2011年08月15日

法事の後に「えのき」で会席料理

 今年のお盆は賑やかでした。
 昨年できなかった、母の七回忌と父の二十七回忌を、今回まとめてやることにしたからです。
 家族5人と姉夫婦、そして、両親がよく面倒を見ていた従姉妹夫婦の9人が集まりました。
 お寺さんは、いつものように養林庵の庵主さんが来てくださいました。
 法要が終わってから、今日も楽しく話に華が咲きました。

 今回も長男がお膳を作りました。
 その食器の置き方で、お漬け物などを盛る高皿と、煮込みや和え物を入れる平椀の位置が、庵主さんの置き方と当今の置き方が違うのだそうです。
 息子は、特に根拠があるわけではなくて、手引き書を見て並べただけだとのこと。
 庵主さんは、真ん中と向かって左下を入れ替えて見せてくださいました。
 
 
 

110815_ozen1
 
 
 

 結局は、どちらでもいいそうです。しかし、来年からは庵主さんの置き方に変えると、息子は言っていました。

 私が昨年からお茶のお稽古を始めたことを覚えておられて、袱紗をくださいました。
 昨年のお盆は、私が手術で入院する直前だったので、あの時も病気の話で盛り上がりました。その時に、私がお茶を習い始めたことをお話ししたので、それを覚えておられたのです。
 80歳を優に超えておられるはずの庵主さんです。恐るべき記憶力です。

 数珠の結び目の話にもなりました。我が家の宗派である曹洞宗は非常にシンプルで、一つの房があるだけです。それが、他の宗派はいくつかの結び目があり、房も2つ3つといろいろです。
 これについても、どちらでもいいのですが、あるのなら自分の宗派のものがいいでしょうね、とのことです。

 知らなかったことが、こんな世間話の中でへーっなるほど、とわかるのは、本当に楽しいことです。

 お寺さんを送った後、みんなで五条大橋の近くにある京料理の「えのき」で、会席料理をいただきました。
 
 
 

110815_enoki11
 
 
 

 ご主人の榎木伊太郎さんは、佛教大学の社会人講座では、食物研究史家として講師をなさっています。我が家の家族では、昨年の榎木さんの会席料理に関する講義を3回にわたり、私、妻、長男が拝聴しました。幅広い経験と知識で、楽しく和食の専門的な話をしてくださいました。

「精進料理の思想を学ぶ」(2010年7月31日)

 今日は、その榎さんが直々に作ってくださる会席料理がいただけたのです。作ってくださっている姿を見て、感激しました。
 
 
 

110815_enoki1
 
 コリコリと歯触りのいい瓜でした。
 
 
 

110815_enoki2
 
 丸い芋のようなものが、みんなの話題となりました。食材の説明を聞いて感心しました。
 
 
 

110815_enoki3
 
 鱧とダシが絶妙でした。 
 
 

110815_enoki4
 
 水前寺海苔、ヒラメのエンガワをはじめ、鱧も中トロも煮こごりのような莫大海も絶品でした。水前寺海苔と莫大海をを言い当てたのは息子だけでした。食材がすばらしいので、これは何だろうとみんなで盛り上がっていました。
 
 
 

110815_enoki5
 
 枝豆を皮ごと甘辛く煮たものが珍しい味でした。 
 
 

110815_enoki6
 
 冷たくて美味しい里芋でした。 
 
 

110815_enoki7
 
 細いそうめんの冷たさが、心地よい感触として残りました。 
 
 

110815_enoki8
 
 これまでのものをすべて食べたので、豆と百合根で味をつけた美味しいご飯は、少しだけいただきました。

 

110815_enoki9
 
 プラムを乗せた梅ゼリーです。涼しい気分になりました。
 
 みんなが心配するくらいに、私は出てきた料理をすべていただきました。
 
 

110815_enoki10
 
 榎木さんの手になる美しい中庭です。 
 
 

 帰り際に、榎木さんのお話をみんなで伺いました。暑い中、ずっと見送って下さるおもてなしの細やかさにも恐縮しました。

 その後、京阪清水五条駅からJRと近鉄経由で、家族でお墓がある大阪府八尾市の信貴山口駅まで行きました。
 去年までは車を使って行ったので、電車で行くのは初めてのことです。

 暑い一日。恒例の行事とお食事会と小さな旅を、楽しく無事に終えることができました。
 明日は京都五山の送り火です。
 日本の伝統的な行事の夏に、どっぷりと浸かっています。
posted by genjiito at 23:30| Comment(0) | *美味礼賛