2011年08月04日

「隠れ脳梗塞」だとの診断を受けて

 早朝より、久々に京大病院へ来ました。
 
 
 

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 この病院に来ると、正面玄関から左に建つ癌病棟の積貞棟を、しばしじっと見上げてしまいます。去年の夏のことが想い起こされるのです。ここで命拾いをしました。たくさんの方が、私の再起を支えて下さいました。「かたじけなさに……」と歌ったのは西行でした。あの気持ちになります。

 病院の玄関から右には、再来週の送り火を待つ東山如意ケ岳の「大」が間近に見えます。
 
 

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 昨年は、大文字を病室から見られるはずでした。しかし、入院と手術が延びたために、夢のような(?)送り火を病室から見ることはできませんでした。今年は、病院の先生方をはじめとする多くの方々に感謝しつつ、我が家の前の賀茂の川原から、お盆の火を送ろうと思います。

 今日は、主治医の先生から春に指示をされた、胃カメラの検査を受ける日です。
 もっとも胃をなくしたので、正確には内視鏡の検査というべきでしょう。
 ここは、設備は最先端なのですが、内視鏡は口からカメラを入れるタイプです。もう慣れたとはいえ、やはり緊張します。鼻からの方がいいのに、と個人的には思っています。しかし、これだけの施設で口からに拘っているのは、何かそれなりに理由があるのでしょう。九段坂病院も口からです。予算がなくて、ということではなさそうです。

 そんなことを思っていたら、さっさと進行して、あっという間に終わりました。
 食道と小腸のつなぎ目が、今はどうなっているのかを見るのが楽しみでした。しかし、あまりの手際の良さに、見逃してしまいました。今回は、食道の状況と、このつなぎ目が検査のポイントなのです。
 お医者さんは、きれいにつながっているのが見えましたよ、とおっしゃいました。自分の目で確認できなかったことが残念です。

 消化器官の写真撮影だけで、組織を取られなかったので、手術後の問題は何もないようです。いつも、体内組織の一部を取られた後に、かならず食事の注意がありました。それが今日は、病院を出てから好きなものを食べていいのです。初めてのことです。

 次はすぐに、脳神経外科の受付に直行です。これは予約なしだったので、大分待ってからの診察でした。
 診察してくださったのは、男性の先生でした。そういえば、京大病院で女医さんにはあたっていません。九段坂病院が例外だったのでしょうか。

 先生は、私が銀座で撮影してもらって持参した首回りのMRlのフィルムを見て、直ちに脳梗塞の問題はなさそうだが、念のために頭部のMRlを撮りましょう、ということになりました。

 ちょうど1年前に入院していたので、勝手知ったるとでもいうべき地下の検査室へ行きました。
 相変わらず、ローソンにはたくさんの人がいました。地下通路も、慌ただしい人の行き来があります。病院の活気(?)が満ち溢れています。回顧と共に、新たな病気との格闘が始まりそうな予感がし出しました。

 病院の比較をしてはいけないと思いつつ、つい較べてしまいます。
 銀座でMRlの検査を受けた時は、ヘッドホンをしてクラッシック音楽を聴かされました。
 あれから3日。ここでは、スポンジ状の耳栓をして帽子を被りました。機械音は、銀座とは比べものにならないくらいに静かでした。3日前の銀座のメデイカルセンターのMRlが高速道路の工事としたら、この病院のものは台所の水道管の工事といったところです。この雲泥の差は、何なのでしょうか。待合室にあったパンフレットを見た限りでは、銀座の方が最新鋭のようでしたが……

 先生はモニタに私の頭の中を映し出して、断層を順次表示して見せてくださいました。わかりやすい説明で、よくわかりました。
 過去2ヶ月間において、脳梗塞の兆候は見られないそうです。また、これまでの経過からも、それはなそさうだとのこだったので、ホッと一息です。今のMRlは、最近と過去の脳内変化を、二つに分けて再現してくれるのです。すごい技術です。
 ただし、「隠れ脳梗塞」の兆候が認められるそうです。頭部の所々に、薄くて小さな白い点がいくつも認められます。これが問題なのでそうです。ただし、これは加齢と高齢化に伴うものでもあると。いずれは顕在化するかもしれないが、今は何か治療をする性質のものとはなっていないようです。
 左手が痺れているのは、九段坂の先生の見立ての通り、頸椎の神経が圧迫されているためのようです。
 口の痺れは、脳内を見る限りでは関係なさそうなので、月末に東京で診てもらう予定になっているのであれば、それまではこのままでも大丈夫でしょう、と言われました。

 とにかく、脳梗塞の心配は今は重大なこととして考えなくていいので一安心です。
 それにしても、新たな伏兵が現れました。「隠れ脳梗塞」とは。
 気をつけるものが見つかったことをよいことに、体調管理に気をつけることにします。

 来週にかけて、胃を全摘したことに関する、胸部・腹部のCT検査や、検体検査が組まれています。
 あの大手術から1年が経ち、この夏は身体の総点検に身をさらすことになります。
 もろもろの調子を確認し、微調整をしてから、また秋に向けて寿命を1日でも延ばすべく再出発したいと思います。
posted by genjiito at 20:59| Comment(0) | *健康雑記