2010年10月17日

西国三十三所(16)岩間寺

 西国12番札所の岩間寺(正しくは岩間山正法寺)は、山麓のバス停から50分の険しい山登りとなります。しかし、毎月17日だけは、JR石山駅からお寺まで直通バスが出るのです。
 特に5月と10月の17日は「ぼけ封じ祈願会」があり、たくさんの参詣があります。私も、今日はその一人になりました。

 ただし、お寺へ行く前に、少しトラブルが……。

 JR石山駅の改札口で、スタンプラリーの紙(「西国三十三所めぐり スタンプカード」)を窓口に出しました。これは、JRが今月10月からスタートさせたスタンプラリーの捺印用紙です。これまで、行く先々で、JRを使ったときに駅で捺してもらっています。

 対応してくださった駅員さんは、参拝の時にもらった「イラスト散華」を見せろ、と威圧的に言われます。朝早い上に、バスを待つ人の多い中で立ち寄っているので、参拝帰りのはずがありません。バスの出発まで45分もあるので、その時間にスタンプをもらっておこうと思っていたのです。帰りが混むし、また、もらい忘れをしないために、あらかじめスタンプをもらうのであることを駅員さんに伝えました。
 しかし、パンフレットに書いてあるように、と駅員さんは原則論を開陳なさいます。私としては、これまでそのような理由で押印を拒否された駅はないことを伝え、手間と時間をかけて説明し、とにかく何とかスタンプを捺してもらいました。
 私の巡礼の最初だった石山寺も、ここで捺してもらうはずだったものをもらい忘れていたので、この際捺してもらいました。

 その駅員さんは乗客の私が言うことに従わざるをえなかった状況が癪に障るのか、岩間寺と石山寺の位置に、わざと歪めてスタンプを捺されたのです。そこまでしなくても。そんなにきつく言ったつもりはありませんが……
 
 
 
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 どの駅でも、丁寧にスタンプを捺してくださったので、どうでもいいことながら少し不愉快な思いをさせられたことが残念です。

 その時は、若い駅員さんにもプライドもあるでしょうから言わないでおいたことがあります。
 それは、パンフレットには次の順番で説明が書いてあるのです。


(1)各札所で、スタンプカードか押印された朱印帖を提示すると、イラスト散華をもらえる。
(2)スタンプ設置駅で、各札所で押印してもらった朱印帖を提示すると、駅係員がスタンプカードに駅のスタンプを捺す。


 つまり(1)から、朱印集めをしない方でも、各札所でイラスト散華がもらえるように考慮されていることがわかります。
 そして(2)では、札所での押印済み朱印帖を駅員に見せることにより、スタンプカードに駅のスタンプが捺されるのです。これは、朱印集めをしていない方には、駅のスタンプが捺してもらえないように選別していることになります。札所の朱印は、1つもらうのに300円か500円かかります。
 今回のJRのテーマが「仏像に出会う旅」なので、もう少し別のやり方があったのでは、と思われます。

 いずれにしても、石山寺の駅員さんが私に要求なさったように、イラスト散華を駅で提示することは求められていません。イラスト散華を見せろとおっしゃった若い駅員さんの言い分は、上記のようにパンフレットの文言を確認してもよくわかりません。

 それよりも、この企画にはそうとう無理があります。

 上記(2)は、駅員を困らせます。今回の石山駅の駅員さんは、朱印帖とイラスト散華のことを混乱しておられたのでしょう。ただし、これまでの駅では、窓口に紙を出すと、どこでも無条件にスタンプを捺してくださいました。

 もう一点、このスタンプラリーがJR職員に周知徹底されていないせいか、どこの駅でも机の周りをゴソゴソして、スタンプの場所を探されます。半分近くの駅で、なかなかスタンプが出てこないので待たされました。スタンプラリーの意味がわからないので、わかる人を探す駅もあります。
 そして、改札口の横で待たされる私は、乗降客の方から邪魔な奴として白い目で見られるのです。

 このスタンプラリーの期間は、平成22年10月1日から平成26年3月31日までなので、あと3年半も実施されます。そのうちには、JRの職員にも趣旨と対処方法が伝わることでしょう。まだ、今月から始まったばかりのイベントなのですから。

 それはさておき、岩間寺行きのバスは、ラッシュアワー並のギュウギュウ詰めで石山駅を出発しました。
 これまでは自分の車で来ていたので、今回このバスのありがたさが初めてわかりました。
 そして、境内は人でごった返していました。

 まずは「ぼけ封じ観音」に手を合わせます。これは、最近とみに私にとっては深刻な問題となっています。

 本堂前では、護摩木を燃やした上を裸足で歩く「火渡り式」に並ぶ長蛇の列が目に飛び込んできます。
 熱気に包まれた境内です。
 
 
 
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 しかし、私にとっては、本堂の納経所でお軸に御詠歌を書いてもらうことが先決です。ここも、長蛇の列が出来ています。30人くらいでしょうか。

 私がその列の後ろに並んですぐでした。私の左前横の方が右前横の方に、割り込み行為を咎めておられるのです。左前横の方は、まっすぐに一列に並びましょう、とおっしゃいます。右前横の方は、書き手は2人なので、自分は右の方に書いてもらうのだ、ということを主張されています。
 私は、左前横の方の後に付きました。私の後の方たちも、私の真後ろに並ばれました。
 右前横の方は、そのお連れの方と共に、カタカナのトの字の出っ張りの位置になっても、意地になって横にはみ出しながら並んでおられます。

 その内、納経所の裏でも書いてもらえるという情報が流れ、私の前の左右の方は共にそちらに移動されました。
 私は、この本堂の窓口で「びわ湖百八霊場」の朱印帖をもらいたかったので、そのまま詰めて並んでいました。
 すると、まもなく、先ほど右前横におられた2人が戻ってこられ、私の前の方の右前に、またまた割り込まれました。大変な人だと思ったので、私は無視して並んでいました。前の方も無視なさっています。

 次が自分の順番だというときに、割り込まれた方は右側の窓口へ、私の前の方は左側の窓口へ進まれました。しかし、結果的には右側の方は遅れに遅れ、左側の私の前にいた方が終わり、私の順番になっても、右側の割り込まれた方はまだ順番が来ていませんでした。
 割り込んで来て好き放題になさったのですが、結果的には私よりも遅くまでかかっておられました。寸劇ともいえる一時を、十分に楽しませていただきました。
 
 
 

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 岩間寺の御詠歌は、次の通りです。



みなかみは
いづくなるらん
いはまでら
きしうつなみは
まつかぜのおと



 帰りのバスも満杯です。ずっとバスの後部ドアに押しつけられるようにして立ち通しでした。それでも、山を歩いて下らなくてもいいので大助かりです。いくらリハビリとはいえ、この距離と勾配は、今の私の身体には無理ですから。
posted by genjiito at 23:57| Comment(0) | ・ブラリと