2010年03月27日

京洛逍遙(130)白川沿いの書道展

 バスで知恩院前で降りてすぐの白川沿いに、そのギャラリーはありました。
 学生時代に書道を教えていただいていた吉田佳石先生が、今日からこのギャラリーで作品展をなさるのです。
 この前は、東京の銀座でなさった時に伺いました。毎年、連絡をいただいているのに、もう6年近くもご無沙汰です。
 
 
 
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 階段を上がったギャラリー「門前」の会場は、意外にも畳の部屋でした。
 受付で記帳をするのは、場所が書道展なので緊張します。
 私は手で書く文字は下手です。あまりにも恥ずかしいので、早くからワープロに親しんできたのです。しかし、ここでは、そんなことは言っておられません。とにかく名前を書きました。
 後で先生がご覧になったら、相変わらず進歩がないこと、と思われることでしょう。

 今回は、続木湖山先生のお弟子さんたちの世代の方々が集まっての、写真や絵画やちぎり絵などもある、楽しい展覧会でした。
 吉田先生は、続木先生の高弟にあたられます。学生時代に、吉田先生に連れられて、続木先生のご自宅に伺ったことがあります。緊張したことだけを、よく覚えています。

 作品は、壁面にかけられていました。
 先生の作品は二点。漢詩の一節と、八木重吉の詩でした。

閑為水竹雲山主
静得風花雪月權



花はなぜうつくしいか
ひとすじの気持ちで咲いているからだ



 先生の字は、優しさと厳しさが折々に感じられて、身が引き締まったり和んだり、といろいろな刺激をうけます。

 一通り見た頃に、先生が横に来て声をかけて下さいました。
 本当に久しぶりにお目にかかりました。お聞きすると、なんと72歳になられたとのこと。
 東京で書道を教わり出したのは、今から40年くらい前のことです。山田流の箏曲も、少しだけですが教わりました。
 大阪に移ってからは、通信添削で見てもらいました。我が家にお出でになったこともありました。
 妻も、教わっていた時期があります。いろいろと、お世話になったのに、私はまったく努力もせず、進歩もしませんでした。恥ずかしい限りです。しかし、書を見るのは好きです。

 「蘭亭序」を渇筆で書いたところ、毎日展で入選し、上野の森の美術館に展示されたことがありました。先生のお宅で暑い日に、何時間もかかって書いたことを、今でも覚えています。
 このことは、かつてブログに書いたのですが、そのサーバーがクラッシュしたために、今では読めないものとなっています。またいつか、メモなどをもとにして復元したいと思います。

 先生の作品は、今年の夏にまた銀座で展示するとのことだったので、うまく日程が合えば見に行くつもりです。

 帰り際に、知恩院の文化財の保存をしておられる方を紹介してくださいました。
 何やら、また楽しい人との出会いの予感がします。

 帰りに、白川沿いを散策しました。
 桜がちらほらと咲き揃っている木々がありました。
 
 
 
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 賀茂川の桜はみごとです。
 しかし、こうした小川沿いの桜もいいものです。
posted by genjiito at 23:55| Comment(0) | ◎京洛逍遥