2010年03月03日

異文化間での行き違い

 インドの方とのやりとりで、メールの対応があまりに遅くて、とにかく困ったという話を聞きました。相当頭に来ておられるようなので、双方に対して、お気の毒に思っています。

 今の日本では、それこそ最先端の通信技術でコミュニケーションを取っています。しかし、それは全世界でどうかというと、海外でも相当インターネットが広まったといっても、まだまだ遅れている地域や、人々は多いものです。
 そこで、困っておられる方に、こんな返信をしました。




冠省
 恐らく、メールが相手に届き、そしてそれを読んでもらえる、という先入観が前提となってなさったことから生じた行き違いかと思います。
 しかし、インドのインフラは、先端企業以外では、とても遅れています。

 昨春のことですが、学会中に停電になり、私の発表も真っ暗の中で行ないました。プロジェクターなど、電気がなければタダの箱です。○○センターといわれるところでも、バックアップ電源が稼働するまではお手上げです。
 私が客員教員でいた5年前の3ヶ月間、ニューデリーの宿で電気が使えたのは1日4時間くらいでした。電源がなくても使えるノートパソコンは、大変ありがたい存在でした。

 また、時間の観念も、日本人とは大きく違いますね。
 用件を依頼され、会うことになっていた人からの待ち合わせの場所と時間の指示を待っていても、何も連絡がありません。翌日、昨日は失礼しました、という連絡が入り、拍子抜けしたことがあります。

 「関係者各位」という、一対多というメールも、慣れない人には人ごととして捨てやられることでしょう。そして、返信方法に4つもの選択肢があり、おまけに4つ目に関しては、さらに2つの選択があります。それに加えて、その後に「なお」と「また」が続くという、日本人でもうんざりするほどの込み入った文で、とにかく読むのが大変なメールでの依頼文です。この、わかりにくいということも、先方がメールの内容をよく理解できなかった原因の1つにあるのではないでしょうか。
 いくら日本語が堪能な方だと言っても、そこはやはり外国語ですから。

 電話や郵便やFAXなども含めて、連絡は二重三重にしたらよかったかな、と思って、あなたのメールを読みました。
 日本人の感覚では、インドの方々とのコミュニケーションは取りにくいですね。
 いろいろな国があるものだ、ということで、理解をしてくださると、私としても助かります。

 それにしても、日本は世界的に見ても恵まれすぎていて、日本流に合わせてもらえない人に出会うと、何かと不満が溜まりますね。
 世界にはいろいろな民族がいることを、どうか広いお心で理解してあげてくだされば、と思います。





 インドの方の、困った挙げ句の放置もわかるし、なかなか返信してもらえない日本側のイライラもわかります。お互いの気持ちを忖度するに、異文化間のコミュニケーションの難しさを思い知りました。

 お人柄、というものも関係します。お国柄もあります。
 国際交流と異文化交流には、相手に対する思いやりが、大きな役割を果たすように思います。
posted by genjiito at 23:57| Comment(0) | ◎国際交流