2009年11月21日

京洛逍遙(112)大徳寺「龍源院」の石庭

 紫野にある大徳寺は、臨済宗のお寺です。たくさんある塔頭の中でも、龍源院は最も古い寺です。
 我が家は、禅宗でも曹洞宗の家ということになっています。偶然ですが、妻の実家も曹洞宗で、歴史に詳しかった義母とは、その奇縁に話が弾んだものでした。
 その入口は、こんな感じです。大徳寺の境内に入ってすぐの塔頭なので、わかりやすいところにあります。
 
 
091121ryougenin1
 
 
 
 禅宗の庭は、観る者が自分なりに感得するものです。
 私は、小さい頃からお茶室に馴染んでいたせいか、禅寺や庭園によく連れて行かれました。その中でも、石庭は気持ちが引き締まるので、好きなところでした。

 龍源院の庭は、こぢんまりとしているので、龍安寺の石庭のように解釈を迫るような圧迫感がありません。

 入ってすぐの庫裡の前にある小さな庭は、日本で一番小さい石庭の「東滴壺」という壺庭だそうです。
 
 
 
091121ryougenin2
 
 
 
 我が家の壺庭は苔の庭です。このように石を配すると、家の雰囲気もガラッと変わりそうです。品が出るように思います。
 しかし、日常の生活の中にあると、これは緊張を強いるので疲れるかもしれません。苔の庭の方が、何となく落ち着けるのではないでしょうか。

 石庭は、自分の日々の世界にあるものではなくて、出向いて行って観、鑑賞する中で自分を見つめる庭のように思います。

 方丈の前の庭は、「一枝坦」(いっしだん)と言います。ここには、「楊貴妃」という山茶花があったそうです。しかし、昭和55年に枯れてしまったのだとか…。惜しいことをしました。
 庭には、蓬莱山と鶴島・亀島が配置されています。
 
 
 
091121ryougenin3
 
 
 
 方丈の裏には、「竜吟庭」があります。
 こちらは、苔の庭です。私は、この方が落ち着きます。須弥山形式の枯山水の庭園です。
 
 
 
091121ryougenin4
 
 
 
 帰りに、書院から「滹陀(本来は氵)底」(こだてい)を観ました。阿吽(あうん)の石庭といわれ、阿と吽の基礎石は、聚楽第にあったものだとも言われているものです。
 
 
 
091121ryougenin5
 
 
 
 これは、阿の石です。

 龍源院は、身構えなくてもいられる空間です。フラリと入れるところです。
 ただし、紅葉を楽しむところではないので、今度は春に来てみたいと思います。
posted by genjiito at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ◎京洛逍遥