2009年11月12日

映画「沈まぬ太陽」

 観て良かった、と思える映画です。
 渡辺謙はもちろんですが、三浦友和の憎まれ役がうまかったと思います。

 我慢して生きる男と、我慢して生きる妻が、気持ちを一つにする場面がありました。
 その男は、娘の婚約の席を蹴って飛び出します。それを追ってきた妻と、お互いが「我慢」して生きて来たことを認め合い、手をつないで家に戻るシーンです。この場面が、一番印象に残りました。自分と重ね合わせて観たせいでしょう。

 この映画を製作するにあたっては、その背後にうずまく政界や航空業界そして組合や遺族交渉などなど、さまざまな生々しい問題があったことでしょう。
 世相を無視しては完成させられないテーマです。しかし、今という厳しい世相が、この映画を後押しする形で完成したとも言えそうです。JALが揉めているドサクサだったからこそ、と言っては失礼でしょうか。

 現実と向き合う物語であり、現実の社会と交錯する映画です。
 このあたりを、映画を観ながら考えてしまいました。

 めずらしく、もう一度観たい映画を観ました。
 ただし、途中休憩の10分を挟んで、3時間半の長編であることから、もう観る機会はないかもしれませんが。
posted by genjiito at 00:18| Comment(0) | TrackBack(0) | *身辺雑記