2009年09月26日

機内で見た映画2本

 今回の旅では、今経営で問題となっているJALを使いました。サービスはよかったと思います。

 今回のフライトに用意されていた映画は、往復共に同じものでした。
 往路では観ようと思うものが1つもありませんでした。
 仕方がないので、退屈を紛らわすために、歴史ドキュメンタリーの「織田信長と斎藤道三」のビデオだけを観ました。これは、最近、井上靖の戦国物を読むことが多いので、興味が湧いたからです。知らないこともあり、楽しめました。

 帰路では、11時間もの長時間が退屈でもあり、本を読んだりパソコンに文章を入力した後に、適当に2本の映画を観ました。

 フェイ・ダナウェイとウォーレン・ベティの「俺たちに明日はない」は、かつて見たことのあるものです。しかし、ほとんどあらすじを忘れていて、今回、改めておもしろいと思いました。
 監督はアーサー・ペン、1967年のアメリカ映画です。
 この映画で、フェイ・ダナウェイはアカデミー主演女優賞にノミネートされています。
 フェイ・ダナウェイというと、私は、この翌年に公開された「恋人達の場所」が好きです。
 これは、マルチェロ・マストロヤンニと共演したもので、フェイ・ダナウェイの服装が印象的でした。黄色やオレンジの衣装が、今も目に浮かびます。特にツバ広の帽子が……。
 不治の病と絶望的な恋という内容で、暗さに包まれた映画でした。「恋人達の場所」は、ビデオなどでも、何度か観た記憶があります。音楽と色彩がよくて、フッと観たくなる映画の1つです。
 今回観た「俺たちに明日はない」は、実話をもとにした犯罪物ですが、その荒っぽさが主人公2人のイメージと微妙にバランスを保っています。最後の「死のバレエ」と言われる壮絶なシーンは、忘れられないものとなっています。

 もう1本、「GOEMON」を観ました。これは、江口洋介が石川五右衛門役で出演する、今年話題の作品です。監督は紀里谷和明です。
 茶々役に広末涼子が扮していました。私は広末があまり好きではないので、誰だったらいいのかな、と思いながら観ました。
 映画は、極彩色の時代劇です。ファッションは現代的です。しかし、非常に違和感のある、ゴミ箱のような映画でした。画面が汚いのです。目がチカチカしました。
 物語の展開が早いところは、気持ちがいいくらいでした。
 しかし、コンピュータグラフィックに懲りすぎたせいか、映像的には大失敗でしょう。実写と人工画像に落差がありすぎて、ぎこちない画面となっています。こうしたところに、下品さを感じました。無理矢理押しつけられる人工的な施しに、拒絶反応を示す人は多いでしょう。
 それにしても、画像のコンピュータ処理が下手ですね。コンピュータの性能が格段に進歩したのに比べて、それを活用する技術が追いついていません。20年前の、8ビットのパソコンで頑張って処理をした画像です。
 できそこないのコンピュータゲームの延長と思えば、その出来の悪さが少しは理解できます。
 いずれにしても、人に見せるほどの映像には至っていません。最新のマシンを使い、最新の映像技術でこんな遊びをしてみました、という程度のものです。それが稚拙に留まっているのですから、映画の数百歩手前と言えるでしょう。
 また、内容の鍵となる、政治的な陰謀というのも、その意図と展開がよくわかりませんでした。
 おもしろくしようとする意図が露骨に出過ぎたのが、マイナス要因の最たるものでしょうか。

 「天使と悪魔」もあったのですが、これは公開早々に劇場で観て失望したので、2度目は観ませんでした。
 このことは、本ブログの「退屈だった映画『天使と悪魔』」に書きましたので、おついでの折にでもご笑覧を。
posted by genjiito at 07:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ◎国際交流