2009年09月05日

堺市博物館

 昨日は、英国行きのメンバーとともに、立川で打ち合わせ会を持ちました。
 午前中の手術で麻酔をされていたため、会合後の懇親会ではお酒が飲めず、私だけはウーロン茶でした。
 そのせいもあり、アルコールのない就寝は、実に久しぶりでした。よく眠れました。

 今日は、早朝から新幹線で大阪に向かいました。
 天王寺から阪和線で百舌鳥駅まで行き、仁徳天皇陵の前にある堺市博物館が行き先です。
 途中で、2度も電車の遅れに巻き込まれました。最初は、線路内に人が立ち入ったということで、安全点検のために20分遅れました。次は、待ち合わせの快速が遅れているとのことで、またまた5分ほどの遅れです。
 先月、白浜へスクーバ・ダイビングに行ったときにも、この阪和線は止まりました。
 かつての通勤電車ですが、どうやら相性がよくないようです。

 車内で、東京では見かけないシートカバーを目にしました。
 
 
 
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 これだけ派手なデザインになっていると、座るのに勇気がいります。
 お年寄りをはじめとして、ハンディキャップのある方にしても、見られていることが否が応でも意識させられて、座り心地が悪いことでしょう。
 車内はガラ空きだったので、美術館のオブジェのように見えました。

 ふと顔を上げた時、こんなにガラガラなのに、選りに選って元気そうな親子連れが座っていました。
 思わず、シャッターを切ってしまいました。
 
 
 
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 かわいい柄のシートなので、子どもたちも楽しそうです。
 JRさん。このアイデアは失敗でしたね。

 堺市博物館は、公園の中にある落ち着いたところです。
 
 
 
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 右端の銅像は、堺の豪商で茶人の武野紹鷗です。紹鷗は、三条西実隆に和歌を学んでいます。
 この紹鷗に向かい合うようにして、千利休が座しています。
 
 
 
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 みごとな茶室があり、大仙公園の中で落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
 博物館での仕事は順調に進みました。
 中ではちょうど、中世の堺をテーマにした企画展が開催されていました。
 「よみがえる中世都市 堺 発掘調査の成果と出土品」
 ギャラリートークが始まるということで、参加させていただきました。
 今回の展示を直接担当された方の説明だったので、非常によくわかる解説でした。

 堺は、大坂夏の陣の前哨戦で火の町となりました。その発掘調査の成果が、こうして展示されていたのです。
 昨日の打合会で、タイやベトナムの日本文学研究の現状の報告がありました。そのタイやベトナムから来た陶器などが、堺から掘り出されているのです。貿易港としての堺の繁栄を示すものです。昨日、東南アジアとの文化交流について話し合ったばかりなので、こうしたモノに不思議な興味が沸きました。

 私が一番興味を持ったのは、塼(せん)にヘラで描かれた武者の線画です。
 鎧を着けて刀を持つ武者が、首を刎ねる場面や、首級を翳す姿などが刻まれています。
 これは、1566(永禄9)年の5月30日に起こった、松永久秀と三好三人衆の市街戦を描いたものだとのことです。
 最近、井上靖の戦国時代を背景にした小説を読んでいます。「平蜘蛛の釜」という作品を読んだばかりなので、松永久秀の世界がこんなにリアルに描かれていることに驚きました。
 偶然とはいえ、おもしろい展示に出会えました。
posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ・ブラリと