2009年06月01日

ソニーのビデオが27年後も動く

 私は、パソコンはアップルのマッキントッシュを使っていますが、ソニーのパソコンであるバイオだけは、ウインドウズマシンとして認めています。
 バイオの第1号機ともいえる505の初期ロットの製品を、今でも大事に持っています。
 さすがにもう動きませんが、スタイリッシュな形と魅力的な色に心酔しました。
 今見ても、ほれぼれするノートパソコンです。(後掲リンク先参照)


 さて、ビデオデッキは、ビクターなどのVHSタイプではなくて、ソニーのベータタイプを愛用していました。
 昭和57年(1982)に「SL−F11」というビデオデッキを購入しました。




090531sonyb1SL−F11前面




 当時、定価は30万円近い製品でした。重さも10キログラムと、ズッシリとしています。
 HiFiビデオがまだの、ノーマル音声の時代です。音声多重、ステレオ録音という最高機種でした。
 厚さ8cmというデッキの筐体も衝撃的でした。

 そのビデオデッキを、今回動かしてみたところ、なんとまだ動くのです。
 多くのテープにカビが生えていたので、早送りや巻き戻しをして、吹き飛ばしました。
 荒っぽすぎるので、今度なんとかして掃除をしたいと思います。




090531sonyb2背面とベータテープ




 本体の背面の左側に、ビデオカメラと直結するための14ピンK型コネクターがあります。
 この端子に、ベータのカセットテープを入れる方式のビデオカメラを接続して、生まれたばかりの子供を撮りまくりました。3人目からは8ミリビデオテープを使っていますが、この肩に担いでの撮影は、なかなか楽しいものでした。

 平成14年8月に、ソニーはベータの生産を終了しました。そして、VHSの商品を開発したのです。劣勢に見切りをつけたのですが、性能は格段にベータの方が上でした。放送局は、長くこのベータを使っていました。今も、たくさんのベータのテープを保管しているはずです。

 ベータが打ちきりとなった7年前に、ベータのテープに録画した子どもたちの映像を、とりあえずはVHSのテープにコピーしました。直接パソコンのハードディスクに収録しなかったのは、その量が膨大だったので、コンピュータの性能がさらに向上してから一気にしようと思ったからです。

 その後、このデッキは放置していたのですが、今回荷物の整理をしていて出てきたので、試しに動かしてみました。
 ビデオテープを奥まで巻き込む、Uローディングという独特のシステムです。きれいな画像を追求する、ソニーならではのこだわりです。
 そして、まだ鮮やかに映像を再生してくれるのです。

 テープにカビが生えているものが多くなったので、そろそろデジタル画像に変換する潮時かも知れません。パソコンの性能も飛躍的に向上しました。特にマッキントッシュを使っていると、画像処理は簡単です。
 後は、その作業をする時間を確保することだけです。

 それにしても、このビデオデッキは、子供がクレヨンやハサミを入れて、グルグルと回したものです。
 故障すると、いつもソニーのおじさんが修理に来てくれました。(後掲リンク先参照)
 カセットを入れる所にぶら下がって、子どもたちは遊んだりしていたこともあります。

 そんな過酷な環境を生き抜き、いまだに鮮やかに映像を再生するのですから、まさに名機です。

 中は、こんな状態です。




090531sonyb3内部構造




 いつか、テープが出てこなくなったことがありました。
 この重たい本体を、大阪日本橋のソニーショップへ持って行ったところ、小さなギヤとゴムの交換となりました。
 私は手先が器用だったこともあり、部品を受け取り、ドライバーを貸してもらい、お店のカウンターで自分でこのデッキを分解して修理をしました。部品代の100円だけで、立派に再生したのです。
 このデッキには、愛着が詰まっています。
 今では、こんなことはさせてもらえないでしょうが、こんなことが出来る時代があったのです。

 なお、 もう10年も前の記事ですが、 「ソニー「VAIO 505」〈1997.12.19〉」 と題して書いたことがあります。
 すみません。リンクを飛ばしていないので、表示されたページの最後の項目です。
 ご笑覧いただければ幸いです。
posted by genjiito at 21:19| Comment(0) | TrackBack(0) | *回想追憶