2009年01月01日

源氏千年(82)下鴨神社の源氏絵屏風

 昨年の初詣は上賀茂神社だったので、今年は下鴨神社へ行きました。
 いずれも、ご近所の氏神さんです。


090101simogamo1下鴨神社


 御手洗川は、この神社の目玉です。

君がため御手洗川を若水に
  むすぶや千代の初めなるらむ(式子内親王)

 ここでは、「足つけ神事」「矢取の神事」「斎王代の禊の儀」などの儀式がおこなわれます。
 「みたらし団子」は、この水が湧き出る様子からの命名なのだそうです。

 この川に架かる橋を「輪橋(そりはし)」といい、辺りの梅を尾形光琳が屏風に描いたことから、「光琳の梅」とも言われています。

 輪橋の前では、平山郁夫の特別展開催を報せる看板が用意されているところでした。今日からだそうです。
 大好きな画家なので、拝見することにしました。


090101simogamo2御手洗川



 会場は「鴨社直会殿泉聲(かもしゃなおらいでんせんせい)」です。
 平成27年に下鴨の式年遷宮があり、その一環としてこの殿舎が再興されました。平安時代以来、遷宮ごとに直会殿を造営していたのです。
 また、ここの庭は「紫式部の庭」として復元されたものです。
 今は、庭にたくさんの紫珠(紫式部)が植栽されていました。



090101simogamo3紫式部の庭




 平山郁夫が描いた下鴨神社のスケッチを10枚ほど並べた後に、源氏物語屏風絵と洛中洛外図屏風がありました。
 『源氏物語』の方は、「源氏物語図屏風」と名付けられており、六曲一双のものです。
 説明文によると、右隻 右上から左下へ「梅枝」「篝火」「澪標」「明石」の4図、左隻は同じく「須磨」「葵 」「帚木」「末摘花」の4図でした。

 ジッと見ていて、右隻右上の「梅枝」とされている絵は、碁盤の上に紫の上が乗っている図様です。
 源氏絵で碁盤の上に姫君が乗っている図は、「葵」のはずです。すぐに iPhone で調べたところ、やはり「梅枝」にそのような場面は見当たりません。

 写真が撮れないので、後で確認するために、ラフですがスケッチをしました。



090101simogamo5屏風の構図




 会場で看視に当たってる方に聞いたところ、この屏風は、今回信者さんから寄進されたものだそうです。
 神社の図録などにもまだ写真や説明はなく、屏風の前に置かれている解説は今回のために書かかれものだ、とのことでした。

 詳細は後日として、この場面はその認定に問題があるように思いました。

 新年早々、おもしろい作品を見る機会に恵まれました。

 帰り道、大炊殿の葵の庭の前に寒桜が咲いていました。


090101simogamo4寒桜



 先日の北野天満宮の紅梅の早咲きに加えて、早々におめでたいものを見ました。

 今年も、いい年にしたいものです。
posted by genjiito at 23:56| Comment(2) | TrackBack(0) | ◎源氏物語