2008年10月13日

源氏千年(61)『源氏物語』への熱気

 今日は、有楽町駅前にある朝日ホールで、『源氏物語』に関する講演会とシンポジウムがありました。

 主催は国文学研究資料館です。

 タイトルは、「源氏物語一千年紀記念 国際源氏物語研究集会 源氏物語の魅力」と題するものです。

 講師としてお招きしたのは、以下の方々です。

 第1部 基調講演【源氏物語の魅力】
  ハルオ・シラネ(コロンビア大学教授)
  カレル・フィアラ(福井県立大学教授)
  平野啓子(語り部・大阪芸術大学教授)
  竹西寛子(作家)
 第2部 シンポジウム【源氏物語の世界を語る】
  パネラー ハルオ・シラネ
       カレル・フィアラ
       平野啓子
       スティーブン・G・ネルソン(法政大学教授)
       ツベタナ・クリステワ(国際基督教大学教授)
  司  会 伊井春樹(国文学研究資料館長)

 会場は、早くから参加者が詰めかけておられました。
 開会時には、600人を超えていたと思います。
 およそ、800人による一大イベントとなりました。

 『源氏物語』には、とにかく人が集ります。
 その魅力を、この研究集会でも再確認できました。

 シラネ先生は、いつものようにわかりやすく、「物語」と「和歌」が持つ働きについて語ってくださいました。
 カレル先生は、自分の体験に根ざした考えや思いを、文学的な表現で語ってくださいました。
 平野先生は、『源氏物語』の「若菜」などの原文を、情感を込めて朗読なさいました。
 竹西先生は、作家としての立場から『源氏物語』への思いを語ってくださいました。

 『源氏物語』に対する姿勢の違いについて、この講演でさらに多様であることが明らかになりました。
 『源氏物語』の切り口や接し方が、いかに多面的であるかが、こうした機会に実感させられます。

 『源氏物語』に関する集会は、男女を問わず、年齢も幅広く、とにかく、さまざまな人々が集ります。
 それに加えて、何よりも熱心です。

 このような古典文学作品を持つことに、日本人として誇りに思います。
 この『源氏物語』について、海外で活躍中の、そして海外からいらっしゃった先生方が、今日は語ってくださいました。
 すばらしいことです。

 この文化を、これからの若い方たちが受け継いでくれることを、大いに楽しみにしています。

 そのためにも、私は資料の整理屋に徹して、『源氏物語別本集成 続』の完結に向けて、さらに作業を進展させていきたいと思います。
 とにかく、私は、『源氏物語』の本文の整理をすることが、自分に課せられた仕事だと思っています。
 そして、みんなで読むのに相応しい本文の提供をしたいと願っています。
posted by genjiito at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ◎源氏物語