2008年08月12日

下鴨神社の「納涼古本まつり」

 下鴨神社の糺の森で開催されている「下鴨納涼古本まつり」に行ってきました。
 京都古書研究会が主催するもので、37店が店を並べていました。


080812oldbook1糺ノ森


 広い境内の木立の中を、たくさんのテントが並んでいます。


080812oldbook2古本祭


 最初の10店を見たあたりで、もう目がだるくなりました。
 膨大な本の背表紙を見るだけで、疲れがたまってきます。
 また、ゆっくりと移動するので、足腰もだるくなります。
 後は、ほとんどの店の本を流し見ることになりました。

 そんな心理を知ってか、屏風を立てて目立たせる店もあります。


080812oldbook3木立の中


 今日の収穫は『諸説一覧 源氏物語』(昭和45年、阿部秋生編)の一冊だけです。
 この本は、私が高校を卒業した年に刊行されました。
 『源氏物語』の研究史の上でも、一つの区切り目をまとめたものです。

 定価は800円です。これが、古書店では高価なものになっていたので、つい購入することなく、図書館などで利用していました。
 今日、2500円の値段がついていました。昭和45年までの諸説をわかりやすくまとめているので、重宝する本です。手元に置いておいてもいいので、買いました。
 改めて頁を繰ると、『源氏物語』の本文に関することは、3頁半しか記述されていません。
 解説は、池田亀鑑と山岸徳平の2代碩学の対立に留まるものです。
 昭和50年から2年間、私は山岸先生の授業を聞き、本文研究に取り組むようになりました。
 『源氏物語』の本文についての問題は、まだまだ表面には現れていない時代だったのです。
 そんな、当時の研究状況がわかるものとして、本書『諸説一覧 源氏物語』はよくできた本です。

 それにしても、これだけたくさんの本が目の前にあると、生きている内にいったい何パーセントの本を読んで人生を閉じるのか、と、あらためて気が遠くなります。縁あって手にした本を、丁寧に大切に読んで行きたい、との思いを強くしました。
posted by genjiito at 23:58| Comment(2) | TrackBack(0) | *身辺雑記