2008年05月25日

京洛逍遥(39)北野天神の縁日

 北野天満宮の縁日に行ってきました。
 菅原道真の誕生が6月25日で、また2月25日に亡くなったことから、毎月25日は天神さんの御縁日です。
 境内はもちろんのこと、その周辺にも露天がビッシリと立ち並びます。

 今日の25日はちょうど日曜日ということもあり、ラッシュアワーのような状況でした。


Ataa1pxq_s北野天神の縁日



 着物の古着が多いことに驚きです。一着500円から1000円。カラフルな柄の着物がたくさんあります。若い人たちが買って帰っていました。


Vvbd0f_b_s古着



 みんなが外出着として着出すと、街は日本的なファッションで華やぐことでしょう。
 現在、京都では着物姿で街に出ると、公共交通や公共施設などで割引が受けられます。そのせいもあってか、たくさんの若者が着物姿で歩いているのを見かけます。ほとんどが女性ですが、男性も健闘しています。
 私は気恥ずかしくて、お正月以外は着て出る勇気はありませんが、この風潮は歓迎すべきことだと思います。

 出店をのぞいて回る外国人の多さにも驚きました。日本語が達者な方がおられます。しかし、ほとんどが簡単な英語で値段の確認です。
 次の写真の左端の方は、外国人のお客さんに積極的に英語で対応しておられました。


Mgqhcdtz_s英語が飛び交う



 その向こうのテントの売子の若い女性も、自然な英語で説明をしておられました。この一角は、なかなか国際的な雰囲気が感じられました。

 朝の内は小雨がぱらついていましたが、午後はすっかり晴れ上がり、夏の到来かと思わせる暑さでした。
 天神さんの縁日も大盛況で、日頃はお目にかかれない骨董品や仏像などの小物を、冷やかしながら見て来ました。

 なんでこんな物が、と思うものが並んでいたりします。
 美術品の調査官などが、よく見回りに来るそうです。海外への流出品や盗品など、いろいろとあることでしょう。偽物作りの職人の秀作も、いくつか見かけたように思います。
 それというのも、私は博物館実習で、偽物作りを体験しているのです。偽物と言ってはいけません。イミテーションではなくて、レプリカです。いかに本物らしく見せるかが、腕の見せ所です。
 次回は、そんな目で見て回ると、また楽しくなることでしょう。



posted by genjiito at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ◎京洛逍遥

読書雑記(9)〈 定年小説 〉特集を読む

 『小説現代』の6月号に「〈 定年小説 〉特集」が組まれていました。

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 そろそろ自分自身の問題になる、という自覚が日々強くなることもあり、いつもは読まない文芸雑誌を、つい買って読んでしまいました。

 「定年」という一つの課題のもとに、6編の短編小説が収録されています。6人の作家のうち、私がこれまでに読んだことのあるのは、藤田宜永と橋本治の2人だけです。
 それぞれに結構たのしめました。

■秋元康「シリーズ潮時 定年」
 キーワードは「潮時」です。
 最後の、定年を迎えてのスピーチは、あまりに状況に頼り過ぎたものです。話す内容で勝負すべきだったと思います。

■藤田宜永「ブーベの恋人」
 いつもの藤田ワールドでした。ただし、定年というテーマと合わないように感じました。
 話がユラユラと揺れていて、不安定な話になっています。
 タイトルに合わせた仕掛けがなかったのが残念でした。
 平凡すぎたのです。

■高任和夫「シンパシーの復権」
 「シンパシー」がキーワードの話ですが、最後が流れてしまいました。話をきれいに収めようとし過ぎたせいではないでしょうか。

■佐江衆一「駅男」
 小説作法が透けて見えました。いい話が散らばっているので、もったいないことです。作中作の小説は不要だと思います。 

■橋本治「チューリップが咲くまで」
 話の構成がうまいと思います。人間の心理を解説して聴かせてくれます。その説明がわかりやすいのです。橋本治の文章をよんだことは何度もありますが、小説は初めてでした。「定年」というテーマを、うまく表現して作品としていました。

■藤原智美「お分かりにならない方」
 丁寧な描写で語り進められていきます。切れ切れ、飛び飛びの文が、リズミカルに展開していきます。
 仕事からの定年というよりも、人生の定年というか終着点に立っての物語です。
 「楽しいボケ老人を演じる」ひとりの男を通した、スリルに満ちた話です。後半の急展開が気に入りました。
 私は、この作者のことをまったく知りません。ほかにどんな作品を書いているのか、書店で本を探す楽しみが増えました。



posted by genjiito at 19:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ■読書雑記

源氏のゆかり(12)説明板4-清涼殿跡

 承香殿跡から30メートルほど西に、二つの説明板が向かい合っています。
 まずは、清涼殿跡から。


0pjhzmd0_sさらに西へ



 写真左端の、電信柱と自動車の間に、その説明板がかすかに見えています。
 回り込んで見ると、こんな感じで見えます。



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 民家の窓際に建っているので、家の中が少し暗くなったのでは、とお気の毒に思ってしまいます。

説明板には、こう書いてあります。


Ycwujdcw_s説明板



 清涼殿は、天皇の日常の生活と政治の場でした。
 光源氏の元服は、清涼殿の東庇で執り行われました。

 ここから真後ろに振り返ると、次の弘徽殿跡になります。



posted by genjiito at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ◎源氏物語