2008年03月15日

角屋本『源氏物語』の疑問氷解・追記版

 今日から角屋本『源氏物語』の「末摘花」が一般公開されるので、早速「角屋もてなしの文化美術館」へ出かけました。JR丹波口駅から南へ歩いてすぐの所にあります。

 ここには何度も来ています。しかし、これまでは、近世の島原の揚屋の文化を見るためでした。ところが、今日は、鎌倉時代の書写にかかるとされる『源氏物語』の写本を見るためです。
 こんなことで島原に来るとは、思いもしませんでした。


Jcf5cfbx_s角屋



 入場料は千円です。自動販売機で購入し、チケットを渡して入りました。館内の解説があるとのことでしたが、今日は『源氏物語』だけを見て帰るつもりなので、そのまま展示場へ直行しました。

 島原文芸資料室という一室に、≪源氏物語コーナー≫がありました。
 入って右手のガラスケースに、『源氏物語』の写本が展示されています。
 手前に、江戸時代中期『源氏物語』が54巻揃って展示されていました。しかし、これはチラリと見ただけです。その奥に、目的の「末摘花」が一冊広げて置かれていました。今日は、これとの対面だけで来たのです。
 その写本の上には、見開きの拡大写真と解説がありました。写本は斜めの角度で見ることになり、また見づらいので、この配慮はありがたく思いました。近年、特に目が不自由になったので、こうした心配りには助かります。

 手には取れないのでよくはわかりませんでしたが、ガラス越しに対面した印象では、確かに鎌倉時代の書写のように見受けられます。

 写本とその書写年代を確認しに来たのではないので、すぐに開かれている見開き2頁分の文字を読み取りました。1頁10行書きで、1行には17文字前後書かれています。

 今回展示されていた見開き全文を読み取ったものを以下に示します。
 所蔵者の許可を得てはいませんが、展示された部分の紹介なので、学術的な引用としての掲載です。
 短時間の読み取りだったので、間違いがあるかもしません。ご寛恕のほどを。
 翻刻文にある中黒点(・)は、『源氏物語別本集成 続』(通番号 062539-000〜062611-000)で再確認しやすいように、文節に切った箇所の目印です。


(右頁 『源氏物語別本集成 続』062539-000〜062577-000)

と・のたまへと・たゝ・むゝと・うちわらひて・
くちをもけなるも・いとをしうて・
いて・たまひぬ・御くるま・ひきいれたる・ちう
もん・いと・いたう・よろほひて・あは(△△&あは)れけ
に・あれまとへるに・まつの・雪のみ・あた
たかけに・ふりつめり・よめにこそ・しる
きなからも・かくろふる・事・おほかりけ
れ・かたはらいたき・ことも・おほかり・やまさ
との・心地も・し(新)て
・かの・人/\の・いひし・
むくらの・かとは・かやうならん・ところならむ(ウラ丁)



(左頁 『源氏物語別本集成 続』062577-000〜062611-000)

かし(新)・けに・こゝろくるしう・らうたけ
ならむ・ひとを・こゝに・すへて・うしろめた
う・こひしと・おもひつゝ・しつ心・なく・
ありかはや・あるましき・ものおもひにや・
それに・まきれなんかしと・おもふ・やうな
りぬへき・すみかに・あらぬ・御ありさまを
と・かたくなし(新)と・おほしなから・我ならぬ・
ひとは・まして・みしのひなんや・わか・ゝう
まて・みそめけるは・ちゝみこの・うしろ
めたしと・おほしをきけん・たま(オモテ丁)


 ここで、赤で示した「御くるま」から「心地もして」までの箇所について説明します。

 これは、ガラスケースの中に掲示されていた解説文「角屋蔵『源氏物語』写本末摘花巻の学術的意義について 大阪大学大学院文学研究科准教授 加藤洋介」で、この写本が陽明文庫本と同一系統の本文を持ち、別本に分類される貴重な写本である例として、翻刻とともに例示された箇所です。

 この描写箇所は、末摘花の屋敷の様子を語っているところです。解説文で指摘された、「叙述の順序が逆」で「角屋本にしかない部分」とあるのが、陽明文庫本と一致することになるのです。
 つまり、この例示によって、角屋本が陽明文庫本と近似することが証明されたことになります。
 その詳細は、本ブログの後ろに掲載した「末摘花18本校異」で確認できますので、興味のある方は文字をたどりながらお楽しみください。
 この校異資料では、過日のブログでは収録しなかった「平瀬本」(重要文化財)と「角屋本」(今回の展示箇所で確認したもの)を、異文校合の資料に加えました。そのために、校合に用いた資料は、2本増えて18本となっています。
 なお、平瀬本を確認するに当たっては、豊島秀範先生のご協力とご高配をいただきました。昨夜来、京都と東京を電子情報が飛び交いました。文学の研究が様変わりしたことを、今さらながら実感しました。

 私は、先のブログ「島原での新出『源氏物語』への疑問」(http://blog.kansai.com/genjiito/205)で、次のように書きました。

私が作成している手元のデータベースによると、
「はいをくれたる“いろあひのいみしう”ふるめきたるに」
と報道されている箇所は、新聞記事で「別本」と言われている本文とは言えないのです。いわゆる河内本と言われる本文です。新聞にあげられた本文の箇所は、今回見つかった本が「別本」とされるものだ、という認定には不適当な例示です。



 そして、

今回見つかった本の本文が陽明文庫本と同じで、しかも別本だというのであれば、以下の箇所の確認をすれば一目瞭然です。


として、いくつかのチェック箇所を提案しました。
 この中で指摘した「062560-000」から「062567-000」までが、まさに今回のガラスケースの中の解説で例示されたものでした。

 先のブログでは、

今回の毎日新聞・読売新聞・京都新聞の記事による限りでは、不正確で曖昧な点が多いために、この写本に対する評価の当否を確認できません。


と書きました。特に、京都新聞が記事に引用した例文は、研究者の調査結果を混乱させる、まったく不適切なものでした。

あくまでも、以上に記したことは、この京都新聞に引かれた用例から言えることですが。


と断ったように、今回直接、展示された原本の一部を確認したことにより、加藤洋介氏をはじめとする調査が正しかったことがわかりました。

 私一人が、京都新聞の記事によって疑問を抱いただけだった、という結果になりました。

 なぜこのような不適切な例文が新聞に報道されたのかは、また別の問題なので触れません。
 こんなこともあるのだ、ということで、前回のブログは読み流してください。

 さて、折角ですから、上記引用本文から、いくつかの問題を記しておきたいと思います。


(1)右頁4行目下部に「あは(△△&あは)れけ」とあります。
 これは、下に書かれた2、3文字を削った上に「あは」と重ね書きしてあるものです。この下にかかれていた文字は、諸本が「いとあはれにさひしう」という語句を伝えているところですから、あるいは「いと」なのかもしれません。「さひしう」という語句に関連するものではない、と思われます。
 今回はガラス越しに、本当に中途半端なままで写本の文字を読み取ったので、上記の翻刻がそれらしい翻字の限界です。このなぞられた文字の下の文字は、とても読める状況ではありませんでした。このような削除文字が判明すると、この角屋本が書写された背景がわかってきます。ご教示を待ちたいと思います。
 写本を読む楽しさは、このように、書写した人の姿を思い浮かべることにもつながります。
 最近は、若い方で写本を読む人がメッキリ減りました。現代に受け入れやすい校訂された活字本だけで古典を読むことには、文学を理解する上での限界があります。
 これを機会に、ぜひ一人でも多くの方が、写本を読んでくださることを願っています。
 そして、『源氏物語』の写本はほとんど読まれていませんので、『源氏物語別本集成 続』の翻刻作業にも、お手伝いの協力を申し出てくださることを、お待ちしています。『源氏物語』の古写本を読む人が、一人でも多くほしいのが実情です。外国から来た方にも、『源氏物語』の写本を読んでもらっていることを、この場で告白しておきます。
 日本人としては非常に残念なことですが、これもいたしかたありません。というよりも、これからは、日本語を勉強している海外の方々に、積極的に『源氏物語』の写本を読んでもらおうと思っています。日本の中で、写本を読める人材が枯渇しつつあるので、苦肉の策ではありますが、海外の優秀な方々の援助に移行しようとしています。残念な思いを押し込めながら、これも国際化ということで納得しようとしています。


(2)上記の翻刻本文の中に、「(新)」という文字が3箇所あります。
 これは、角屋本『源氏物語』に書かれたひらがなの「し」の字母が、よく見かける「之」ではなくて「新」となっていることを明示したものです。
 陽明文庫本を読んでいて、この文字に何度も出くわしています。保坂本の第18巻「松風」以降の鎌倉時代の古写本にも、この「新」が見られます。
 私は、この「新」を用いたひらがなを、その写本の一つの識別記号として接しています。
 今回の角屋本にも、こうして「し」の字母として「新」が使われています。
 今、手もとに陽明文庫本がないので、これ以上この問題には立ち入れません。
 調べてみる価値のあることだと思います。


(3)結論として、私はこの角屋本『源氏物語』の本文は、《別本》とするのではなくて、後掲資料からわかるように、〈河内本群〉の中の一つとすべきだと思います。
 この「末摘花」については、まだ詳細な調査をしたわけではありません。
 今回、新資料が見つかったとのことなので、急遽、『源氏物語別本集成 続 第2巻』刊行以降の翻刻を確認整理し、後掲のような本文異同の資料を作成しました。急いでのものなので、その内容の検討はまだできていません。今回の角屋本も、展示された見開きしか翻字できていません。
 ただし、資料を作成する中で、おおよそ次のような見通しは得ています。

 〈河内本群〉=[陽角平御尾高天阿]
 〈別本群〉=[大池国肖善日伏穂保前]

 これまで検討を加えた巻々がそうであったように、この「末摘花」でも、本文の内容は2つに分けられます。そして、細かな異同を大雑把ですがとにかく収斂させると、上記の二つのグループに分別せざるを得ないと思います。
 これまでの池田亀鑑氏による〈写本の形態によるもの〉ではなく、〈本文の内容からの分別〉は2群に別れる、という私案は、この「末摘花」でも確認できそうです。
 ただし、その詳細は後日に、ということでご寛恕を。
 この〈河内本群〉と〈別本群〉という2群に分別する私案は、まだ大方の認知を受けていませんので、今後の課題としておきます。
 当面は、この2群の中をさらに内容に即して、より本文異同の実態に合ったグループに分ける、という検証を続けていくつもりです。



 その他、後掲の校異資料をもとに、いろいろと述べたいのですが、それは場所を改めてのことにしましょう。
 興味のある方は、複雑な資料ですが、謎解きだと思って眺めていただければ、と思っています。そして、何かお気付きになりましたら、お知らせください。
 さまざまに伝えられて来た『源氏物語』の本文について、一緒に考えていきましょう。

 この資料を通して、『源氏物語』の本文研究が、池田亀鑑が提唱した「青表紙本」「河内本」「別本」という系統論以来、実に70年もの長きにわたり停滞していたことを実感してほしいと思います。
 その間、池田氏ご推奨の大島本だけを、微に入り細に渡って読むことによって、『源氏物語』が受容されてきたのです。この異常さには、ほとんどの方が無自覚で来ました。
 陽明文庫本を底本とした『源氏物語別本集成』の意味が理解してもらえたのは、本当に最近です。それも、まだほんの一部の方々だけであることが残念です。ただし、今みんなで読んでいる大島本とは何なのか、という機運が近年生まれたのは、少なからず『源氏物語別本集成』の成果の一つだと思っています。
 これから『源氏物語』を読む方々には、写本に立ち戻って読みはじめませんか、と語りかけたいと思います。そして、その写本としては、大島本だけではなくて、陽明文庫本や池田本や天理河内本が対象となるべきです。いろいろな本文として伝えられた『源氏物語』を、さまざまな嗜好で選択して読む時代になってほしいものです。

 角屋本『源氏物語』を見た後、ブラブラと大門まで歩きました。
 その途中で、紙の束を軒先で売っているのを見かけました。


Qntwc2vq_s和紙



 おもしろい紙があったので、5束ほどいただきました。郵便受けにお金を入れるのがいいですね。

 そして、大門を見上げながら、江戸時代の賑わいを想像しようとしました。


M4iewcel_s大門



しかし、いかんせん、その想像の源である知識が皆無です。
 とにかく、ここがあの……、と思うフリをしながら壬生通りへ出て、島原口からバスで自宅に帰りました。






《参考資料》角屋本の展示箇所の校合資料
「末摘花」18本校異(2008.3.15作成)

陽明本(1)
 御物本(1)[御]
 尾州河内本(1)[尾]
 高松宮本(2)[高]
 天理河内本(2)[天]
 阿里莫(1)[阿]
 大島本(1)[大]
 池田本(2)[池]
 国冬本(2)[国]
 肖柏本(2)[肖]
 善本叢書(2)[善]
 日大三条西本(2)[日]
 伏見天皇本(2)[伏]
 穂久邇本(2)[穂]
 保坂本(2)[保]
 前田本(2)[前]
 平瀬本[平](角屋展示箇所のみ)
 角屋本[角](展示箇所確認のみ)


むすほゝるらん」と[平尾高天阿池国善日伏穂保前]・・・・062539-000
 むすほをるらむ」と[御]
 むすほゝるらむ」と[大肖]
 ■■■■■■■と/と〈改頁〉、■〈未確認〉[角]
 むすほゝるらん」と/ココカラ確認[平]
のたまへと[角御尾高天善伏穂保]・・・・062540-000
 の給へと[平阿大池国肖日前]
たゝ[角平御尾高天阿池国肖善日伏穂前]・・・・062541-000
 たた[大]
 ナシ[保]
むゝと[角平尾高天阿池国肖善日穂保前]・・・・062542-000
 うらと[御]
 むくと/く=む〈墨〉イ〈朱〉、傍〈削〉[大]
 むと[伏]
うちわらひて・・・・062543-000
くちをそけなる△・・・・062544-000
 くちをもけなるも[角]
 いとくちおそけなるも[御]
 くちをそけなるも[平尾高天阿]
 いとくちをもけなるも[大池善日伏前]
 いとくちおもけなるも[国肖穂保]
いとをしうて[角]・・・・062545-000
 いとおしけれは[御阿大肖保]
 いとおしけなれは[尾天]
 いとをしけなれは[平高]
 いとをしけれは[池国善日伏前]
 いとをしけれは/け〈改頁〉[穂]
いて[角平御尾高天大池国肖善日伏穂保前]・・・・062546-000
 出[阿]
給ぬ[平御尾高阿国肖善伏穂保]・・・・062547-000
 たまひぬ[角天]
 給ひぬ[大池日前]
御く△ま/く〈判読〉・・・・062548-000
 御くるま[平角御尾高天池国善日伏]
 御車[阿大肖穂保前]
ひきいれたる[角平尾高天]・・・・062549-000
 よせたる[御大池国肖日伏穂保前]
 いれたる[阿]
 よせたり[善]
中門の[国肖善穂]・・・・062550-000
 中もんの[御池日伏保]
 中門[平尾高天]
 ちうもん[角阿]
 中もむの[大前]
いと[角平御尾高天大肖善日伏穂保前]・・・・062551-000
 ナシ[阿]
 ナシ/+いと[池]
 いと/=△[国]
いたう[角]・・・・062552-000
 いたくゆかみ[平御尾高天阿穂]
 いたうゆかみ[大池国肖日伏保前]
 いたう/た〈改頁〉、う+ゆかみ[善]
よろほひて[角]・・・・062553-000
 よろほひてよめにこそよろつしるきなからもかくろえたることおほかりけれいと/前2よ〈改頁〉[平]
 よろほいてよめにこそしるきなからもよろつかくろへたるところおほかりいとかたはらいたき事おほかりいと[御]
 よろほひてよめにこそよろつしるきなからもかくろへたることおほかりけれいと[尾]
 よろほひてよめにこそよろつしるきなからもかくろへたることおほかりけれ[高]
 よろほひてよめにこそよろつのしるきなからもかくろへたることおほかりけれ/の〈改頁〉、の$[天]
 よろほひてよめにこそよろつしるきなからもかくろへたる事おほかりけれいと[阿]
 よろほひてよめにこそしるきなからもよろつかくろへたる事おほかりけれいと[大前]
 よろほいてよめにこそしるきなからもよろつかくろへたる事おほかりけれ/2よ〈改頁〉[池]
 よろほひてよめにこそしるきなからもよろつかくろへたる事おほかりけれ/れ=△[国]
 よろほひてよめにこそしるきなからもよろつかくろへたる事おほかりけれ[肖日]
 よろほひてよめにこそしるきなからもよろつかくろえたる事おほかりけれ[善]
 よろほひて夜めにこそしるきなからもよろつかくろへたる事おほかりけれ[伏]
 よろほひて夜めにこそしるきなからもよろつかころへたる事おほかりけれいと[穂]
 よろほいてよめにこそしるきなからもよろつかくろへたる事おほかりけれいと[保]
あはれけに・・・・062554-000
 あはれけに/△△&あは[角]
 あはれにさひしく[御大穂保前]
 あはれにさひしう[平尾]
 いとあはれにさひしう[高善]
 いとあわれにさひしう[天]
 哀にさひしく[阿]
 いとあはれにひさしく/ひ=さひイ、[池]
 いとあはれにさひしく/さ〈改頁〉[国]
 いと哀にさひしく[肖]
 いとあはれにひさしく/〈改頁〉[日]
 いとあはれにさひしく[伏]
あれまとへるに[角御大池国肖善日伏穂保前]・・・・062555-000
 あれまとへるかたはらいたき事おほかり/る±に[平]
 あれまとへるにかたはらいたきことおほかり[尾高天]
 あれまとれるにかたはらいたき事おほかり[阿]
まつの[角御尾高天大池日伏]・・・・062556-000
 松の[阿国肖善穂保]
 松の/「ふりつみてあたゝかけ△にもみゆる哉雪にも松の今△△りけれ」〈行間〉[前]
ゆきのみ[平御尾高天大池日]・・・・062557-000
 雪のみ[角阿国肖善穂保前]
 ゆきのみ/の〈改頁〉[伏]
あたゝかけに[平]・・・・062558-000
 あたたかけに[角]
ふりつめり[角平御尾高天]・・・・062559-000
 ふりつめる[阿大池国肖善日伏穂保前]
よめにこそ[角]・・・・062560-000
 ナシ[平御尾高天阿大池国肖善日伏穂保前]
しるきなからも[角]・・・・062561-000
 ナシ[平御尾高天阿大池国肖善日伏穂保前]
かくろふる[角]・・・・062562-000
 ナシ[平御尾高天阿大池国肖善日伏穂保前]
事[角]・・・・062563-000
 ナシ[平御尾高天阿大池国肖善日伏穂保前]
おほかりけれ[角]・・・・062564-000
 ナシ[平御尾高天阿大池国肖善日伏穂保前]
かたわらいたき・・・・062565-000
 かたはらいたき[角]
 ナシ[平御尾高天阿大池国肖善日伏穂保前]
事も・・・・062566-000
 ことも[角]
 ナシ[平御尾高天阿大池国肖善日伏穂保前]
おほかり[角]・・・・062567-000
 ナシ[平御尾高天阿大池国肖善日伏穂保前]
山さとの[阿大肖伏保]・・・・062568-000
 やまさとの[角平御尾高池日]
 山里の[天国善穂前]
心ちも/心〈判読〉・・・・062569-000
 心ちも[角]
 心ち[平御尾高天阿大池国肖善日伏穂保前]
して[角]・・・・062570-000
 してものあはれなるお[御]
 してものあはれなるを[平尾高大国善伏]
 して物あわれなるを[天]
 して物あはれなるを[阿池日穂保]
 して物哀なるを[肖]
 して物あはれなるを/物〈改頁〉[前]
かの・・・・062571-000
人々の[角平御尾高天阿大池国肖日伏穂保前]・・・・062572-000
 ひと/\の[善]
いひし・・・・062573-000
むくらの[角平御尾天阿大池国肖善日伏穂保]・・・・062574-000
 むくらの/〈改頁〉[高]
 むくらの/=△△△[前]
かとは[角平御尾高天大池肖善日伏穂保前]・・・・062575-000
 門は[阿国]
かやうなる[平御尾高天善伏穂]・・・・062576-000
 かやうならん[角]
 かやうならんかし[阿]
 かうやうなる[大池国肖日保前]
所ならむかし・・・・062577-000
 ところならむかし/か〈改頁〉[角]
 ところならむかし[御高]
 ところならんかし[平尾]
 所ならんかし[天]
 ナシ[阿]
 所なりけむかし[大池日穂]
 ところなりけんかし[国]
 所也けんかし[肖]
 所なりけんかし[善伏保前]
けに・・・・062578-000
こゝろくるしう[角]・・・・062579-000
 心くるしう[御善穂]
 心くるしく[平尾高天阿大池肖日伏保前]
 こゝろくるしき/き$く[国]
らうたけならん[尾高天阿大池国肖伏保前]・・・・062580-000
 らうたけならむ[角御善日]
 らうたけならむ/=ら、ら&前ら[平]
 らたけならむ[穂]
人を[平御尾高天阿大池日伏穂保前]・・・・062581-000
 ひとを[角国善]
 人を/を〈改頁〉[肖]
こゝに・・・・062582-000
すへて[角御天阿池国肖善日伏穂前]・・・・062583-000
 すゑて[平尾高大]
 すへて/〈改頁〉[保]
うしろめたう[角大池国肖善日伏保前]・・・・062584-000
 うしろめたく[平御尾高天阿穂]
こひしと[角御池肖善日保]・・・・062585-000
 ナシ[平尾高天阿]
 恋しと[大国前]
 恋しう[伏]
 こひしと/〈改頁〉[穂]
思ひつゝ・・・・062586-000
 おもひつゝ[角御尾天]
 思ひつゝ/つ〈改頁〉[平]
 思つゝ[高阿]
 おもはゝや[大池日伏穂保前]
 思はゝや[国]
 おもははや[肖]
 をもはゝや[善]
しつ心[角平御高天阿]・・・・062587-000
 しつこゝろ[尾]
 ナシ[大池国肖善日伏穂保前]
なく[角平御尾高天阿]・・・・062588-000
 ナシ[大池国肖善日伏穂保前]
ありかはや[角平御尾高天阿]・・・・062589-000
 ナシ[大池国肖善日伏穂保前]
あるましき[角平御尾高阿大池国善日伏穂保前]・・・・062590-000
 有ましき物[天]
 あるましき/=藤ツホ[肖]
思ひは/ひ〈改頁〉・・・・062591-000
 ものおもひにや[角]
 ものおもひは[平尾高大国伏]
 ものをもひは[御善]
 おもひは[尾高天]
 物おもひは[阿池日穂保]
 物思ひは[肖前]
それに[角御大池国肖善日伏穂保]・・・・062592-000
 ナシ[平尾高天阿]
 それに/=夕顔事[前]
まきれなんかしと[角平尾高天阿国善日伏前]・・・・062593-000
 まきれなむかしと[御大肖穂保]
 まきれなんかしと/か〈改頁〉[池]
思ふ[保]・・・・062594-000
 おもふ[角御尾高大池国日伏前]
 思[平天阿肖善穂]
やうなる[御大池国肖善日伏穂保前]・・・・062595-000
 やうなりぬへき[角]
 やらるへき[平]
 やうなへき[尾天]
 やうなるへき[高阿]
すみかに[角平尾高天阿大池国肖善日伏穂保前]・・・・062596-000
 すみかには[御]
あはぬ[御阿大池国善日伏前]・・・・062597-000
 あらぬ[角平尾高天穂]
 あはぬ/=スヘツム也[肖]
 ナシ[保]
御ありさまをと[角]・・・・062598-000
 御ありさまは[御大池善日保前]
 御ありさまを[平尾高天阿]
 御有様は[国]
 御有さまは[肖伏穂]
かたくなしと[角]・・・・062599-000
 とるへきかたなしと[御大池国善伏穂]
 とるかたなしと[平尾高]
 とるかたなしと/後と〈改頁〉[天]
 とる方なしと[阿]
 とるへき方なしと[肖日]
 とるへき所なしと[保]
 とるへきかたなしと/かた$ところ[前]
おほしなから[角平尾高天]・・・・062600-000
 おほすものから[御]
 おもほしなから[阿]
 思ひなから[大善伏前]
 おもひなから[池国日保]
 思なから[肖穂]
われならぬ[平御尾高天大池国伏]・・・・062601-000
 我ならぬ[角阿善穂保前]
 我ならぬ/=源[肖]
 われならぬ/〈改頁〉[日]
人は[平御尾高天阿大池肖日伏穂保前]・・・・062602-000
 ひとは[角国]
 ひとは/〈改頁〉[善]
まして[角平御尾高天大池国肖善日穂保前]・・・・062603-000
 まいて[阿]
 まして/〈改頁〉[伏]
みしのひなんや[角平天]・・・・062604-000
 みしのひなむやと/や△&なむ[御]
 見しのひなんや[尾高善]
 みしのはんや[阿]
 見しのひてむや[大]
 みしのひてんや[池穂]
 見忍ひてんや/や〈改頁〉[国]
 見しのひてんや[肖日伏保]
 みしのひてむや[前]
我[善]・・・・062605-000
 わか[角平御尾高天大池国肖日伏穂保前]
 われ[阿]
かうまて・・・・062606-000
 ゝうまて(かうまて)[角]
 ゝくまて(かくまて)[平御尾]
 かくまて[高天阿]
 かうて[大肖善日保前]
 ゝうて(かうて)[池国伏穂]
みそめけんは・・・・062607-000
 みそめけるは[角御]
 見なれそめけるは[尾高]
 みなれそめけるは[平天]
 見なれなめけるは[阿]
 見なれけるは[大池善日伏]
 みなれけるは[国肖穂前]
 みなれたるは[保]
ちゝみこの[角平尾天]・・・・062608-000
 こみやの[御]
 ちゝみこの/=常陸宮[高]
 父御子の[阿]
 こみこの[大池国肖善日伏穂保]
 こみこの/=ひたちの宮[前]
うしろめたしと/う&後し・・・・062609-000
 うしろめたしと[角平御尾高天阿大池国肖善日伏穂保前]
おほしをきけむ・・・・062610-000
 みをき給けむ[御]
 おほしをきけん[角平尾天]
 をほしをきけん[高]
 おもほしけん[阿]
 たくへをきたまひけむ[大日]
 たくへをきたまひけん[池]
 たくへをき給けん[国肖伏]
 たくえをき給けん[善]
 たくゑをき給けん[穂]
 たくへをき給ひけん[保前]
たましゐの[御天阿肖善保前]・・・・062611-000
 たま■■■/まマデ確認[角]
 たましひの[尾高大池国日伏]
 たましひの/ココマデ確認[平]
 たましいの[穂]





posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ◎源氏物語