2007年07月16日

京洛逍遥(11)祇園祭・宵山

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 昨年の大晦日に「京洛逍遥(10)京の台所・錦市場」をブログ〈たたみこも平群の里から〉にアップしましたが、今春そのサーバーがダウンして以来、久しぶりの京洛の逍遥記です。

 祇園祭の山鉾巡行の前夜にあたる宵山は、祭りの中でももっとも活気があります。
 台風一過、小雨の残る中をブラブラと散策しました。
 この前に祇園祭に来たのは、小学生の頃に両親に連れられてだったと思います。四十数年ぶりとは、本当にご無沙汰でした。

 まずは「鯉山」から見ました。
 町屋の中を通り抜けて町席のどん詰まりに、ロウソクをあげるところがあります。

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 ここで30円を納めて火をつけてもらうと、周りにいた子どもたちがみんなで歌を歌ってくれました。大変かわいくて、なかなか温かいおもてなしです。

Kjyjtj7h_sタペストリー


 町席には、立派なタペストリーが飾られています。山鉾の回りを飾るものです。これは、16世紀にベルギーで作られたタペストリーで、ギリシャ神話「イーリアス」をもとにしたものです。伊達政宗の家臣の支倉常長が遣欧使節としてローマを訪れた折に、法王から贈られた5枚の内の一枚だそうです。昭和25年に重要文化財に指定され、いつもは京都国立博物館にありますが、この祇園祭の4日間だけはこの鯉山町に里帰りをし、ガラス越しではなくて直接見ることができます。
 鯉山は、鯉が黄河の難所である龍門を登りきって龍になったという、有名な登竜門の故事に因む町です。真偽のほどは知りませんが、左甚五郎作の鯉もみごとです。
 鯉山町の町席は、こんな雰囲気です。

Qte1qcnm_s町席


 街中を歩くと、屏風祭といって、町内の旧家や老舗が秘蔵の屏風や掛け軸を飾っています。それを、窓越しに見るのですが、これがまた京都らしい雰囲気を醸し出しています。
 今回、一番気に入ったのは、この着物の見せ方でした。なかなか憎いしつらいで、京の品を感じました。

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 山や鉾のそばでは、粽(ちまき)を売っています。これは、門口の飾りで、疫病や災難を除けてくれる、無病息災の神符です。スサノオノミコトと蘇民将来の話でよく知られているものです。5月の端午の節句で粽を食べるのと同じ意味合いがあります。
 私は、黒主山で粽をもらいました。一つ300円です。
 男の子が2人で、一生懸命になって粽を売っているのです。この子に魅かれて、ここの粽を買ってしまいました。

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 黒主山は、平安初期の歌人で六歌仙の一人である大友黒主がご神体です。黒主が桜の花を仰ぎ見る姿を、人形で表現していました。

 夜も更け、お腹が空きました。溢れんばかりの屋台が所狭しと並んでいます。しかし、衛生面で不安が残るので、どうしても避けます。中華料理屋がありましたが、薬品づけや違法なニセ食材が混入しているという、渦中の中国の食材を口にする勇気はありません。宵山を散策がてら食事をするところを探しました。しかし、飲み屋はたくさんありましたが、食事のできる所は見当たりません。少し歩いて、錦市場の近くで京料理屋を見つけました。鱧の入ったご飯やおばんざいを盛った、祇園祭ならではの特別メニューでした。
 カボチャの煮物は冷凍ものを使っているらしくて、食感に違和感がありましたが、味は薄味で上品でした。

4fvevavj_s食事の鱧


 今年は、室町通りを北上する道を散策したので、来年は新町通りを抜けましょう。
 それにしても、よくもこれだけの人が集まったものです。それも、浴衣姿の女性の多さには驚きました。男性もそこそこ眼に付きます。
 このような時に、日本の民族衣裳の一つが生きているのを見ると、嬉しくなります。私も、来年は着物で来ましょう。
 たくさんの出店の中の一つで、青海波の鼻緒のゲタを買いました。
posted by genjiito at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ◎京洛逍遥