2007年07月15日

久しぶりの二千円札を手に

 郵便局の窓口で、お釣りとして二千円札をもらいました。しかも、新札です。
 最初はお釣りの中に五千円札が混じっているのかと思いました。しかし、よく見ると、久しぶりの対面となった二千円札でした。まだ、このお札は流通していたのですね……。つい、どうしていたの、と声をかけたくなります。本当にご無沙汰でした。

 二千円札がデビューした年のその月に、私は二千円札およびその紙幣の絵柄となった『国宝 源氏物語絵巻 鈴虫巻』に関して、『「源氏物語」の異本を読む-「鈴虫」の場合』(臨川書店、京都、平13)という本を刊行しました。

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結局二千円札は話題にならなかったこともあり、拙著はブームという風に乗れませんでした。

 久しぶりに出会った二千円札でしたが、駅で切符を買う時に、自動券売機では扱ってくれませんでした。街中の自動販売機も……。対面での支払いに使うしかないようです。
 この紙幣は、今はどうなっているのでしようか。お役人さんたちの世界で、そして一般の人たちの中で。
 このお札は、あまり知られないままに消えていく運命にあるようですね……。
 二千円札は『源氏物語』に関する絵柄なので、今年の〈源氏物語千年紀〉の機運に乗じて再復活してもいいのですが、お役人さんたちは、もうこれには興味がないようです。

 折角、紙幣を通して日本の古典文学にも眼を向けてもらう絶好のチャンスだったのに、うまく活かしきれないままに幕引きのようです。残念なことです。

posted by genjiito at 00:31| Comment(0) | TrackBack(0) | ◎源氏物語