2018年04月21日

[町家 de 源氏物語の写本を読む](第8回)(糸罫の試作品完成)

 今日の「be京都」(http://www.be-kyoto.jp/)での勉強部屋には、端午の節句の飾り付けがなされていました。
 いつも季節季節の雰囲気に包まれた和室で、気持ちよく『源氏物語』を読んでいます。

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 今回から、同志社大学2回生の若者が参加です。テキストである『ハーバード大学美術館蔵『源氏物語』「須磨」』を持参です。『和泉式部日記』の異本に興味があるとのこと。『四本対照 和泉式部日記 校異と語彙索引』(拙編、和泉書院、1991年)を参考にと渡しました。これは、もう27年も前にした仕事です。『和泉式部日記』の字母索引はこの本しかないので、今も利用されているようです。頼もしい新人の今後の活躍が楽しみです。

 さて今日は、待ち望んでいたものが持ち込まれました。毎回のように話題となっている糸罫の試作品です。NPO法人〈源氏物語電子資料館〉の理事でもあり、この勉強会のお世話をしていただいている石田弥寿子さんの労作です。

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 裏面で糸を止めている処置はこれでいいのか、まだ検討課題はあります。しかし、とにかく物の形が見えると、写本がぐっと身近に思えてきます。この糸罫を書写する用紙の上に置き、親本のままに書き写していたと考えられます。

 試しに、ハーバード大学美術館蔵『源氏物語』「須磨」の巻頭部分の上に置いてみました。なかなかいい感じです。
 枠の大きさや、糸の張り具合については、追い追い調整しましょう。

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 目の前に糸罫があるせいか、写本を読んでいても、すぐに、どのようにして書写していたのかに話題がいきます。
 例えば、今日読み進んだ中では、6丁裏にあったこんな例で頭を悩ませました。

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 この写真の2行目(実際は4行目)の下から2文字目の「人」は、糸罫の行の横幅スレスレか、それよりも大きいものかと思われます。これまでは、左手の親指と人差し指で糸を押し広げて行間を広くして書いている、としてきました。しかし、この行末では大きく行間を広くできません。さて、糸罫をどう使っていたのでしょうか。それとも、糸罫は使わずに書いていたのでしょうか。

 その視点で見ると、その3文字上の「【侍】尓志」において漢字で書かれた「侍」の左側の人偏は、次の行の「那く」の「那」と糸を介してスレスレの位置になります。ここでは、筆が糸罫の糸に触れていたように思われます。これも、実際はどうだったのか知りたいところです。

 さらに、「人」の次の行末の「いま尓」の「尓」は、行末ということですぐ下に糸罫の横板があり、筆を下に抜くことができません。そこで、右横に筆を抜いています。それが、すぐ右横の「人」という文字と糸を挟んでぶつかりそうです。ここでも、文字と文字の間に張られている糸に、書写中の筆が触れていてもおかしくはありません。

 一行飛んだ行末の「【侍】ら」の「ら」は、糸罫の下部に木の部分があるため、糸罫を置いたままでは書けません。ここは、糸罫を5ミリほど下にずらしたのではないか、と考えてみました。行頭はきれいに文字が揃っているので、上にずらすことはなかったようです。この、書写中に使っていた道具である糸罫を下にずらすことは、実際になされていたのでしょうか。
 そう思いながら、さらにこの「ら」をよく見ていると、「ら」の文字の書き始めのところの背面に、なぞられた文字があるように見えて来ました。

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 その下の文字は、行末の文字としては枠内に収まっています。そして、この「ら」の下には寸足らずの「ら」が小さく書かれていることが判読できそうです。この形の「ら」は次丁にもあります。ということは、ここのなぞられた「ら」は、糸罫を外した後に小さく書かれた「ら」をなぞるようにして書き足された文字である、ということになりそうです。原本を再確認しないと、このことは断定できません。これも、今は疑問の残るところとして記録しておきます。

 もう一つの例もここにあげておきます。次回に読むところながら、7丁表の後ろから4行目と5行目は、その行間が明らかに狭くなっています。

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 ここは、どうしても糸罫は使っていない箇所だといえます。糸罫がズレたために、9行目からは本来の位置におき直した、ということは考えられます。しかし、実際にはどうなのでしょうか。なぜこのような書写になっているのか、糸罫という道具を使っていたという前提では、どうしても説明しにくい例です。

 今回は、糸罫の試作品ができたために、かえって書写状態について多くの疑問が生まれました。
 こうした点について、ご教示をお願いするしだいです。
 
 次回は、5月26日(土)午後2時から4時までです。
 さらに、その次は6月18日(月)午後2時から4時までです。この時だけは、月曜日なのでご注意ください。
 
 
posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | 変体仮名

2018年04月20日

高校で小論文の授業(その2)

 明浄高校の授業は、第6時間目と7時間目です。
 一日の内でも疲れがピークに達する頃です。しかも、2時間続きで小論文を書くのです。
 生徒にとって、これは大変だと思います。それ以上に、私も飽きさせないようにするための工夫で、とにかく大変です。

 とはいえ、昨年は体育の後の授業でした。9月から高校に教えに行ったので、プールの後は、生徒が髪を乾かすことなどでてんやわんやの状態の中でのスタートでした。しかも授業が始まると泳ぎ疲れもあってか、生徒たちは睡魔と闘っていました。冬のマラソンの後は、またもやぐったり。
 それに比べると、今年のように一日の最後の授業は、まだ去年よりも対処がありそうです。

 さて、今日は、先週書いた文章の添削を返却しました。
 題目は「将来の目標と理由」でした。
 生徒は返されたものを見ながら、書き直しをして清書をすることになります。
 一人一人の作文に、私が注意すべき箇所に赤線を引いたり赤丸を付けました。その箇所になぜ朱があるのかを自分で考えながら書き直すのです。字数も、800字以上になるようにと、いろいろと要求も出しました。

 また、前回はA4版の千字詰めの原稿用紙だったので、今回はA3版と2倍に拡大したものを使いました。予想通り、このA3版の方がいいとのこと。それではと、来週はB5版でやってみようと思います。
 勉強は、自分が一番使いやすい道具ですべきだと思っているので、まだ試行錯誤をしています。

 先週生徒が書いた文章を読んでみて、小論文ではなくて作文の域を出ていないことがわかりました。そこで、最初にこの違いについて説明をしました。
 その後で、実際に書き直しの清書となります。その時、机間巡視をしながら、前回の文章の問題点をメモしたものを手に、一人ずつアドバイスをして回りました。書いている最中に横からいろいろと問題点を指摘すると、慣れないこともあってか戸惑っていました。
 しかし、限られた時間の中での繰り返し学習なので、これでしばらくはやろうと思います。

 書き終わったものは、最初に一人ずつに配布したクリアファイルに、前回のものと今日のものを挟んで提出してもらいます。このクリアファイルには、大きめのシールに出席番号と名前を書いてもらったものを貼り付けてあるので、私の方は処理が楽です。
 来週は2穴のペーパーファイルを配布し、そこに綴じて各自が保存管理するようになります。この2穴ファイルは、今日事務から生徒数分を入手しました。

 こうして、着々と生徒の文章力アップのための学習プロジェクトが進行しています。
 折々にここに記し、その学習の展開と成果の有無を報告したいと思います。
 
 
 
posted by genjiito at 21:27| Comment(0) | 身辺雑記

2018年04月19日

第8回[町家 de 源氏物語の写本を読む]開催のご案内

 今週末の4月21日(土)午前11時から13時まで、「be京都」(http://www.be-kyoto.jp/)で8回目となる[町家 de 源氏物語の写本を読む]を開催します。

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 本日19日(木)の京都新聞(朝刊)「まちかど」欄に、呼びかけの記事が掲載されましたので、あらためてこのブログでも紹介します。

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 開始時間がいつもの午後2時からではなく、午前11時から13時までとなっていますので、参加を予定なさっている方はお気をつけください。
 これは、『源氏物語』の写本に書かれている変体仮名を読む勉強会です。
 テキストである『ハーバード大学美術館蔵『源氏物語』「須磨」』(伊藤編、新典社、2013年)で読み進めます。
 これまでに、本文の確認は6丁裏(28頁)の4行目の「おほしたり」まで見ました。
 ただし、前回は私が勘違いをして、7丁裏(30頁)から始めてしまいました。そのため、今回は、6丁裏(28頁)の4行目の「すき・侍にし・人を・」から7丁表(29頁)を見て、7丁裏(30頁)を飛ばして8丁表(31頁)へと進む予定です。もっとも、それだけ進められたら、ということで。

 700年前に書写された『源氏物語』を、変体仮名に注目して読み進めることに興味と関心をお持ちの方は、このブログのコメント欄より、参加希望の連絡をお願いします。折り返し、詳細な案内をお送りします。
 参加費は、初回だけは体験ということで千円です。2回目以降は二千円です。
 
 
 
posted by genjiito at 22:14| Comment(0) | ◆NPO活動

2018年04月18日

昨春採択の科研(A)のホームページが公開できない理由(7)

 なかなか進展しなかったホームページの改修が、8月末日に突然のメールによって作成が進んでいたことがわかりました。ただし、どうしたことか担当者がO氏からW氏に変わっていました。

 そのメールによると、作業は進めてはいるけれども不具合があって、まだ完成ではない、とのことです。そして、その不具合というのが、それこそ今回の新しい顔となるトップページのバナー部分なのです。動きのあるトップページを教え子のデザイナーに作ってもらったのに、それが動かないのだと。

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 トップページといえば、書物でいうところの表紙にあたる一番目立つ部分です。ホームページを印象づける部分です。訪問者が最初に見る部分です。そこができていないということは、「海外源氏情報」から「海外へいあんぶんがく情報」にデータを引っ越しさせる以前の問題です。引っ越しはこちらでできます。とにかく、一日も早く入れ物の改修をしてもらいたいのです。
 今回の一番の改修部分である顔が、一枚の画像を貼ってごまかしてありました。ど素人の仕事です。長い時間をかけた末にこれでは、本当にがっかりです。話になりません。文末の「何卒ご理解頂けますよう」という言葉が白々しく響きます。

◆170831_From 制作担当 W氏 より 私へ

海外平安文学情報ページの制作状況につきまして、ご連絡致します。
以下のURL(テストサーバ)にホームページをアップロード致しました。

http://xx.xxx.xxx.x/wordpress/

デザイン等ご確認頂き、必要な修正がございましたら、ご連絡ください。
修正が完了次第、伊藤様のサーバにアップロードさせて頂きます。

また、上記のページにてオープニング動画に不具合が発生しており、現在再生することができておりません。
こちらを修正次第ご案内いたしますので、何卒ご理解頂けますよう宜しくお願い申し上げます。


 早速私は、科研の研究協力者である仲間のすべてに、以下のメールを送りました。そして、修正次第ご案内があるのを待つことにしました。


◆170906_伊藤の科研(A-2017)関係の先生方へ

本年度採択された伊藤の科研(A-2017)のホームページの試作版が出来ました。

以下のURL(テストサーバ)で確認できます。

http://xx.xxx.xxx.x/wordpress/

デザインや公開している情報等をご確認頂き、ご自由に意見をお寄せ下さい。
まだまだ未完成です。もっと斬新な情報の発信母体にしたいと思います。
このサイトは、NPO法人〈源氏物語電子資料館〉が科研終了後は引き継ぎますので、最低でもあと50年以上はここから情報発信をしていきます。
今回の修正が完了次第、9月中旬をメドに正式に公開したいと思います。

なお、上記のページにてオープニング動画に不具合が発生しており、現在再生することができていません。


 みなさんにこのメールを送った9月6日の時点では、今はトップページが思うように動かないものであっても、不具合はすぐに解消されると思っていました。そのため、「9月中旬をメドに正式に公開」できると、みなさんに伝えました。今になって思い返せば、私の判断が甘かったようです。この不具合は、それ以降も年度末を過ぎても解消されないままに放置されているのです。それは何と今に至るまでも。

 研究協力者の先生方からは、この不具合を承知で、いろいろな意見をいただきました。いいものを見ていただきたかったのに、こんな未完成のものを見てもらうことになり、本当に残念な思いの中で、お寄せいただいたご意見に感謝しました。

 1ヶ月経った10月中旬には、業者から公開をどうしますか、という打診をされていることを、仲間に伝えています。しかし、トップページの不具合を抱えたままでの公開などは問題外であり、ありえないことです。修正次第ご案内といいながら、まったくそれは気配さえなくて「公開」の打診をする無神経さに、驚き呆れました。ホームページの顔すら作れない、ホームページが果たす役割すらわかっているのか疑問に思わざるを得ない技術者をいつまで相手にすべきか、真剣に考えるようになりました。誠意をもってホームページに対処していないことが、日毎に感じられるようになったからです。
 引き受けた仕事の内容を軽視した態度は、もはや明白です。修正次第ご案内という朗報が来るのを待つしかないと思い、「公開」の打診には応えることはしませんでした。相手にわかるように、まじめに仕事をしろ、早く修正しろ、という意思の表明です。最初に杜撰なものと知りつつ妥協して歩み始めると、入れ物は作ったではないかと言って、後は何もしないで居直られるだけですから。

 そうこうするうちに、11月初旬には、修正次第ご案内ではなくて、新ホームページについて、点検期間が2ヶ月を過ぎたことから、このまま公開してもいいか、という確認がありました。これも、能天気な業者のたわごとに「アホか」という腹立ちをぐっと抑え、ひたすら修正次第ご案内を待ちました。この修正次第ご案内は、今日現在に至るまで、いまだにありません。指定されたアドレスを見ても、昨年の8月31日に案内のあった、不具合を抱えたままのホームページがテストサーバーに放置されたままです。

 このことは、2018年になってから急転回する事態を冷静に判断する上で大切なことなので、ここでしっかりと確認しておきます。

 さて、このままでは、科研の成果が公開できないままに年を越すことになります。それは、これまでに科研の成果はきっちりと公開してきた私としては、屈辱とでもいうことです。そこで、私の方から、12月に入ってから動きました。

 昨日の記事の最後に紹介した「科研の打ち合わせを帝国ホテルで一日中おこなう」(2017年12月11日)というものは、実際には12月10日(日)のことです。東京で、お2人の方と、今後の科研の運用について相談したのです。そして、帰洛早々の翌11日に大学の事務責任者S氏に、そして科研の運用において実務の面で協力してもらっている4人へは同送メールとして、以下の内容のメールを思うに任せぬ現状の報告として送りました。

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◆171211_伊藤 to S氏

以下、科研のホームページに関して困り切っていたので、自分なりに解決の方途を見つけましたので、相談がてら現状の報告をします。

K社に依頼していた科研のホームページに関して、今夏8月31日に制作担当のW氏より連絡をいただいて以来、まったく連絡が途絶えています。
また、その際に、以下のようなメモがありました。卒業生のTさんが苦労して作ってくれた作品が、いまだに放置されています。

「上記のページにてオープニング動画に不具合が発生しており、現在再生することができておりません。
こちらを修正次第ご案内いたしますので、何卒ご理解頂けますよう宜しくお願い申し上げます。」

待てど暮らせどその後の進捗状況などの音信が不通なので、もうこの会社とのお付き合いはお断わりしたいと思います。こんな調子では、これから大量にデータを公開していくことになるのに、後3年の対処が心もとないからです。IT分野で信頼関係がなくなると、もうお付き合いは無理だと思います。
先方からは、試作版の手直しを、とのことでした。しかし、トップページのバナーすら作れない技術者に、今後の迅速な対応は期待できないと判断し、この会社を見限ることにしました。
当初は8月には公開を予定していたものです。

一昨日、東京の日比谷図書文化館で『源氏物語』の講座がありました。そこで、上京したタイミングを見計らって、以下の方と日比谷図書文化館に近い帝国ホテルで、昨10日、1時間半にわたって面談をしました。
かねてより知り合いを通して、ウェブに関する優秀な人材を探してもらいたい、とお願いしていました。すごい奴が見つかったということだったので、とにかく直接会って、こちらの意図などを実際に顔を見て説明しました。理解の早い、なかなかシャープな若者でした。東京での厳しい競争社会で、着実に業績を伸ばしているようです。
(中略)
もう師走なので、年明けにはホームページが公開できるよう、彼の技術力に賭けたいと思います。
(中略)
以上、事情などの説明を推読していただき、ご教示およびご指示をよろしくお願いします。

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 この後、改修業務を請け負っていた会社には、私の科研費の運用を任すことになっている事務方から、契約解消の連絡をしてもらうこととなり、2017年も暮れたのです。

 ここで念のために確認しておきます。
 ホームページの製作担当者と名乗るW氏からのメールを、昨年の8月31日に不具合を抱えたままのホームページに関する連絡としてもらいました。それ以来、今に到るまで一通たりともW氏からのメールはもらっていません。電話もしかり。
 数回の連絡は、大学に出入りの方が本社からの伝言だとして私に伝えていただいているだけです。しかも、証拠を残さないように用心してか、大学内の内線電話で連絡があります。この方は誠実な対応で実直な仕事ぶりなので、信頼できます。しかし、製作担当者と名乗られた東京本社のW氏の姿は、昨年の8月31日に本当に一度だけ、メールを通して垣間見ただけです。しかも、その方が実在されるのかどうかすら、知る由もありません。すべてを、大学に出入りしておられるまじめな方を間に入れてのやりとりなので、W氏はすべてをその方に責任転嫁しておられるように思われます。このW氏は、みごとなほどに姿を見せられないのです。このW氏は、本当に池袋にあると言われている本社にいらっしゃる方なのか、不信の念を抱いています。ネット社会なので、在宅勤務だとしても、その方の存在には疑念をいだいているところです。そんなことを思わせるやりとりが、8月末日から大晦日まで続いたのです。
 
 
 
posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | ◆情報化社会

2018年04月17日

昨春採択の科研(A)のホームページが公開できない理由(6)

 これまでに、私が抱えている科研(A)のホームページが公開できないことに関して、以下の記事を本ブログに書き、多くの方々に報告してきました。
 ここで、公開してきたブログの記事の所在を明示し、関係する文章やコメントを抜き出して、これまでにホームページが公開ができていない件での情報の流れを整理しておきます。

 まず、4月に新規採択の通知を受けてから、この科研で何をするかということを、ホームページに掲載するものになる情報群を意識して、次の6本の記事を公開しました。まずは、ホームページができるまでの準備としての情報公開です。これらの記事の中でも、折々に情報はホームページで公開する中で、コラボレーションによる研究を展開することを明言しています。
 そして、こうした準備をしながら、ホームページの改修と再構築の業務を請け負ってくれる会社を探していました。そして見つかった会社が、何と一年経った今に至るまでまったく誠意のないままの対応なのです。その不誠実さと受託業務を放棄していることを、こうして事実を連ねて丹念に実証しているところです。


「今年度の科研で「海外の平安文学」が採択(内定)となりました」(2017年04月05日)

「新規科研の開始にあたって1(翻訳された『源氏物語』の言語数)」(2017年04月06日)

「新規科研の開始にあたって2(翻訳文献と関係論文の点数と到達目標)」(2017年04月07日)

「新規科研の開始にあたって3(学術的な特色・独創性・成果・意義)」(2017年04月12日)

「新規科研の開始にあたって4(おおよその研究計画とその方法)」(2017年04月19日)

「新規科研の開始にあたって5(平成29年度の研究計画)」(2017年04月20日)

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「2つのホームページの不具合に関するお詫び」(2017年04月26日)

「ダウンロード版『海外平安文学研究ジャーナル インド編 2016』の再公開」(2017年05月01日)

「ダウンロード版『日本古典文学翻訳事典 1・2』のお詫びと再公開」(2017年05月25日)

(これまでのホームページ「海外源氏情報」において、ダウンロードができないことに対処することを広く伝える記事です。とにかく、このことについては、一番早く対処したいと思っていることが伝わる記事となっています。4月26日と5月1日の記事では、次のように書いています。当初は、業者に委託するのはこれまでの「海外源氏情報」の改修版なので、5月の連休明けから5月末までには、部分的にでも公開できると考えていたことがわかります。業者から見積書の初版が届いたのは4月20日付けのものだったので、ちょうどこの前後の状況がわかるブログの記事だと言えます。今から思えば、技術力のない業者に業務を頼んだことがとんだ誤算だったのです。)

(2017年04月26日) 現在、本年度より採択された科研がスタートする時でもあります。これまでのホームページ「海外源氏情報」は新しい科研のホームページに吸収合併することで、こうした事態を解決したいと、その方策を検討しているところです。そのため、『海外平安文学研究ジャーナル』(オンラインジャーナル)のダウンロードについては、今しばらくお待ちいただきたいと思っています。暫定的に、新しいホームページが公開できるまでの間は、このブログで『海外平安文学研究ジャーナル』(オンラインジャーナル)がダウンロード出来るようにすることも検討中です。

 NPO法人〈源氏物語電子資料館〉のホームページに関しては、「従来のイオネットからのサイト」を復活させることで、緊急避難としての対処を考えています。

 いずれにしても、5月の連休明けまでには何らかの対処をいたしますので、いま少しの時間をいただきたく、ご寛恕のほどをお願いいたします。とりいそぎ、現状の不具合の報告と、今後の対応についての報告といたします。


(2017年05月01日) 現在は、「海外源氏情報」(科研HP)のリニューアル版の作成に着手しています。今月末までには、不十分ではあっても、何とか形にして公開したいと思っています。
 いましばらくの猶予をいただきたいと思います。


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「京洛逍遥(447)観光でポケット版の音声案内が使える日が近い」(2017年05月16日)

(改修により新装となる新規採択の科研のホームページに関して、そのページのデザインが進行していることがわかる記事です。)

 塔下さんは、大阪観光大学の前身である大阪明浄女子短期大学の卒業生で、私の教え子です。また、22年前に短大の中に創設した、当時は世界的にも最先端だと言われた、「マルチメディア部」と「ワールド・ワイド・リサーチクラブ」の主要メンバーでもありました。

 この度、縁あって、いろいろとデザイン面で助けてもらうことになりました。
 新規採択となった科研のホームページのデザインも、お願いしています。これも、出来あがりが楽しみです。もうしばらくお待ちください。


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「科研(A)の成果は「海外源氏情報」から[海外平安文学情報]へ」(2017年05月26日)

(ここで、私が一番最初に手をつけたかった、それまでの「海外源氏情報」における(1)ダウンロードができなくなっていること、と、(2)画面がロックされていること、の、2つの不具合についてお詫びを記しました。
 そして、新規採択の科研のホームページに関するデザインが決まり、受託業者に渡した時点で、その概要を広く告知する情報も流しています。このまま改修されたホームページができれば、そこへ新たな情報を流し込み、これまでの情報との統合を図ろうとしていたことが、この記事からわかります。これが、私が描いていたホームページの構想の全容です。それが、もう一年も何も公開できないままに、受託業者によって時間が停められています。まさに、私の研究活動がこの業者によって妨害されているに等しい、とこの場を借りて訴えているところです。)

 「海外源氏情報」については、先月4月1日以降は修復も含めて、まったく何も手を付けていません。問題の所在が不明確にならないようにするため、専門家からアドバイスをいただいての対処です。

 今後は、この「海外源氏情報」を通して公開してきたデータのすべてを、今年度から4年計画で新しく始まった科研(A)「海外における平安文学及び多言語翻訳に関する研究」(課題番号︰17H00912)に取り込み、近日中に新たに立ち上げるホームページ[海外平安文学情報]に移行します。
 現在の「海外源氏情報」で発生している不具合は、新ホームページ[海外平安文学情報]に移行を終えたら、その段階で役割を終えることにします。

 現在は、新ホームページのデザイン(案)を検討しているところです。
 この画面は、その一部が動きますので、完成型を楽しみにお待ちください。

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 この入れ物に、これまでの情報のすべてと、これからの情報を盛り込むために、今は新築と引っ越しの作業で、慌ただしく立ち回っているところです。
 新しくお披露目するホームページ[海外平安文学情報]は、もう少しお待ちください。


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「科研のアルバイト募集(「海外へいあんぶんがく情報」に関する情報の収集整理)」(2017年06月05日)

(ホームページの改修が順調に進んでいると確信していたので、こうした情報を流しました。)

 仕事の内容は、世界各国における〈平安文学〉の研究状況に関する実態調査(研究機関・研究者・研究成果・翻訳書等)を実施し、それを基にして、調査・収集した資料を整理し、海外における受容と研究の歴史を総合的に整理する研究支援をしていただくものです。
 具体的には、〈平安文学〉が海外において、誰がどのようにして受容・研究・翻訳されているのかを調査し情報を整理して、共同討議の基礎資料を作成していただきます。
 こうして得られた情報は、ホームページ「海外へいあんぶんがく情報」を通して発信します。新しいホームページは、現在作成が進行しています。


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「第9回「海外における平安文学」研究会は大阪観光大学で今月30日に開催」(2017年06月28日)

(最初は、こうした研究会開催のお知らせなどは、ホームページで連絡する予定でした。そのホームページの改修がおくれているので、わざわざこうしたお詫び付きの情報を流すことになりました。)

 これまでの科研のホームページである「海外源氏情報」(http://genjiito.org)が、いまだに不具合を抱えており、情報の更新が3月31日からまったくできていません。
 下記の要領で開催することを、この場を借りてお知らせします。
 連絡が遅くなり、大変失礼しました。


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「科研のアルバイト募集中[その2](「海外へいあんぶんがく情報」の情報収集と整理)」(2017年07月18日)

(この助っ人募集の記事の中に「情報や資料の収集と整理、ホームページの作成と更新および補訂をおこなっていただく」と明記されています。今回のリニューアル版ホームページの運用には、アルバイトの方にその仕事を受け持ってもらうことが、当初から想定されていました。そのことは、最初からシステム会社に伝えてありました。ホームページの更新のためのツールの開発は、そうした用途での業務として依頼したものです。肝心のホームページがいまだにできていないので、この作業はまったくできないままに時間が経過しています。このホームページの運用を任せようとしたアルバイト生には、本当に申し訳ないことになっています。)

 過日、「科研のアルバイト募集(「海外へいあんぶんがく情報」に関する情報の収集整理)」(2017年06月05日)という記事を、本ブログに掲載しました。
 来月には、新たに「海外へいあんぶんがく情報」(http://genjiito.org)を公開できる予定です。そこで、さらにお手伝いをしてくださる方を追加募集することにしました。

 仕事の内容や条件は、過日とほぼ同じです。在宅ではなくて、実際に大阪観光大学に来ていただいて、情報や資料の収集と整理、ホームページの作成と更新および補訂をおこなっていただくことが基本となります。

 現在、4人の方がこうした仕事を手伝ってくださっています。大学一年生が中心なので、専門的な知識が求められるものではありません。こうしたテーマに関する、興味と関心が強ければ、十分に楽しくやっていただけるはずです。また、本科研のテーマの一つに、若手の育成があるので、これにも合致した取り組みとなっています。


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「新規科研(A)の取り組みが順調に動き出しています」(2017年07月20日)

(昨日までの経過説明では、次の記事にあるように、7月19日にホームページ改修の業務を委託したシステム開発会社と面談による打ち合わせをしたことを拾い上げていませんでした。メールなどでは、このことが文字として残っていなかったためです。この件も、昨日の記事の追記として残しておきます。なお、この冒頭で「昨日は、システム開発管理会社にお願いしている、科研の新ホームページ「海外へいあんぶんがく情報」に関する打ち合わせをしました。これまで公開していた「海外源氏情報」(http://genjiito.org)のバージョンアップ版となります。」とあることは、記憶に留めておきたいと思います。今回のシステム開発管理会社への委託業務は、「海外源氏情報」(http://genjiito.org)の「バージョンアップ版」だったことが、ここでも確認できるからです。つまり、新規にホームページを作成するのではなく、「再構築」「改修」「バージョンアップ」「リニューアル」だったのです。また、その後の赤字部分「データを継承する中で、新たなスタイルに移行しながら、より使い勝手の良いデータバンクを構築しようとしているところです。」という記述も、そのことを裏付けています。このことは、今回の受託会社の対応と理解が私と違っていることを明らかにしているものです。)

  昨日は、システム開発管理会社にお願いしている、科研の新ホームページ「海外へいあんぶんがく情報」に関する打ち合わせをしました。これまで公開していた「海外源氏情報」(http://genjiito.org)のバージョンアップ版となります。

 昨年度までのホームページ「海外源氏情報」は、すでに海外における平安文学の研究に役立つ、膨大な情報を提供するサイトとして育ちました。そのデータを継承する中で、新たなスタイルに移行しながら、より使い勝手の良いデータバンクを構築しようとしているところです。
 システムの開発チームから寄せられている、いろいろな質問に答える形で、一つずつ前進しています。予定通り、8月上旬に試作版を公開できると思います。みなさまからのご意見を取り入れながら、平安文学に関するデータバンクを次の世代に手渡ししていくつもりです。

 過日このブログを通して募ったアルバイト要員に関しては、すでに10人が集まったので、ここで一旦締め切ります。全員が大阪観光大学の1回生という、おもしろい構成となりました。今回の科研の研究期間は4年間なので、彼らの卒業とともに次世代にすべてを引き継ぐことになります。ゴールがはっきりしたこともあり、なかなかいい形でのスタートとなりました。


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「科研の打ち合わせを帝国ホテルで一日中おこなう」(2017年12月11日)

(ホームページの改修に関してはまったく動きがなかったので、7月20日から12月11日までの約5ヶ月のブログでは、特に記事は掲載していません。メールで仲間といくつかやりとりがあったことは、引き続き記す報告に譲ります。この師走の記事では、ホームページに関してまったく連絡が途絶えたために、この請け負い業者を見限ることを想定し、新たな業者探しをしていたことがわかります。とにかく、私への作業の進捗状況の報告がないので、別の道を探すしかなくなったのです。また、ホームページを展開させる中で構築するデータベースに関しても、今回の請け負い業者には不可能なことだとわかったので、これについても別の糸口を求めて人と会ったりしています。2017年12月は、それまでの業者に失望したために、新たな方途を求めだした時期なのです。)

帝国ホテルの1階のラウンジで、IT関係者と科研に関する打ち合わせをしました。科研のホームページがまったく進展しないので、新しくやり直すためです。ホテルのロビーには、立派なツリーが飾られています。
(画像省略)
 目の前に現れたのは、私がコンピュータと出会った36年前にはまだ生まれてもいない若者でした。完全に4世代は隔たってしまっていることを実感します。昔抱いていた夢と今の夢が交錯する、実に楽しい話をしながら、科研で私がやりたいことを語り、支援をお願いしました。彼なら、夢を実現してくれそうです。頼もしい若者とのいい出会いとなりました。

 そのすぐ後、午後からはまた別の方と、今度は場所をホテルの地下に移し、和食をいただきながらの打ち合わせです。今度は、データベースの構築について、その実現に向けた夢のある話です。具体的には、多言語に翻訳された日本文学作品を比較検討するためのデータベースを、どのようにして実現するか、という問題です。名古屋大学の先生を紹介していただくことになりました。
 また、『源氏物語』の写本を翻字してデータベース化して公開することについても話し合いました。打ち合わせを重ねる中で、まずは池田本と大島本の本文を「変体仮名翻字版」でデータベース化し、その2つの本文の違いが容易に確認できるデータベースの構築に取り組むことになりました。これから、その手配に着手します。
 異分野の方の力を借りて、積年の課題を何とか実現したいと思っています。

 あまりにも楽しい話が続いたので、つい話し込んだこともあり、新幹線に乗ったのは、もう夜でした。
 2つの面談は、これまでの課題を新しく展開させる上で、共に数歩前に進むことを確信させるものでした。今年一番の、稔り多い打ち合わせでした。


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2018年04月16日

昨春採択の科研(A)のホームページが公開できない理由(5)

 昨日の「昨春採択の科研(A)のホームページが公開できない理由(4)」では、昨年2017年6月28日の「作業内容の確認事項」までの事実を報告しました。
 その後はまた別の展開となるので、ここまでで事実確認で明示しなかったことのいくつかを、落ち穂拾いのようにしてその一部を引用することで掬い上げておきます。
 以下でSとあるのは、大学事務局の責任者の名前です。

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◆2017.04.20_From O氏 to S(最初の見積書が送られてきた時のメールは大学の事務局宛であり、私は同送者に入っていませんでした。この見積書のことは後でわかりました。この業者は誰を相手に受注しようとしていたのか、この時点では不明です。)

伊藤様の源氏物語ホームページ運用費用につきまして見積書を作成致しました。
内容をご確認の上、問題が無いようでしたらご発注頂けますようお願い致します。

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◆2017.04.25_From O氏 to 私(事務に連絡が行った5日後に、私宛の見積書と発注依頼のメールが届きました。)

本件、ホームページ年間運用費のお見積りを送付させて頂きます。
内容をご確認の上、問題が無いようでしたら事務局様に発注手続きのご依頼をお願い致します。

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◆2017.05.18_From O氏(2通目の見積書を受け取った後、3週間も経ってからの私宛のメール)

本件、SEO対策が不要とのことですので、該当項目を削除したお見積りを送付致します。
元々60万円というお話でしたが、今回のご要望を頂きディスカウントしております。

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◆2017.05.23_From O氏からのものをS to 私(私へはO氏から直接は来ないパターン。文中には「ホームページの内容に関しては直接連絡になる」とあります。しかし、そういうことはなく、実際には間に人が入ったりメールだったり、音信不通になったりというのが実態でした。また、「大学様とサービス内容は同じ」と言ったこともあり「今回に限りフルスクラッチを含めてお受けさせて頂きます。」とあることは大切なことです。当初より、私からの依頼内容のすべてについて、大学向けに行なっているサービスの質を落とすことなく十全の対処をする、という理解がなされていることがここから確認できます。それが、8月末にトップページがうまく動かないことが出来した時点で連絡が途絶え、そのまま直接連絡がないままに放置となりました。さらには、ここでは「再作成」「新ホームページの作成」「改修」など、業者が一体何をどうしたいのかが揺れています。今後のやりとりを含めても、今回依頼したものは「改修」の枠内のものです。新規作成については、こちらから依頼したものではありません。早急に対処してもらえるのであれば、一日でも早くホームページが公開できるのであれば、「新規」でも「改修」でも「再作成」でも、いずれでも私は構いません。この流れからは、業者が勝手に「新規作成」に舵を切り替えたと理解するのが自然だと思われます。「レスポンシブ対応」については不要であることはすぐに伝えました。)

Kに発注書の送付前に、以下の内容を、伊藤先生のほうでご確認お願いします。


S宛てに送付するよう記載がありましたため、伊藤様に確認する内容も合わせてこのメールに記載させて頂きます。
お手数お掛け致しますが、転送頂けますようお願い申し上げます。
 ※今後、ホームページの内容に関しては直接連絡になると想定しております。

■作業範囲について
 ご説明させて頂きました通り、作成がホームページのデザイン含め、イチから再作成(フルスクラッチと説明しています)する場合、現在の金額ではお受けすることが難しい作業ボリュームとなっております。
 しかし、大学様とサービス内容は同じと説明させて頂いたこともございますので、今回に限りフルスクラッチを含めてお受けさせて頂きます。

■作業の日程感に関して
 ホームページの運用開始直後からフルスクラッチを行ったホームページで稼働させることを想定されていましたが、デザインや構成、記載する詳細内容、レスポンシブ対応(後程詳細を記載します)を実施するか等を擦り合わせした上で、新ホームページの作成に着手します。
 新ホームページ作成中も都度、方向性や想定通りの構成になっているかチェックして頂く必要がございますので、フルスクラッチ対応の場合、リリースまでお時間が必要となることを予めご了承下さい。
 まずはデザインや構成、サーバへのアクセス情報等ご連携頂き、早々に打ち合わせを実施してスケジュールを決めたいと考えております。

■ご連絡方法について
 「作業の日程感に関して」にも関わってきますが、伊藤様との連絡方法、連絡経路を決めておく必要がございます。
 メール連絡が一般的だとは思いますが、デザインや構成のニュアンスを伝えたり、クイックな反応が必要でしたらSkypeやチャットワーク等のチャットツールを利用された方が推奨となります。

■WordPressの脆弱性対応
 本件につきましては、最新版のWordPressにバージョンアップして対応させて頂きます。
 現在のWordPressがどのバージョンを利用しているか把握できておりませんが、最新化したことによりホームページソースの構文が違ったり、選択されているデザインの差異によって現行ホームページのレイアウトが崩れる部分が出てくる可能性がございます。
 上記につきましては、新ホームページが稼働するまでの間となりますので、予めご了承頂けますようお願い致します。

■レスポンシブ対応について
 レスポンシブとはパソコンだけでなく、スマホなど異なる画面サイズでホームページを閲覧した際、レイアウトやデザインを柔軟に調整する機能となります。
 ホームページの利用者様がパソコンメインの場合は対応しなくても良いのですが、スマホアクセスが多いようでしたらレスポンシブ対応をあらかじめ視野に入れる必要がございます。
 WordPressの中でデザインを決めるテーマというものがございますが、レスポンシブ対応していないモノもありますので、こちらを選んでしまうと後でレスポンシブ対応を行う事が困難となります。
 まずはレスポンシブ対応を視野に入れているかご教示頂けますようお願い致します。

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 こうしたやりとりがあった後、7月中の公開が8月のお盆前となり、さらに不具合があるので修正できしだいに案内するのでそれまで待ってほしいとの連絡が、8月31日にありました。

 次回は、そのことから書き起こします。
 (以下、つづく) 
 
 
posted by genjiito at 20:07| Comment(0) | ◆情報化社会

2018年04月15日

昨春採択の科研(A)のホームページが公開できない理由(4)

 前回の記事、「昨春採択の科研(A)のホームページが公開できない理由(3)」(2018年04月11日)の末尾に記したことの続きです。
 先方の業者Oさんからいただいた「作業内容の確認事項」については、後掲の通りの回答をしました。
 この回答について、少し説明を加えておきます。

 私は、人と話をする時には、可能な限り顔を合わせて面談することを心掛けています。ネット越しのやりとりでは、えてして人間不在となりがちだからです。そのため、この時も、前回の記事にもあるように、大学での打ち合わせの場で直接「海外源氏情報」(http://genjiito.org)の画面を見ながら回答し、それを東京の本社に伝えてもらいました。6月28日のことです。
 この回答の文面が堅苦しいのは、先方の方に私が説明したことによる聞き書きを、エクセルの表に文字で埋めてくださったものが先方に送られたものだからです。
 それにしても、この質問も精粗の烈しいもので、どこまでこちらの意図がわかっての質問であるのか、当初から大いに疑問に思いました。もっと大事なことを最初に詰める必要があるのに、この質問はある意味どうでもいいと言っては語弊があるとしても、些細なことばかりです。肝心のことが問われていないのです。
 例えば、次の例がそうです。

「新ホームページはデザインを含め、イチから作成する必要があり、本番リリースまでお時間が掛かります。」


 この言いわけまがいの文言からもわかるように、すでに私が4年間にわたって構築した前科研(A)の「海外源氏情報」から、それを引き継ぎながら展開する現科研(A)の「海外へいあんぶんがく情報」へと移行する意味が、先方の担当者にはほとんど理解できていないとしか思えません。
 そのため、私としては聞かれたことに答えるだけという、ここでは型通りの回答になっています。展開としては、実際に1件ずつやりとりをする中で、丁寧な対応をしてもらう中で決めていこうと思っていました。それが、業者の姿勢は通り一遍の投げ遣りな対応だったので、肩透かしという感触を最初に持ったことは言うまでもありません。
 さらには、次の文言もそうです。今回の私からの業務の発注に関わる依頼は、ホームページに関して限定すると「改修」であることは、担当者も理解できていたようです。しかし、その後の対応はピンボケでした。このことが、この後の業者のとんでもない対応で明らかになります。特に、2017年12月以降は明らかに常軌を逸したものでした。その時に、このことを再度詳細に確認します。

「今回の改修で以下の通り修正しようと思いますが宜しいでしょうか。」

「リリース完了までの間、現在のホームページで改修する項目がございましたらご教示頂けますようお願い申し上げます。
例)ジャーナルのダウンロードが出来なくなっている不具合だけ解消して欲しい。   …等」


 ここに見られるように、前回の記事で指摘した通り、当時私が一番解決したいと思っていた「海外源氏情報」の不具合の解消に対しては、こちらの切実な願いは伝わっていたのです。しかし、それは以降もずっと無視され続けていくのです。
 また、最後の(8)(9)(10)の項目に、「視覚障害関係のホームページ」「NPO法人〈源氏物語電子資料館〉」「エラー発生のNPO法人〈源氏物語電子資料館〉」の3項目が列記されています。これによって、私からこの業者への業務依頼の中に、科研のホームページの改修のみならず、現在も私が取り組んでいるその他いくつかのホームページに関する情報の公開に関しても、改修の依頼をしていたことが明らかに見て取れます。
 これ以外にも、研究成果を公開するための電子ジャーナルの編集や、学生たちがホームページをアップデートするためのツールなどの開発もお願いしていました。それらに関する言及がここにないのは、まだその段階にまでは至っていないという、スタート時点でのやりとりということもあるとしておきます。ここでは、ホームページの改修に関することに限定されていると言えます。
 それでは、このホームページ以外のことはどうなったかと言うと、それらはまったく先方からの問い合わせはありませんでした。もちろん、最初に着手するホームページすらまともにできなかったのですから、その次の保守や科研のサポートなどは埒外のこととして、適当に忘れ去られていたのでしょう。

 とにかくここでは、以下に、このホームページの改修に限定しての「作業内容の確認事項」に関する最初のやりとりの確認として、具体的な資料を掲示し、その内容を文字として列記します。
 
180415_kaitou.jpg

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(通し番号)確認内容
  → 回答内容



(1)リンクの挙動について確認となります。
 「マウスを持って行くと下線が消える」、「マウスを持って行くと下線が表示される」という相反するご指示がございます。
 使い分けとしては、ホームページフッター部分は「マウスを持って行くと下線が表示される」
 ホームページ内は「マウスを持って行くと下線が消える」という認識で宜しいでしょうか。

 → 確認内容で間違いございません。フッター部分は「下線が表示」、ホームページ内は「下線が消える」でお願いします。

(2)項番「1」に関連しますが、「リンク先がある場合は下線が入る。」というご指示は、ホームページ本体内のご指示であり、フッター部分はリンクがあっても「下線は不要」という認識で宜しいでしょうか。

 → 確認内容で間違いございません。フッター部分はリンクがあっても「下線は不要」でお願いします。

(3)「マウスを持って行くと文章が流れるように表示(下から上へ)」というご指示ですが、表示する文章を頂けますようお願い致します。

 → 後日回答

(4)現在のホームページでは、「平安文学情報」メニューにカーソルを合わせた際、「平安文学関連Webサイト(1)」、「Webサイト(2)」、「Webサイト(3)」と表示されまていますが、正しくは以下と認識しております。
 今回の改修で以下の通り修正しようと思いますが宜しいでしょうか。
  平安文学関連Webサイト(1) → 
  平安文学関連Webサイト(2) → 
  平安文学関連Webサイト(3) → 

 → 指示済み

(5)下記URL内に「●現代語版」という文言がございますが、リンクと同様に青文字下線となっておりますが、リンクは設定されていない状態です。
 どのように扱えば宜しいでしょうか。
 http://genjiito.org/10jyougenji/

 → 実際にはあります。後日指定。

(6)下記URL内に「第三章 野々口立圃作『十帖源氏』の本文構造」(菅原郁子)という名前がございますが、他の名前はリンクになっており、ここだけリンクになっておりませんでした。
 こちらはリンクではなく本文という扱いで正しいでしょうか。
 http://genjiito.org/update/10jo_ronbun_list/

 → 問題なし

(7)新ホームページはデザインを含め、イチから作成する必要があり、本番リリースまでお時間が掛かります。
 リリース完了までの間、現在のホームページで改修する項目がございましたらご教示頂けますようお願い申し上げます。
 例)ジャーナルのダウンロードが出来なくなっている不具合だけ解消して欲しい。…等

 → 回答済み

(8)http://genjiito.sakura.ne.jp/touchread/ 視覚障害関係のホームページ
(9)http://www.eonet.ne.jp/~genjiito/index.html NPO法人〈源氏物語電子資料館〉
(10)http://genjiito.org/npogenji/ エラー発生のNPO法人〈源氏物語電子資料館〉

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posted by genjiito at 23:58| Comment(0) | ◆情報化社会

2018年04月14日

京洛逍遥(487)「肉専科 はふう 聖護院」

 日比谷図書文化館の《源氏物語講座》に参加なさっている星野さんが、関西にお越しになりました。星野さんは、日比谷での講座が終わってから有楽町での自主講座のお世話をしてくださっています。NPO法人〈源氏物語電子資料館〉が進める写本も読んでいただいているので、いつもお世話になっている方です。
 かつて京都の某銀行で支店長をなさっていた関係で、京都は隅々までご存知です。今日は、京大病院の並びの聖護院にある肉料理屋さんを紹介してくださいました。

 私は隔月で京大病院に行っているのに、病院の斜め向かいにあるこの「肉専科 はふう 聖護院」には気づきませんでした。このおしゃれな入口は、自分とは無縁の風景に見えたからでしょう。

180414_hafuu.jpg

 お肉が柔らかくて、美味しい食事をいただきました。
 食べ終わってから、目の前でハンバーグが焼かれているのが気になりました。
 次は、これをいただきましょう。

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 そうこうする内に、今朝方、関西国際空港に着いたばかりの庄婕淳さんが来てくれました。立命館大学で研究生として活躍していた庄さんは、昨秋から中国広東省にある大学、恵州学院に就職したのです。長い間、ワックジャパンや[町家 de 源氏物語の写本を読む]に参加してくれていて、いつも明るく楽しい話題を提供してくれていた庄さんがいなくなり、少し寂しい思いをしていました。半年ぶりに会い、元気そうで安心しました。相変わらずキャンパスを飛び回っているようです。

 昨年度は、インドにおける『源氏物語』の翻訳をテーマにした報告書をまとめました。
 来年度には、中国における『源氏物語』の翻訳をテーマにしたシンポジウムやパネルディスカッションを開催し、それをまとめる構想を庄さんに話しました。この提案を、庄さんは二つ返事で引き受けてくれました。これから、その準備に入ります。
 中国語訳『源氏物語』に興味と関心をお持ちの方々とコラボレーションをする中で、最新の情報や動向を庄さんをキャップとして集約したいと思います。

 話が盛り上がったこともあり、3時間近くもこのお店に長居をしてしまいました。居心地のいいお店でした。

 このお店の向かい側には、「本家八ッ橋西尾」があります。

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 昨日、今年の葵祭の斎王代が、葵祭行列保存会から発表されました。
 第63代斎王代には、坂下志保さんが選ばれました。坂下さんは2009年に采女として参列し、お母さんが1988年に斎王代に選ばれた方です。親子で斎王代に選ばれるのは、今回で6回目だそうです。坂下さんは、今年同志社大学を卒業したところだとのこと。そんなことを話題にしていた時に、坂下さんのお母さんがこのお店の前の「西尾」の専務をなさっていることに気づきました。何とも偶然ながら、楽しい話がしばらく続きました。
 
 
 
posted by genjiito at 19:54| Comment(0) | ◆京洛逍遥

2018年04月13日

高校での初授業は「小論文」でした

 本年度の明浄高校での授業が始まりました。今年も昨年同様に、毎週金曜日が出講日です。
 担当科目は、高校3年の看護進学コースの「小論文」。

 幸いなことに、昨年の9月から教えていたクラスの持ち上がりです。昨秋からの半年間は、積極的に語りかけたり、いろいろと書かせたりしたので、生徒一人一人の様子がおおよそわかっています。そこで早速、千字詰めの原稿用紙に「将来の目標と理由」という題目で書いてもらいました。
 作文の添削は、手間と時間がかかります。ただし、「論文」の指導と言っても、頭に「小」が付いたものです。「博士論文」の指導とは違います。看護士の試験対策のものなので、ポイントは絞られています。

 さまざまなテーマに取り組むことで、「考える力」と「まとめる力」と、そしてその次の「書く力」を着実に付けてくれることを願って対応していくつもりです。
 この若い子たちを飽きさせないように、いろいろな工夫を凝らして、文章を書くのが楽しくなるように仕向けていくようにしたいものです。なかなかの難題ではありますが……
 
 
 
posted by genjiito at 20:31| Comment(0) | 身辺雑記

2018年04月12日

翻訳本の展示を再開(ビルマ語訳『源氏物語』と『あさきゆめみし』)

 大阪観光大学での翻訳本のミニ展示は、新年度を迎え、装いも新たにスタートしました。
 これまでは図書館の3階に展示していたため、せっかくの展示もなかなか足を向けてもらえませんでした。
 今年度は留学生がさらに増えたこともあり、一人でも多くの学生に翻訳本を見てもらいたいとの願いも強くなります。そこで今年からは、図書館1階の入り口近くに展示ケースを移動し、見てもらいやすい場所を確保することにしました。ただし、スペースの関係で展示ケースは1台だけなので、厳選された本を20冊程度展示することになります。

180412_tenji1.jpg

 今年は、前年度の大きな成果であるミャンマーで収集した翻訳本の展示から始めることにしました。ただし、まだ整理中ということもあり、今日は『源氏物語』のビルマ語訳5冊を並べました。

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 その右側には、漫画『あさきゆめみし』のタイ語訳、英語訳、豪華和装本を並べることで、翻訳本に興味を持ってもらうことを今回の展示の目的としました。

180412_tenji3.jpg

 いつものような解説文は、まだ準備中なのでしばらくお待ちください。新入生の関心を惹くことを最優先にして、とにかくスタートしたものです。

 次は、5月のゴールデンウィーク明けに展示替えを考えています。

 今回も、科研の研究協力者となっている2回生になったばかりの6人の学生が、あれやこれやと知恵を絞って、わいわいがやがやと展示の用意をしました。展示ケースの中に置いた折り紙が、和風の雰囲気を盛り上げています。

 こうした本を見ながら、千年前を、そして海外のさまざまな言語に想いを馳せていただけると幸いです。
 また、ご覧になっての感想などをお寄せいただけると、次からのやりがいにつながります。

 なお、昨年度までの展示を一冊の冊子にすべく、学生たちが解説文や写真を整理しています。5月末までには、展示の記録としての冊子版を発行します。奮闘努力の結果を、楽しみにお待ちください。
 
 
 
posted by genjiito at 22:06| Comment(0) | ◆国際交流

2018年04月11日

昨春採択の科研(A)のホームページが公開できない理由(3)

 昨春、新規採択された科研(A)「海外における平安文学及び多言語翻訳に関する研究」(課題番号︰17H00912)のホームページが、いまだに開設できていません。2017年度の膨大な成果が公開できず、困り切っています。
 この業務を請け負った会社がどのような対応をしたのかを、ここに詳細な記録を繙くことによって確認していきたいと思います。ホームページが公開できていない理由について、この1年間の記録をもとにして、問題点を明らかにしようとするのが目的です。事実を時間軸に沿って並べ、さらにその過程での請け負い業者の発言を正確に併記することで、おのずとその実態の素描ができあがることでしょう。

 〈2017年4月20日〉付けの「御見積書(大阪観光大学 伊藤様 ホームページ年間運用費用)」と、〈2017年5月9日〉付けの「御見積書(大阪観光大学 伊藤様 ホームページ年間運用費用)」があることは、すでに「昨春採択の科研(A)のホームページが公開できない理由(1)」(2018年04月05日)に書いた通りです。

 その後、手元に何も記録がないので、次の5月31日までに何かやりとりがあったのかは不明です。というよりも、思い出せません。何かわかれば、後で追記します。
 事実を確認できることで言えば、以下のような動きがありました。
 まずは、担当者のOさんから電話があったことを、大学の事務の方が教えてくださいました。私は、24時間態勢でメールの読み書きをしていることを伝えてあったのに、このIT時代にアナログな対応には驚きました。
 以下のメールなどの引用にあたっては、今回の件での確認事項に関係ない部分は割愛して引用します。また、読みやすくなるように、内容には一切手をいれずに、改行や行詰めなどで見栄えをよくした部分があります。

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2017.5.31 12:33

KのOさんより、先生に連絡がとりたいとの電話がありました。
Oさんの電話番号お知らせ致します。

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 次のメールは、電話で見積書についての私からの意見を伝えたことを踏まえたOさんからのものです。

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件名: 【ホームページ運用】源氏物語に関して
日付: 2017年6月5日 15:08:48

掲題の件、お電話にて会話させて頂きましたが、お支払条件に関して以下の状況となっておりました。

 S次長からは伊藤様と弊社で決めて欲しい(科研費も関わるため)
 伊藤様からは事務の方と弊社で決めて欲しい(費用に関わると不正となってしまうため)

お電話だけですと3者間で見えていない話がある状態で、誰が決定して良いか分からなくなってしまうため、本メールを送付させて頂いておりますが、伊藤様と弊社の間では、「前回も年度末に支払っていた」との情報がございましたので、大学様の年度末(2018年3月5日)をお支払期日とし、支払条件に「保守最終月(2018年3月5日)支払」等、ご記入して頂くことで会話しております。

明日(6/6)、S次長、伊藤様にて上記内容に齟齬が無いか、ご確認頂けますようお願い申し上げます。

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 ここに記されている「大学様の年度末(2018年3月5日)をお支払期日とし、支払条件に「保守最終月(2018年3月5日)支払」等、ご記入して頂くことで会話しております。」とあることについて、最終的にどうなったのかは、今私の手元にはこれに関する書類がないので、後で事務方を通じて調べてから報告いたします。
 そして、この翌日から実際にホームページに着手してもらうことになっていきます。
 ここで確認しておきたいのは、この時点で私が構築しているホームページに出入りできる情報をこの会社に渡したこと、そして増築する新しいホームページのデザインのデータのすべても、この段階ですべてを渡していることです。とにかく、この時点ですべてを託しました。それが、いまだにこのホームページが出来ていないのが事実です。

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2017.6.6 07:48

ホームページのデータを添付します/伊藤鉄也・大阪観光大学

ホームページのデザイン用データとさくらインターネットの情報を添付します。
これで大丈夫でしょうか。
よろしくお願いします。

  iCloudからダウンロード
   170606_さくら.pdf
   146.7KB
  iCloudからダウンロード
   HP_heianbungaku.zip
   31.96MB

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 これを受けて、Oさんからは受け取ったので確認作業に入ったとの返信をいただきました。

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2017.6.6 11:0

本件、情報のご開示ありがとうございます。
現在、内容の確認を行っておりますので今しばらくお時間頂けますようお願い申し上げます。

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 確認後、ホームページの補訂版を作成するにあたっての質問がOさんからありました。

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2017.6.23 13:57 Oさんから

先日は、資料のご送付ありがとうございます。
内容を確認させて頂き、いくつかご質問がございましたのでメールに添付させて頂きます。
お手数お掛け致しますが、ご確認の上、返信頂けますようお願い申し上げます。
※解凍パスワードは別途送付いたします。

また、具体的なスケジュールを決めて作業に着手したく考えておりますので、来週、お打ち合わせのお時間を頂けますでしょうか。

場所は伊藤様の研究室を考えております。
日時をご指定の上、2、3候補日を頂けますでしょうか。

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 これに対して、私からは3日後に以下の返信をしました。
 ここで問題となるのが、以下で赤字にして示したことです。
 ホームページの改修のことよりも、取り急ぎ対処してもらいたい、火急の対処のお願いです。
 これについては、その後、一言も言及もなく、また、いまなおまったく対処をしてもらっていません。
 このことは、最後(予定では10回目)に公開する資料及び報告と大きく関係しますので、ここで強調しておきます。
 今回この業者にお願いしたのは、新たなホームページの追補及び補修のみならず、昨年まで4年間にわたって公開してきた、今回のベースとなるホームページ「海外源氏情報」の保守などがあります。そのことすら、まったく手付かずのまま、今に至るまで放置されています。
 これが事実であることは、昨年3月31日で完全に止まったままの「海外源氏情報」(http://genjiito.org)の中の「ジャーナル」(http://genjiito.org/journals/)のページをご覧ください。この無様な状態のままに、1年間が経過したのです。慚愧にたえません。
 まずは、この不具合だけは早急に対処してもらいたかったのに、完全に無視をして放置されていることに、日々悔しい思いをしています。こうしたことすら出来ない、技術力のない業者であることを、不覚にも私は気づかないままに日時が経過していったのです。

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2017.6.26 17:06

出張のため返信が遅くなりました。
大学での打ち合わせについては、以下の日時が可能です。

(1)6月28日(水)午後1時40分〜3時半まで
(2)6月29日(木)午後1時30分〜3時半まで
(3)7月6日(木)午後1時30分〜3時半まで

また、旧来のホームページ「海外源氏情報」(http://genjiito.org)については、以下の2点だけが問題です。

(1)ジャーナルのダウンロードができない
(2)画面がロックされているために、表示されている画面の文字列がコピーできない

それも、最低限、ダウンロードができるようになれば、当座は特に支障はありません。
新しいホームページが立ち上がるまで、この不具合だけでも解消していただければ助かります。

ご指摘の確認事項については、後日回答いたします。

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 これに対する業者のOさんからは、

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2017.6.26 17:58

本件、ご連絡頂きありがとうございます。

(1)6月28日(水)午後1時40分〜3時半まで

上記日程にてお打ち合わせをお願いいたしいます。
当日は弊社I(現在大学様で保守を担当している者)がお伺いさせて頂きます。

確認事項につきましては、ご連絡お待ちしております。

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以下、まだ続きます。
 
 
 

posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | ◆情報化社会

2018年04月10日

視覚障害者が「点字付 百人一首」を楽しむ会を2つご案内

 初夏に、東京と大阪でそれぞれ「点字付百人一首」のイベントがあります。
 2018年度も、目の見えない・見えにくいみなさんが、元気に活動をスタートなさいます。
 私は、後半の大阪開催の「東西でかるたを楽しむ会」に参加する予定です。

 まずは、早い方から、「点字・拡大文字付 百人一首〜百星の会」のご案内です。
 これは、事務局の関場理華さんからの情報をもとにしたものです。
 待ち合わせ場所やお弁当のことがありますので、詳しくは関場さんにお問い合わせください。

■馬場部 かるた会■


☆日時 4月21日(土)
 午前の部 10時半〜
 午後の部 「かるた会」13時〜

☆会場 新宿区立障害者生活支援センター・多目的室
 (新宿区百人町4-4-2)shinjuku-ssc.jp/

☆プログラム
 春爛漫の今、桜の花を歌に織り込んだ百人一首の札を使って、かるたとりをします。
 午前中のワークショップでは、桜は残念ながら散ってしまいましたが、実際に外の公園に出て花々に触れ、感じたことを、三十一文字の形にして、永久保存してみましょう。
 13時からのかるた会は、「桜の歌のかるた会」になります。

★馬場部かるた会で使用する15枚の歌
※歌の末尾にある( )内の数字は、小倉百人一首の通し番号

☆青
8 きみがため をしからざりし いのちさへ
    ながくもがなと おもひけるかな(50)
14 いにしへの ならの みやこの やへざくら
    けふ ここのへに にほひぬるかな(61)

☆桃
3 もろともに あはれとおもへ やまざくら
   はなよりほかに しるひとも なし(66)
5 たかさごの をのへのさくら さきにけり
   とやまのかすみ たたずもあらなむ(73)
11 しのぶれど いろにいでにけり わがこひは
   ものや おもふと ひとの とふまで(40)
18 つくばねの みねよりおつる みなのがは
   こひぞつもりて ふちとなりぬる(13)

☆黄
1 はるすぎて なつきにけらし しろたへの
   ころもほすてふ あまの かぐやま(2)
4 すみのえの きしに よるなみ よるさへや
   ゆめの かよひじ ひとめよくらむ(18)
6 ひさかたの ひかりのどけき はるの ひに
   しづごころなく はなの ちるらむ(33)
15 ほととぎす なきつるかたを ながむれば
   ただ ありあけの つきぞ のこれる(81)
18 はなさそふ あらしの にはの ゆきならで
   ふりゆくものは わがみなりけり(96)

☆緑
2 はなのいろは うつりにけりな いたづらに
   わがみ よにふる ながめせし まに(9)

☆橙
8 いまはただ おもひたえなむとばかりを
  ひとづてならで いふ よしもがな(63)
9 せをはやみ いはに せかるる たきがはの
   われてもすゑに あはむとぞ おもふ(77)
14 はるのよの ゆめばかりなる たまくらに
   かひなくたたむ なこそ をしけれ(67)


☆お問い合わせ・お申し込み
■「点字・拡大文字付き百人一首〜百星の会」
  関場理華、08077261634



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 続いて、東京の「百星の会」と大阪の「大阪点字付きかるたを楽しむ会」の合同企画のご案内です。
 こちらは、兵藤美奈子さんからの情報をもとにしています。

■東西でかるたを楽しむ会■


☆日時 5月4日(祝・金)
☆会場 アミティ舞洲(大阪市此花区北港白津二丁目1番46号)
 研修室2と3

 午前の部 10時から〜
  「百人一首と仲良くなろうワークショップ」

 午後の部 13時から〜16時半
  「目の見えない・見えにくいあなたもレッツ”ちはやふる”体験!」
  百人一首に、点字と拡大文字を付けて、バリアも世代も越えて、皆でかるたに挑戦してみませんか?
  「でも百人一首って、ちょっと敷居が高い」と、ためらってしまう方は、午前中のワークショップからご参加ください。
  千年前の歌人と、仲良くなれること請け合いです。

☆参加費 500円(全日)
☆申込〆切 4月27日(金)

☆お問い合わせ・お申し込み
■「大阪点字付きかるたを楽しむ会」
 兵藤美奈子・putti-castle205@key.ocn.ne.jp
 野々村好三・090-3841-9107

 
 
 
posted by genjiito at 20:28| Comment(0) | 視聴覚障害

2018年04月09日

海外調査帰りの血糖値が急上昇

 京大病院の糖尿病・内分泌・栄養内科で、2ヶ月ごとの検査と診察を受けて来ました。
 結果を見て、ある程度予想していたものの、ヘモグロビン A1cの値が「7.7」と、これまでの最高値になっていたのです。

180409_graph.jpg

 主治医からは「7.5」が最大限の許容範囲としても「7.0」以内に、と言われているので要注意の状態です。消化管がない私は、高めの数値はしたかがないので、それをいかに低めで上下動の少ない血糖値に安定させるかがテーマです。
 ただし、血液検査などその他の検査によると、特に臓器等の働きに変化はないので、とにかく血糖値のコントロールが課題ということです。
 私は6月と11月に上がりやすい傾向があります。また、昨年4月から、定年退職と再就職で大きく環境が変化したことに、まだ身体がうまく対応できていないようです。

 今回、早々と上がったのは、2月から3月まで海外で外食だけの生活をしたことが大きく影響していると思われます。妻が毎日考えてくれている食事からこんなに遠ざかったことは、本当に久しぶりです。自分だけで血糖値の管理がいかに難しいかを痛感しています。
 また、体重が目標の50キロに届かない状況が長く続いています。これ以上痩せないように筋肉を付ける努力も、これまでに増して意識したいと思います。

 現在、一度に食べられる食事の分量が限られているので、一日数回に分けています。よくお腹が空くので、一日に5、6回は食べています。そのためもあってか、食後血糖の上下が激しくなっているのではないか、ということでした。確かにそうです。一日中何かを食べているのです。1回の食事時間は、朝昼は1時間、夜は2時間としています。しかし、何かと忙しいこともあり、中々守ることが難しくなっています。
 食事の最中に腹痛に見舞われることがままあるので、人さまと一緒に外食をすることは極力避けています。家族と一緒だと、食べられなくなったら私の分を替わりに食べてもらえるので、安心して食事ができるのです。ということで、お付き合いが悪いこともご了承ください。

 前回いただいたアドバイスで、プロテインを試してみる、ということを、今度は本気で導入することにしました。夜10時頃に食べていた食事をプロテインに切り替える、ということを徹底させようと思います。
 また、いろいろな場で甘いものを口にすることが多くなっています。疲れが溜まる日々だからでもあるのでしょう。仕事の内容もペースも、過重にならないように&スローぺースで、ということを今後はさらに徹底させます。それに伴い、ご迷惑をおかけすることも多くなるかと思います。とにかく、生き続けることを最優先の生活にしますので、ご理解とご協力をお願いするところです。

 ということで、私の周辺で仕事を支えてくださっているみなさまへ。
 食生活の改善に取り組んでいますので、甘いものを与えないでください。
 仕事のペースを、今まで以上に意識的に落としますので、ご理解を願います。
 もろもろ、変わらぬお付き合いを、よろしくお願いします。
 
 
 
posted by genjiito at 20:08| Comment(0) | 健康雑記

2018年04月08日

孫が1歳になったお祝いの会

 我が家の玄関脇のチューリップは今が見ごろです。

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 今日は京都府知事選挙の投票日です。早朝に下鴨小学校で投票をしました。
 その足で出雲路橋を渡り、地下鉄鞍馬口駅から京都駅に出て、伊勢丹の中にある美術館「えき」で開催中の「草乃しずか展」を観ました。和を基調とした刺繍の見事さに圧倒されます。

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 早いもので、孫が産まれて1年が経ちます。スマホの写真アプリに送られてくる日常の様子から、日々の成長を見ては楽しみが広がります。
 今日は、両方の家族が一堂に会して、お祝いのパーティーがありました。
 1升餠を背負わせるのが、今日のメインベントです。
 背負わせたまではよかったものの、すぐに後ろに引っ繰り返ってしまいました。

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 大騒ぎの中で、賑やかな儀式は進みます。
 手作りのケーキやうどんなどで作った食事も、なかなか凝ったものでした。

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 お土産に、手形を捺したクッキーをもらいました。

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 部屋の飾りなども、すべてが手作りです。今日の記念の写真も、大きくなったら温かく見守られていたことを実感しながら見ることでしょう。
 
 
 
posted by genjiito at 20:52| Comment(0) | 美味礼賛

2018年04月07日

日比谷で橋本本「若紫」を読む(2018年度-体験講座)

 先月で一旦終わった本講座も、5月からまた新たなサイクルに入ります。と言っても、私の講座では、現在使っているテキストをそのまま継続して読み進めて行きます。今は、ちょうど半ばに至ったところです。

 京都では少し花曇りではあるものの、賀茂川の桜まつりが今日から始まりました。昨日の雨と大風で、花が散り初めたところです。明日までが見ごろだと思われます。

 車窓からの今日の富士山は、足早に通り過ぎた暖かさに困ったような表情です。

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 東京駅に着くと、暖かいことを実感しました。内幸町から日比谷図書文化館の写真は、今回初めて掲載します。

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 日比谷公園の桜は、もう葉桜です。

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 今日は、新しい受講者を招き寄せるための、体験講座がありました。お試し版に参加していただき、受講するかどうかを考えてください、という趣向のものです。お世話になっている、日比谷図書文化館の「古文書塾 てらこや」が受講者獲得のために取り組んでおられるプログラムの一つです。
 幸いなことに、16名の方が試しに話を聞いてみよう、ということでお集まりになっていました。

 自己紹介の後は、今回使用するテキストのことを説明しました。橋本本「若紫」が鎌倉時代の中期に書き写された写本であることを、持参した複製本などを回覧して話しました。
 また、源氏千年紀に編集した『千年のかがやき』を使って、橋本本や大島本がどういう写本であるかなども確認しました。
 さらには、書写の道具である糸罫のことも。
 明治33年に平仮名が一字に、国策として決まったことを強調したことは、言うまでもありません。

 後半の1時間は、文字についての問題点を確認してから、橋本本「若紫」の第1丁表を、3行目まで確認しました。ここまでで漢字は一文字も出て来ません。漢字は意識の外に置き、仮名文字の字母に注意を払いながら読んで行くことを強調しました。また、変体仮名が昨年はユニコードに採択されたことも伝えました。

 いろいろとお話ししたいことが多かったので、詳しくは本課コースで、ということに留めておきました。一人でも多くの方が、新しく講座に参加してくださることを楽しみにしています。

 今日は、この体験講座が始まる前の2時間を、地下のラウンジで旅行会社の方と打ち合わせをしていました。
 今年の8月に、ハーバード大学所蔵の古写本『源氏物語』(「須磨」「蜻蛉」の2冊)を調査に出かけます。最初は秋を予定していました。しかし、ハーバード大学のメリッサ・マコーミック先生から、8月に一緒に調査をしないか、というお誘いを受けました。そこで、日比谷図書文化館の講座を受講なさっている方々にもお声がけをして、マコーミック先生のお話も伺いながらこの『源氏物語』を閲覧する計画を進めているところなのです。
 このハーバード本は、現在読み進めている橋本本と近い環境で書写された写本だと思います。その意味からも、講座の参加者はこの橋本本の原本を、多い方は3回も、国文学研究資料館で実際に手にして見ておられるので、いい勉強の機会にもなるかと思います。
 今日の段階では、10名くらいの方と渡米し、原典を見ていただくセッティングを考えているところです。期間は、8月19日(日)から24日(金)までです。当初は、ワシントンの米国議会図書館にも立ち寄り、国立国語研究所からも公開している『源氏物語』の写本の調査もする予定でした。しかし、日程などを考えて、ハーバード大学だけにしました。
 5月の連休明けまでに詳細が決まりますので、わかり次第に本ブログにも掲載します。機会があれば閲覧して調査を、と、考えておられた方は、この機会に同道を検討してみてください。人数に制限がありますので、ご希望に添えないことがあることをご承知おき願います。

 今日は、体験講座だけでした。いつものように終わってからの自主講座はないので、先月に新しく生き返ったゴジラを、先月は正面からだったので今日は左右から写真に収め、すぐに新幹線に飛び乗りました。

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 まだ明るいうちにこうして帰洛することは、めったにありません。珍しく、夕靄の中に聳え立つ富士山を見ました。富士はいつもいつでもどこから見ても絵になります。

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 京都の駅前では、いつものように水芸をしていました。私は、これを見るのを楽しみにしています。つい魅入ってしまったので、写真を撮ることを忘れてしまいました。
 雨上がりの夜空を見上げていると、冷たい空気が身体を包みます。ぶるっとしました。暖かかった東京が嘘だったかのように、底冷えのする京都に立っていることに気付きました。
 
 
 
posted by genjiito at 21:55| Comment(0) | ◆源氏物語

2018年04月06日

昨春採択の科研(A)のホームページが公開できない理由(2)

 私は、科研に採択されると、すぐにホームページの構築に着手します。
 ここでは、そのことを確認します。

 前回の科研費(A)の研究、【海外における源氏物語を中心とした平安文学及び各国語翻訳に関する総合的調査研究】は、2013年10月という年度途中での採択でした。
 年度末まで半年もないという、急なことだったにもかかわらず、そのホームページを公開したのは、4ヶ月後の2月でした。
「海外源氏情報」(科研HP)

 今回も、4月に業者と交渉を始め、上記のホームページの増改築なので開発期間は短いだろうということで、当初は7月の公開のはずでした。しかし、4ヶ月後の8月になるとの連絡が届きます。お盆前後ならと了解しました。そして、一応出来たけれど不具合がある、という不完全なものが、8月31日に提示されたのです。
 8月のお盆前ということだったのに、31日になり、しかもそれは杜撰極まりない、トップページに写真を一枚貼り付けただけのものでした。どれだけ酷いものかは、また後に詳細に記します。そして、9月に入ってからは、不具合の解消がいつになるのか、連絡を待ち続けました。しかし、なんとそれは昨年の12月になっても音信不通だったのです。
 そこで私がようやく動いたのは、これもまた後に詳しく書きます。

 業者の言い分を聞いて、譲りに譲って昨年のお盆までの公開のはずでした。しかし、1年経った今でも、ホームページ「海外へいあんぶんがく情報」のトップページに置くバナーすら完成したとの案内もなく、何も報告も受けていません。

 以上の経緯の確認は、今後の報告と突き合わせる上で大切なことなので、あえてここに明記しておきます。

(以下続く)
 
 
 
posted by genjiito at 19:47| Comment(0) | ◆情報化社会

2018年04月05日

昨春採択の科研(A)のホームページが公開できない理由(1)

 昨年2017年4月に、〈科学研究費補助金 平成29年度 基盤研究(A)(一般)〉で、「海外における平安文学及び多言語翻訳に関する研究」(研究代表者:伊藤鉄也、課題番号︰17H00912)が新規に採択されました。折しも、3月から4月にかけては、それまでの基盤機関であった国文学研究資料館から、定年退職と再就職に伴い大阪観光大学に所属先が変わったばかりの時でした。すぐに諸々の変更手続きなどを終えて、公的資金を導入した研究をスタートさせました。
 そして早速、前年度までに構築していたホームページ「海外源氏情報」(http://genjiito.org)をベースとして、それを発展的に増改築したホームページ「海外へいあんぶんがく情報」を起ち上げ、情報発信を継続するための準備に取り掛かったのです。まずは、採択結果を受けてすぐの昨年4月中旬から、新しいホームページの運用を始めるため、あるウェブ関連業者の支援を得る契約の交渉に入りました。手元には、〈2017年4月20日〉付けの「御見積書(大阪観光大学 伊藤様 ホームページ年間運用費用)」という、最初に受け取った書面があります。また、ゴールデンウィークを挟んだその後の打ち合わせを経て、〈2017年5月9日〉付けの「御見積書(大阪観光大学 伊藤様 ホームページ年間運用費用)」というものもあります。
 しかし、あれから1年が経過した今に至っても、当初予定していた「海外へいあんぶんがく情報」(http://genjiito.org)というホームページは公開できないままです。予定していたホームページは、昨年3月31日の時点で時が止まったかのように休眠状態で放置されています。
 なぜ1年経ったにもかかわらず、新規採択の科研を包摂した新しいホームページが公開できていないのか? 心配してくださる方々には、折々に個人的に説明をしてきました。しかし、もう1年も経ったのです。そこで、その経過と原因と理由をこの段階で総整理し、その責任の所在を明確にしておく必要があると思い、本ブログで公表することにしました。

 私の研究は、情報を公開しながらコラボレーション(共同研究)を展開する中で成果を上げる、という手法をとっています。この手法で、これまで科研費の研究に取り組んで来ました。
 しかし、今回はその手法で研究を推進するための基地となるホームページがいまだに出来ていない状況のために、昨年度の膨大な成果も多くの方に公開できないままでいます。
 例えば、先月現地調査に行ったミャンマーで見つけた新資料や最新情報は、私の個人的な日記を公開している本「鷺水庵より」(http://genjiito.sblo.jp/)から、研究を支援してくださっている方々に報告することに留まっています。正式に科研のホームページから報告できない状況下では、これもいたしかたなしとしながらも、忸怩たる思いでいます。特に、『源氏物語』の翻訳言語としては第34番目となるビルマ語訳『源氏物語』の存在が判明し、その翻訳者と先週は2度にわたって面談をしたことなどは、これまでの研究史の中に位置づけたい事項です。今は、暫定的な速報としてこのブログで公開していても、出来ることなら一日も早く研究成果の集積であるホームページ上に、時間軸の流れの中に定位して記載したいことなのです。
 とにかく、ホームページがないことで、研究とその成果が公開できず、困惑の真っただ中にいることをご理解いただけると幸いです。
 また、このコラボレーションのツールとなっていた私のホームページが出来ていないために、予定していた研究成果が予定通り得られず、進展しない課題も多く、さまざまな支障が生じています。翻訳本の訳し戻しなどにより、日本の文化がどのように変容して世界各国に伝えられているのか、という実相解明の共同研究などは、ほとんど取り組めていません。これは、コラボレーションと国際集会や研究会をリンクさせて展開する予定のものでした。
 昨年度実施した研究会の成果なども、電子ジャーナルとしてウェブに発行・公開してきた『海外平安文学研究ジャーナル 第7号』が公開できないことになっているのも、困り切った事態となっているものです。先の科研で順調に巻を重ねてきた電子ジャーナルが、昨年度は途切れてしまいました。
 今回の科研のテーマは、海外を視野に入れたものです。世界各国の研究者の方々とのコラボレーションが、ホームページを通して円滑に行なえない、という、私の研究手法では致命的な状況に追いやられていることも、ここに特記しておきます。

 現在私は、昨春契約したウェブ関連業者の無責任で非協力的な対応と怠慢により、結果的には科研を遂行するにあたっての妨害をされている状況が形成されている、との認識を抱いています。とにかく、ホームページがまったく運用できないので、前に進めないことで困っています。

 その意味からも、ここにこれまでのことを洗いざらい提示し、整理して、何回かに分けて報告することにしました。相当数の資料が集まっていますので、おそらく十回に分けての記事になると思われます。

 まず、私がこれまでに獲得した科研費による研究を列記し、それらがすべてホームページを運用しながら展開してきたものであることを明らかにします。

 次の12件の科研は、私が研究代表者及び研究分担者として主体的に運用に関わって来たものです。
 今取り組んでいるものを(10)とし、初めて私が単独で獲得したものを(1)として、順次過去に遡るように列記しました。
 下記のリストの中では、下から3番目の【源氏物語古写本における異本間の位相に関する研究】(1997年)の100万円を超える科研費が付いてから、それ以降はずっとホームページにその研究経緯と成果を公開してきました。
 《重点領域研究「人文科学とコンピュータ」》
 (http://genjiito.sakura.ne.jp/t_ito/HTML/R5.0_kaken.html
 なお、下記リストの(4)〜(1)の[研究機関]の項目に「大阪明浄女子短期大学」とあるのは、私がそこを退職した後に「大阪明浄大学」を経て、現在は私の基盤機関となっている「大阪観光大学」の前身です。

(以下続く)


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(10)【海外における平安文学及び多言語翻訳に関する研究】
研究課題/領域番号 17H00912
研究種目 基盤研究(A)
配分区分 補助金
審査区分 一般
研究分野 日本文学
研究機関 大阪観光大学
研究代表者 伊藤 鉄也 大阪観光大学, 国際交流学部, 教授 (10232456)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
配分額 39,130千円 (直接経費 : 30,100千円、間接経費 : 9,030千円)
2017年度 : 9,750千円 (直接経費 : 7,500千円、間接経費 : 2,250千円)
キーワード 平安文学/多国語翻訳/日本文化/十帖源氏/データベース
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(9)【視覚障害者と共に古写本の仮名文字を読み日本古典文化を共有するための挑戦的調査研究】
研究課題/領域番号 15K13257
研究種目 挑戦的萌芽研究
配分区分 基金
研究分野 特別支援教育
研究機関 国文学研究資料館
研究代表者 伊藤 鉄也 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (10232456)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
配分額 3,380千円 (直接経費 : 2,600千円、間接経費 : 780千円)
キーワード 視覚障害 / 日本古典文化 / 仮名文字 / 触読
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(8)【海外における源氏物語を中心とした平安文学及び各国語翻訳に関する総合的調査研究】
研究課題/領域番号 25244012
研究種目 基盤研究(A)
配分区分 補助金
審査区分 一般
研究分野 日本文学
研究機関 国文学研究資料館
研究代表者 伊藤 鉄也 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (10232456)
研究期間 (年度) 2013-10-21 – 2017-03-31
配分額 31,980千円 (直接経費 : 24,600千円、間接経費 : 7,380千円)
キーワード 源氏物語 / 平安文学 / 多言語翻訳 / 日本文化 / 十帖源氏 / 翻訳 / グロッサリー
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※研究分担者として主体的に運用
【日本古典籍における【表記情報学】の基盤構築に関する研究】
研究課題/領域番号 22242010
研究種目 基盤研究(A)
配分区分 補助金
審査区分 一般
研究分野 日本文学
研究機関 国文学研究資料館
研究代表者 今西 裕一郎 国文学研究資料館, 館長 (90046219)
研究分担者 伊藤 鉄也 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (10232456)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2015-03-31
配分額 46,800千円 (直接経費 : 36,000千円、間接経費 : 10,800千円)
キーワード 国文学 / 表記情報学 / 本文研究 / 源氏物語 / 日本古典文学
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※研究分担者として主体的に運用
【源氏物語の研究支援体制の組織化と本文関係資料の再検討及び新提言のための共同研究】
研究課題/領域番号 19202009
研究種目 基盤研究(A)
配分区分 補助金
審査区分 一般
研究分野 日本文学
研究機関 國學院大學
研究代表者 豊島 秀範 國學院大學, 文学部, 教授 (90133272)
研究分担者 伊藤 鉄也 国文学研究資料館, 文学形成研究系, 教授 (10232456)
研究期間 (年度) 2007 – 2010
配分額 44,070千円 (直接経費 : 33,900千円、間接経費 : 10,170千円)
キーワード 源氏物語 / 河内本 / 平瀬本 / 大島本 / 定家本 / 吉川家本 / 明融臨模本 / 天理河内本 / 七毫源氏 / 岩国市吉川家本 / 中京大大島本 / 古代文学 / 中京大学大島本
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(7)【日本文学の国際的共同研究基盤の構築に関する調査研究】
研究課題/領域番号 18202007
研究種目 基盤研究(A)
配分区分 補助金
審査区分 一般
研究分野 日本文学
研究機関 国文学研究資料館
研究代表者 伊藤 鉄也(2009) 国文学研究資料館, 文学形成研究系, 教授 (10232456)
      伊井 春樹 国文学研究資料館, 館長 (50036175)
研究期間 (年度) 2006 – 2009
配分額 47,580千円 (直接経費 : 36,600千円、間接経費 : 10,980千円)
キーワード 日本文学 / 国際化 / 日本文学翻訳 / 文化交流史 / 日本文学国際集会 / 翻訳論 / 日本文学研究ジャーナル / 国文学 / 比較文学 / ゴードン・スミス / 日本文化交流史
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(6)【外国語による日本文学研究文献のデータベース化に関する調査研究】
研究課題/領域番号 15320034
研究種目 基盤研究(B)
配分区分 補助金
審査区分 一般
研究分野 日本文学
研究機関 国文学研究資料館
研究代表者伊藤 鉄也 国文学研究資料館, 文学形成研究系, 助教授 (10232456)
研究期間 (年度) 2003 – 2005
配分額 14,500千円 (直接経費 : 14,500千円)
キーワード 情報ネットワーク / 外国語論文 / 日本文学研究論文 / データベース / 多言語理解 / 書誌解題 / 国際情報交換 / 翻訳と研究 / 国際研究者交流
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(5)【外国語による日本文学研究文献のデータベース化に関する予備調査】
研究課題/領域番号 13871051
研究種目 萌芽研究
配分区分 補助金
研究分野 国文学
研究機関 国文学研究資料館
研究代表者 伊藤 鉄也 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (10232456)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
配分額 1,800千円 (直接経費 : 1,800千円)
キーワード 情報ネットワーク / 外国語 / 日本文学研究論文 / データベース / 多言語理解 / 検索システム / 国際研究者交流 / イギリス:アメリカ:韓国 / イギリス:アメリカ:カナダ
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(4)【源氏物語古写本における異本間の位相に関する研究】
研究課題/領域番号 10111236
研究種目 特定領域研究(A)
配分区分 補助金
研究機関 大阪明浄女子短期大学
研究代表者 伊藤 鉄也 大阪明浄女子短期大学, 文芸科, 助教授 (10232456)
研究期間 (年度) 1998
配分額 1,400千円 (直接経費 : 1,400千円)
キーワード 源氏物語 / 本文 / 写本 / 別本 / 異本 / 異文 / コンピュータ / データベース
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(3)【源氏物語古写本における異本間の位相に関する研究】
研究課題/領域番号 09204240
研究種目 重点領域研究
配分区分 補助金
研究機関 大阪明浄女子短期大学
研究代表者 伊藤 鉄也 大阪明浄女子短期大学, 文芸科, 助教授 (10232456)
研究期間 (年度) 1997
配分額 1,100千円 (直接経費 : 1,100千円)
キーワード 源氏物語 / 本文 / 写本 / 別本 / 異本 / 階級値 / コンピュータ / データベース
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(2)【源氏物語古写本の画像データベース化と別体諸写本の位相に関する研究】
研究課題/領域番号 05610367
研究種目 一般研究(C)
配分区分 補助金
研究分野 国文学
研究機関 大阪明浄女子短期大学
研究代表者 伊藤 鉄也 大阪明浄女子短期大学, 文芸科, 講師 (10232456)
研究期間 (年度) 1993
配分額 800千円 (直接経費 : 800千円)
キーワード 源氏物語 / 別本 / 異本 / コンピュータ / 画像データベース / 映像資料 / 古写本 / 字母データベース
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(1)【源氏物語古写本の画像データベース化と別本諸写本の位相に関する研究】
研究課題/領域番号 04610266
研究種目 一般研究(C)
配分区分 補助金
研究分野 国文学
研究機関 大阪明浄女子短期大学
研究代表者 伊藤 鉄也 大阪明浄女子短期大学, 文芸科, 講師 (10232456)
研究期間 (年度) 1992
配分額 900千円 (直接経費 : 900千円)
キーワード 源氏物語 / 別本 / 諸本研究 / 古写本 / コンピュータ / 画像データベース / 筆跡データベース / データベースソフトウェア
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posted by genjiito at 23:09| Comment(0) | ◆情報化社会

2018年04月04日

キャリアアップ講座と熊取ゆうゆう大学とで『源氏物語』を開講

 本年度(平成30年)の大阪観光大学では、学内の学生向けに「キャリアアップ講座」が開講されます。私は、「[初心者講座]古写本『源氏物語』のくずし字を読む」という科目を担当します。これは、国立歴史民俗博物館が所蔵する国の重要文化財『源氏物語 鈴虫』(講師が編集したカラー版の複製本)を教科書として、平仮名の元となった漢字(字母)を確認しながら読み進むものです。この「鈴虫」の写本は、米国ハーバード大学が所蔵する『源氏物語 須磨・蜻蛉』と兄弟本であり、鎌倉時代中期に書写された現存最古の写本の一つです。完成度の高い美術品でもあります。それを教科書として、初めて変体仮名を読む学生たちと一緒に、丁寧に説明しながら読んでいきます。

180404_careerup.jpg

 また、一般向けの社会人講座として、上記の「キャリアアップ講座」と連携する形で、熊取ゆうゆう大学の講座として「『源氏物語』の古写本を読む」というものも公開します。これは、同じ時間帯に同じ部屋で開催します。
 なお、この「熊取ゆうゆう大学 入学案内」の説明文の中で、今回使用する教科書が『国文学研究資料館蔵 橋本本『源氏物語』「若紫」』となっているのは、上記の『源氏物語 鈴虫』の間違いです。昨年度のものをそのまま印刷してしまいました。お詫びをして訂正いたします。

180404_yuyu.jpg

 これは、昨年度から実施している講座を継続するものです。
 これまでの内容は、以下のブログで確認してください。

「生涯学習講座「『源氏物語』の古写本を読む」のお誘い」(2017年07月07日)

(中略)

「熊取ゆうゆう大学︰「若紫」を読む(その4)」(2017年10月05日)

「熊取ゆうゆう大学︰「若紫」を読む(その5)」(2017年10月19日)

「熊取ゆうゆう大学︰「若紫」を読む(その6)」(2017年11月02日)

「熊取ゆうゆう大学:「若紫」を読む(その7)」(2017年11月16日)

「熊取ゆうゆう大学:「若紫」を読む(その8)「盤」という文字」(2017年11月30日)

「熊取ゆうゆう大学:「若紫」を読む(その9)「天」と「弖」の対処」(2017年12月14日)

「熊取ゆうゆう大学:「若紫」を読む(その10)ひらがなの「天・弖・氐」」(2018年01月11日)

「熊取ゆうゆう大学:「若紫」を読む(その11)ひらがなの「盤・半」」(2018年01月25日)

「熊取ゆうゆう大学:「若紫」を読む(その12)言葉と文字にこだわる」(2018年02月08日)

 
 
 
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2018年04月03日

京洛逍遥(486)上方温泉「一休」京都本館でお花見

 好天続きです。暖かさというよりも暑さで、このあたりは一気に開花しています。
 玄関脇の花壇では、チューリップが赤白黄色と咲き揃いました。

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 賀茂川の桜も雪柳も満開です。

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 去年の今ごろ、桜はまだ蕾でした。「京洛逍遥(433)半木の道の桜はまだまだ蕾です」(2017年04月02日)

 そして、去年もこの時期に温泉へ行きました。「京洛逍遥(434)鞍馬の霊気を浴びて温泉で英気を養う」(2017年04月03日)

 同志社大学からほど近い近鉄新田辺駅よりバスに乗り、青谷川沿いを信楽に向かって走りました。
 バス停「一休温泉前」で降りると、目の前に温泉施設「一休」があります。
 新年度の始まりにあたり、一仕事を終えてから、温泉で鋭気を養うことにしました。山の中だけあって、静かなところです。ちょうど桜が満開です。来週だと、もう葉桜だったことでしょう。

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 入口には来館者への謎掛けなのか、「履き物」か「着物」かを試すかのように、有名な言葉が書いてあります。さすがは一休さんゆかりの温泉です。ここまできたら、それに続く「おはきものは下足入れに」も一捻りがほしいところです。

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 きれいな施設です。野天風呂では、ライトアップされた満開の桜が頭上から覆いかぶさります。夕闇に包まれる頃には、ハラハラと花吹雪も舞い散ってきます。湯船に浮かぶ花びらを掬いながら、花見と湯浴みを満喫しました。

 レストラン「雲水」で、ゆったりと食事をいただきました。
 戸外では夜桜が楽しめます。

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 気分転換にいい所を見つけました。
 機会を得て、駅の反対側にある一休寺へも行きたいものです。
 
 
 
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2018年04月02日

中之島で見かけた橋の名前

 入学式に参列するため中之島に出かけたので、辞令交付式と入学式の間のお昼時間に、大阪市庁舎の周辺を散策しました。現在、公共の物に刻まれ、書かれた仮名文字に興味をもっています。そこで、以下で川に架かる橋の名前をとりあげます。
 式典の会場となっている中央公会堂は、堂島川と土佐堀川に挟まれた中之島公園の東端で、市役所の後ろにあります。
 次の図は、「ウィキペディア」からの転載です。

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 公会堂がある中之島を挟んで、土佐堀川と堂島川の2つの川に架かる「難波橋」には、変体仮名混じりで「な尓者ばし」と刻まれています。これは、704年に行基が架けたと言われ、天神橋と天満橋を合わせて「浪華三大橋」とも呼ばれています。今の橋は大正4年に架けられたものです。

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 この橋の仮名文字表記に「ばし」と濁点があることに注目しています。「橋」を「ばし」とするか「はし」とするか、ということに問題意識を持つようになったからです。

 市役所の前を通る御堂筋の堂島川側には「大江橋」が架かっています。コンクリートの橋ながら、国の重要文化財です。江戸時代の元禄年間に架けられたそうです。今の橋は、昭和10年に完成しました。

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 ここに刻まれている仮名文字は「おほえはし」であり、「おおえばし」ではありません。

 この「大江橋」の前の御堂筋を市役所から南側に渡り、土佐堀川には「淀屋橋」が架かります。

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 刻まれた文字は「よどやはし」です。これも、大江橋とともに昭和10年に完成し、共に重要文化財です。「ど」は濁るのに「は」は濁っていません。その違いは何に由来するのでしょうか。

 そして公会堂の南側の土佐堀川に架かるのが「栴檀木橋」です。昭和60年に架け替えられたものです。

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 上の写真にある通り、標柱には「せんだんのきはし」と鋳造の文字が嵌め込まれ、その横には大正時代の親柱が建っています。

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 これも「はし」となっており、濁ってはいません。

 橋の名前に変体仮名を使ったり、仮名遣いを異にしたり、濁ったり濁らなかったりと、よくわからないことだけらけです。私はこうしたことは専門ではないので、何かご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示をお願いします。
 
 
 
posted by genjiito at 20:00| Comment(0) | ブラリと

2018年04月01日

大阪中之島の中央公会堂での入学式

 今日も暖かな日となりました。玄関先のチューリップも、朝から赤だけが先に咲いています。

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 平成30年度・大阪観光大学の入学式が、晴れ渡った青空の下、大阪中之島にある中央公会堂でありました。会場の雰囲気にのまれることもなく、厳かに感動的な入学式が挙行されました。明日からは、若者たちの歓声が大学の校舎内に響くことでしょう。元気をもらえる、新年度の始まりです。

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 今から40年ほど前になります。大阪府立の高校で教員をしていた時、視聴覚観賞行事でこの中央公会堂を使いました。私が担当だったので、いろいろと検討を重ねた末に、デュークエイセスを呼んで男声コーラスグループの歌声を聴くことにしました。そして、司会役として私はこの壇上でマイクを握ったことを思い出しました。この公会堂は、私にとっても懐かしい舞台です。

 その公会堂に、今日は来ているのです。
 旧懐は、ちょうど1年前のこの日に至り、いろいろと思い出しました。
 昨年は3月31日まで、定年退職に伴う残務処理に忙殺されていました。「大阪観光大学国際交流学部に着任しました」(2017年04月01日)
 今でも、一昨年の年末からの4ヶ月間を思い出すたびに、よく頭の中が溶け落ちなかったものだと身震いがします。身体がよくぞ持ち堪えてくれたものだと思うたびに、茫然自失と言うしかない空白の時間が脳裏を去来します。生まれてこのかた65年の中でも、衝撃に翻弄され、大車輪の対応を強いられた、非常に息苦しい日々でした。

 この一年間も、それなりに暴風雨が吹き荒れていました。それでも、なんとかこうして入学式に列席し、同僚と今年のこれからを語り合えるのですから、平穏な日々の中にいるといえます。支えてくださっているみなさまには、心から感謝しています。

 昨年からの懸案の課題は、まだ数多く残っています。これまでがそうだったように、これからも多くの方々の手助けを得て、なんとかやり遂げたいと思っています。お待たせしている方々には、もう少し時間をくださいと念じています。ご迷惑とご心配をかけていることに恐縮しながら、身体に無理や負担をかけないように心掛けて過ごしています。
 体調はそれなりに、そして精神的にも安定してきています。平成30年度は、昨年度とは打って変わって、静かに始まりました。今年度は、自分らしい仕事をしたいものだと、あらためて気持ちを引き締めているところです。
 
 
 
posted by genjiito at 21:11| Comment(0) | 身辺雑記

2018年03月31日

[町家 de 源氏物語の写本を読む](第7回)の報告(体験参加者と共に)

 写本を読む勉強会の会場としてNPO法人〈源氏物語電子資料館〉でお借りしている「be京都」(http://www.be-kyoto.jp/)の部屋には、春を感じさせる花が活けてあります。毎週変えているとのことです。季節感あふれる落ち着いた部屋で、気ままに勉強会をしています。

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 今日も『ハーバード大学美術館蔵『源氏物語』「須磨」』(伊藤編、新典社、2013年)を読み進めました。
 今日は、見学を兼ねて2人の方が体験参加です。そのためもあって、7人で賑やかに語り合いました。

 いつものように、写本が作られて来た歴史とその実態の確認からです。糸罫を例にして、書写の実態をお話しました。試作中の糸罫も、あとは糸を張るだけとなりました。次回には、糸罫の複製をみんなで確認できます。

 これまで、ナゾリが認められる箇所など、非常にマニアックな問題を一緒に考え来ました。しかし、どのようなことをしているのかを参観においでなので、テキストの本文を丁寧に確認しました。
 6丁裏(28頁)から始めるはずでした。しかし、私が勘違いをして7丁裏(30頁)から始めてしまいました。
 そこで、それに続く8丁表(31頁)へは行かず、戻って5丁裏(28頁)の4行目の「おほしたり」まで確認しました。
 初めての方には、少し早かったかもしれません。目が慣れると文字を追っていけますので、気長にお付き合いいただけると幸いです。

 次回も、少し変則的な開催です。
 4月21日(土)午前11時から午後1時までとなります。

 このようにして写本を読むことに興味と関心をお持ちの方は、本ブログのコメント欄を利用して連絡をいただけると、返信で詳細をお知らせします。
 
 
 
posted by genjiito at 21:17| Comment(0) | ◆源氏物語

2018年03月30日

入れ子点前のお茶会をしてから賀茂川の桜を観る

 海外からのお客様をお迎えして、この日のために練習してきた入れ子点前でお茶を点てて差し上げました。
 丸卓の地板に水差しを置き、天板には柄杓を挟んで棗と蓋置きを飾ります。
 柄杓の左側に置いた蓋置きは、先日ミャンマーで手に入れた小さな石臼の未完成品です。先生に見てもらったところ、今日のようなお客様の時には、お茶席での楽しい話題作りになっていいのでは、とのことだったので使ってみました。

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 お客様にもお茶を点ててもらいました。

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 お二人とも上手で、正座もきれいでした。
 フランスやベルギー、オランダ、ドイツの話で盛り上がりました。特にオランダのライデンにある日本博物館シーボルトハウスの話になると、iPhone で調べたりしておられました。
 オランダ語訳『源氏物語』の話は、時間がなかったのでまたの機会としましょう。
 参考までに、現在まで私が確認しているものを列記しておきます。


西暦/元号/言語/重訳の有無/翻訳者/題名/翻訳範囲/備考/出版社

(1)1918/大正7/オランダ語/〈重訳〉/Marinus Willem de Visser(末松謙澄訳)/『Die Genji Monogatari』//※翻訳開始/A. Langen

(2)1930/昭和5/オランダ語/〈重訳〉/Ellen FOREST(Arthur Waley訳)/『Het Verhaal van Prins Genji』/「桐壺〜葵」//Holkema & Warendorf

(3)1969/昭和44/オランダ語/〈重訳〉/Hans Cornelis ten Berge(Arthur Waley訳)/『Yugao』/「夕顔」/※底本:Arthur Waley『The tale of Genji』、5つの能楽作品の翻訳も掲載/

(4)2000/平成12/オランダ語/〈重訳〉/Hans Cornelis ten Berge(Edward G. Seidensticker訳)/『Avondgezichten』/「若紫・花宴・葵・賢木・花散里・須磨・明石」/底本:Edward G. Seidensticker『The Tale of Genji』/Meulenhoff

(5)2008/平成20/オランダ語//Jos Vos/『Eeuwige reizigers』/「賢木・若紫・乙女・御法」//Uitgeverij De Arbeiderspers

(6)2013/平成25/オランダ語//Jos Vos/『Het verhaal van Genji』/2冊本/電子本あり/


 その後は、賀茂川に出てお花見です。

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 今週末が満開でしょうか。
 これからは、この植物園に沿った半木の道が紅色や桃色や白色に緑色が混じり、色の競演となります。
 京都の今日は25度でした。早朝と夕方からが、いいお花見となります。
 
 
 
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2018年03月29日

お茶の特訓の後はビルマ語訳源氏について語り合う

 今日も快晴です。
 賀茂川畔から京都府立大学越しに比叡山を望みました。

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 賀茂街道では、これからみごとな桜のトンネルができます。

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 明日は海外のお客様をお迎えしてお点前をするので、今日は大和平群で特訓をしていただきました。
 入れ子点前のお稽古です。

 昨日に続いて暑いほどの陽気です。
 坂道を登るのに、うっすらと汗をかきます。
 桜の向こうに、子供たちが3人で3年ずつ9年間通った幼稚園が見えます。

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 暑かったミャンマーから帰って来て、寒いくらいだった日本がここ数日で一気に夏に向かっています。体調を崩さないように、気をつけなければいけません。

 お茶の先生のお宅の庭からは、絶景が広がります。
 萩の台を見やると、正面中央奥に見える薄レンガ色の建物は、母が意識を失ってからお世話になった近畿大学附属病院です。

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 平群谷も遠望できます。矢田丘陵の向こうが法隆寺のある斑鳩の里。ここは、借景がすばらしい場所なのです。

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 お稽古が終わると、大阪の関目へと急ぎました。ビルマ語訳『源氏物語』の翻訳をなさったケィンさんと旦那さまにお目にかかるためです。翻訳の背景をうかがうことになっているのです。
 駅前には食事をするところがなかったので、イタリアンのお店で1時間。いろいろなお話を聞きました。さらに場所を喫茶店に移し、さらに1時間半ほど語り合いました。

 予想通り、旦那さまが『源氏物語』を読みながら語り、それを聞いて奥様がビルマ語に翻訳をしていく、というスタイルでした。
 その旦那さまは日本の方だったので、早々に予想が大きく外れました。しかし、心優しい方で、奥様のことを想いながら『源氏物語』を語っておられることが伝わって来ました。

 ビルマ語に翻訳する過程では、お2人が侃侃諤諤のやりとりがしばしばだそうです。しかし、旦那さまは奥様がやる気を失わないように、さまざまな配慮で『源氏物語』を語っておられるようです。
 奥様が最終的にどのような訳をしておられるのかは、翻訳文を読まないようにしているのでわからない、とおっしゃいます。翻訳を続けてほしいという情熱と思いやりが、こちらにヒシヒシと伝わって来る話を、たっぷりとうかがうことができました。相手に寄り添いながら、根気強く翻訳を続けておられるのです。すばらしいお2人の姿に感激しました。

 旦那さまは私より2つ上。ラジオ講座で『源氏物語』にのめり込んだのだそうです。源氏大好きを自他共に認める方と、こうして出会えたのです。よくぞこんな短時間に巡り会うことになったことだと、その出会いの縁というものに感謝しています。

 ビルマ語訳『源氏物語』は、源氏語りをなさる旦那さまと、その語りを詩人の感覚でビルマ語に訳していかれる奥様の、まさに二人三脚で進んでいるのです。
 今は、第17巻の「絵合」や18巻の「松風」のことばかり考えているそうです。嵐山の大堰川や二条院があった所に奥さまを連れて行きたいとのことです。お2人で奈良の展覧会や、京都巡りもなさっています。翻訳文を書くためには、物語の現場を見て、音を聞き、肌で感じたいからだそうです。いい訳文を作ろうと、倦まず弛まず前を向いて歩んでおられます。

 ビルマ語訳は、まだ三分の一にも届いていません。これから長い道のりが待っています。全巻を翻訳したい、との思いが強いので、私も可能な限りお手伝いをしようと思います。そのためには、翻訳の対象となるテキストを明確にすることが先決です。
 私は、谷崎潤一郎の新々訳か、『新編日本古典文学全集』の秋山虔先生の現代語訳に的を絞って訳をなさることをお勧めしました。現在は、それ以外にも舟橋源氏、瀬戸内源氏、田辺源氏などなど、いろいろなものを参照し過ぎておられると思ったからです。

 旦那さまは、奥様が興味を持たれたところを中心にして源氏語りをしておられます。和歌などの韻を踏んだ訳には、相当の自信をお持ちのようでした。
 そうしたことを追体験するためにも、ケィンさんのビルマ語訳『源氏物語』を日本語に訳し戻し、それがどのような内容になっているのかを、まずは知ることが私にとって大事だと思っています。

 お2人が、丁々発止のやりとりから紡ぎ出していかれる『源氏物語』のビルマ語訳は、これからの進展がますます楽しみです。
お忙しい中、長時間のお付き合いをありがとうございました。
 
 
 
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2018年03月28日

京洛逍遥(485)府立植物園の桜模様

 一昨日の日曜日はポカポカと暖かい一日でした。
 我が家の玄関脇では、小さな花壇にチューリップが咲き出しています。

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 陽気に誘われて賀茂川沿いの府立植物園へ、桜の様子を見に行きました。
 半木の道の南端の枝垂れ桜は、もう少し待たされます。

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 府立植物園に入った正面に、チューリップの花壇があります。
 我が家よりも陽当たりがいいのに、まだこれからというところです。

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 その奥の花壇では、区画の外側だけが開花していました。何か陽当たりとか肥料の回り具合とかが関係しているのでしょうか。

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 ソメイヨシノや彼岸桜、そして木瓜やレンギョウや桃などが満開でした。

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 水車小屋の回りはレトロな雰囲気があるので人気があります。

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 植物園の北山門から京都コンサートホールへの新しい屋根付き通路では、手作り品を並べるお店が盛況でした。

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 京洛に、待ち遠しかった春がやってきています。
 
 
 
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2018年03月27日

第7回[町家 de 源氏物語の写本を読む]開催のご案内

 今週末の31日(土)午後4時15分から、「be京都」(http://www.be-kyoto.jp/)で7回目となる[町家 de 源氏物語の写本を読む]を開催します。
 本日27日(火)の京都新聞(朝刊)「まちかど」欄に、呼びかけの記事が掲載されましたので、あらためてこのブログでも紹介します。
 開始時間がいつもの午後2時からではなく、午後4時15分から6時までとなっていますので、参加を予定なさっている方はお気をつけください。

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 これは、『源氏物語』の写本に書かれている変体仮名を読む勉強会です。
 テキストである『ハーバード大学美術館蔵『源氏物語』「須磨」』(伊藤編、新典社、2013年)で読み進めます。
 これまでに、本文の確認は昨年末の12月16日に、6丁表の最終行「たまはぬ耳」まで見ました。
 その後は、書き写されている文字に関して問題がある箇所に絞って、順次丁を追って確認して来ています。今回は、21丁表9行目からです。特になぞっている箇所において、下に書かれている文字を推測して読み取るテクニックを伝授する予定です。

 興味と関心をお持ちの方は、このブログのコメント欄より、参加希望の連絡をお願いします。折り返し、詳細な案内をお送りします。
 
 
 
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2018年03月26日

ビルマ語訳『源氏物語』の翻訳者ケィンさんと大阪駅で面談

 先週23日(金)に、ミャンマーのホテル観光省のトゥンさんから、驚くべき情報がメールで届きました。
 その前の週の13日までいたミャンマーで見つかった、ビルマ語訳『源氏物語』の翻訳者の詳細がわかったというのです。

 翻訳者の名前は「カイキンインジン」さん。もう一人「キンモーニラー」という名前も併記されていました。
 そして何と、その「カイキンインジン」さんは現在日本におられ、住所は大阪だということです。
 いやはやなんとも、驚きの連続です。

 ミャンマーを離れる時には、8月に再度訪問して調査を継続し、翻訳者にも会いたいと思っていました。あるいは、もしそれまでに日本に来てくださるのであれば、旅費や宿泊費はこちらで持ちます、ということをトゥンさんには伝言として残していたのです。翻訳者はヤンゴン周辺にお住まいのはずだ、と思い込んでいたからです。それが何と日本の、しかも大阪にお住まいだというのです。こんな奇遇はそうそうあることではありません。

 トゥンさんは、翻訳者と連絡がつくように、電話番号も調べてくださいました。早速、教えていただいた大阪のご自宅に電話をしました。
 電話口には男性が出られました。そして、突然このような電話をした経緯を説明し、『源氏物語』をビルマ語に訳された方とお話をしたい旨を伝えました。すると、妻は今は外出中です、とのことでした。
 電話口に出られたのは、旦那様だったのです。流暢な日本語でした。
 その夜、再度の電話をしました。お目にかかり、直接お話をうかがいたいと思っている内容をお伝えしました。すると、私からの提案をすべて快諾してくださったのです。

 そんな急転直下の展開となっての今日は、午後3時に大阪駅の中央改札口で待ち合わせをしました。
 私の方は、ミャンマーに一緒に行った、大阪観光大学の一年生の松口姉妹を連れて行きました。自由にお話ができる雰囲気の中で、いろいろなことを教えてもらいたいという思いからです。松口さんたちも、自分が初めて足を留めたミャンマーの、しかもこれまでは存在が知られていなかった『源氏物語』のビルマ語訳が見つかった経緯を、同時進行で目の前で見たのですから、これはいい勉強になるはずです。

 改札口を出たとこで、それらしき女性を見かけました。しかし、確かめる意味からも、うかがっていた携帯電話を鳴らし、確認をしてからご挨拶をしました。
 すぐに、予約していた「ホテルグランビア大阪」のラウンジに移動しました。

 最初に、名刺交換をしました。そして、私の現在の興味と関心をお伝えする意味から、『日本古典文学翻訳事典1〈英語改訂編〉』(伊藤鉄也編、国文学研究資料館、2014、319頁)と『日本古典文学翻訳事典2〈平安外語編〉』(伊藤鉄也編、国文学研究資料館、2016、259頁)の2冊をお渡ししました。
 ホテルのラウンジでの2時間の間に、たくさんの話をしました。驚くべきことが、次々と語られました。
 その一部を列記します。


・お名前は「ケィン キン インジィン」さん
・「ケィン」さんと呼ぶことにする
・「キン モー ニラー」という名前は、詩人として活動していた時のもの
・1950年にミャンマーのトングーで生まれたとのことなので、私の一年お姉さん
・13歳の時に詩に興味を持つようになった
・モラミアン大学で少し勉強をする
・空港で働いていた時に職場結婚
・21歳の時に日本に来たので日本は46年になる
・旦那様は『源氏物語』に「クレージー」(熱狂的なファン?)
・20年間もの長きにわたり旦那様から『源氏物語』の話を聞き続けて来た
・『源氏物語』をことのほか愛しておられる旦那様から何回も聞く『源氏物語』が好きになった
・日本の和歌は韻を踏む詩としてビルマ語に訳している
・聞き知った『源氏物語』をケィンさんが詩人の立場でビルマ語にして本にまとめた
・ロイヤル・タイラーの英訳『源氏物語』を参照
・すでに6巻まで刊行
・現在は第7巻の翻訳が進行中
・大阪の天王寺や京都の伊勢丹などで、ミャンマー語を教えている


 ということで、第1巻から第5巻までを持ってきてくださり、さらにはその全5冊を頂戴することとなりました。
 次の写真は、上段左端が第1巻で、その右横が第2巻、右端が第3巻です。下段の左が第4巻です。ここまでは、すでに本ブログ「【速報】ビルマ語訳『源氏物語』4冊を入手」(2018年03月13日)で速報として報じた本です。その右横の葵祭の斎王代が表紙となっている本が、本日初めて拝見した第5巻です。

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 第6巻は自宅に二、三冊しかない、とのことでした。ミャンマーの書店で購入できるそうです。

 ケィンさんが『源氏物語』をビルマ語に翻訳なさった経緯が、少しずつわかってきました。
 今回ケィンさんからうかがった話を整理すると、ビルマ語訳というよりも、ビルマ語で『源氏物語』を語った旦那様の話をビルマ語で表現し直した本である、という言い方が正確だと思われます。
 そのため、これまでの翻訳本を参考にしたというよりも、ご主人が語られる『源氏物語』をロイヤル・タイラーの英訳『源氏物語』でお話を確認しながらビルマ語にしたもの、と言い換えた方が正確だと思われます。その他の翻訳などの研究成果は、確認していないそうです。

 また、ケィンさんは、その他にもいろいろとビルマ語で本を出しておられます。
 次の3冊の本もいただいたので、簡単に紹介します。

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 左端の本は、1991年頃にあった恋愛話を、ケィンさんがラブストーリーとして創作なさったものです。
 真ん中の本は、これもラブストーリーで、映画などを観ながら自由に創作されたものです。
 右端の本は、『タケインロンチォ』という書名で、内容はケィンさんが日本で暮らす中で日々の思いをつづったエッセイ集です。

 ケィンさんのお話は、まだまだ続きそうです。そこで、『源氏物語』をビルマ語訳する上でどうしても欠かせない存在となっている、旦那様との面談をお願いしました。すると、これも快諾してくださいました。
 夜ご自宅にお電話をし、旦那様とお話をするなかで、明後日の28日(水)の午後6時に、奥様共々お話の続きを聞くことになりました。
 ということで、この話はさらに発展的に続きます。
 
 
 
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2018年03月25日

日比谷で橋本本「若紫」を読む(2017年度-その10)

 午前中に京橋区民館であったNPO法人〈源氏物語電子資料館〉の打ち合わせ会を終えると、急いで日比谷公園に向かいました。公園内では、もう桜が満開です。「鶴の噴水」の周りが一番みごとでした。

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 「日比谷カレッジ 古文書塾 ‘てらこや’」の中で展開している5回でワンセットの『源氏物語』の講座も、今回でひとまず2回目のサイクルの最終回となります。5回の講義を一区切りとするものなので、月1回の講義もあっという間です。お陰さまで少しずつ受講者が増え続け、長年通い続けてくださる方も多くなりました。次は5月からスタートです。
 写本に書き写された文字を確認しているだけの講座にもかかわらず、多くの方々が受講してくださっていることに感謝しています。

 日比谷図書文化館の入口にあるイベントの案内板には、「古文書塾てらこや 国文学研究資料館「源氏物語 若紫」を読む」という掲示があります。これは、正確には「国文学研究資料館」ですね。

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 さて、今日はビルマ語訳『源氏物語』が見つかったことに始まり、ミャンマーにも糸罫や異体字があったことを報告することから始めました。これまでにまったく知られていなかった情報なので、興味を持って聴いてくださっていました。

 毎回提供している京都新聞に掲載されたニュースとしては、次の2つの話題を提示しました。

(1)洛北は洛中よりも気温が1.8度も寒いという記事(京都新聞、2018.3.17)
 (ちょうど我が家の辺りが例にあがっていたこともあり、京都を知る一助にと配布しました。ただし、これが古典を読む際に参考になるかというと、それはまた別問題です。現在の洛中の建物の高さと密集の度合い、そしてエアコンの室外機が吐き出す熱気を勘案すると、とても平安時代とは同じ環境だとは思えないからです。)

(2)京都府立盲学校所蔵で、明治11年設立の盲唖院以来の教材などが、このたび重要文化財に指定された記事(京都新聞、2018.3.14)
 (点字以前の「木刻凸凹字」のカタカナなどが写真で紹介されています。こうした手作り教材などの貴重な資料を、これまで多年にわたって詳細に調査研究をしてこられた岸博実先生のことが、この新聞記事には一字も見当たりません。この記事を書かれた記者の情報収集範囲が、盲聾学校の2人の校長のコメントに留まっていたことは、事実の外周部をなぞっただけという程度だったので残念でした。)

 さて、「若紫」の本文を確認する本題は、29丁裏7行目(76頁)から31丁表1行目までを、字母に注目しながら見ていきました。
 その過程で、私の翻字が間違っている箇所を指摘してくださいました。
 30丁表9行目で、テキスト『国文学研究資料館蔵 橋本本『源氏物語』「若紫」』(新典社、2016.10)の翻字が「うまれ」となっている箇所です。ここは「う万れ」となる、ということです。

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 確かに、ここの翻字は変体仮名を漢字にもどして表記すると、「万」となるべきところです。明らかなミスというよりも誤植というべきものなので、ここに訂正してお知らせします。

 また、31丁表5行目(79頁)の次の文字列「しろし免され」では、「さ(左)」と読むことになるはずの文字が、どう見てもそのようには見えない姿形で書写されていることも、皆さまと確認しました。

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 ここの翻字は、「しろし免△れ」とするか、「しろし免され/さ〈判読〉」かのどちらかとなります。この直後の「さ」の字形から見て、ここは仮名文字が簡略化され過ぎたための結果だと思われます。「△」という付加情報としての記号は、どうしても読むことができない不明な文字に当てるものです。ここでは、「さ」と読むことも何とか可能だということから、「〈判読〉」という付加情報を付けることで対処した、「しろし免され/さ〈判読〉」に修正したいと思います。
 なお、この部分に関して、諸本に本文の異同はありません。
 「変体仮名翻字版」でのデータベース化が遅れているので、明治33年に統制された現行の平仮名約50種類での表記による異文校合の結果で示します。

しろしめされさりける[橋=大尾中麦阿陽池御国肖日穂保高]・・・・052429
 しろしめされさりける/後さ〈改頁〉[伏]
 しろしめされける[天]


 さらに、用例の同じ行末近くに見られる「ける」の「る」が「【事】」の右横上に小さく添えられた形となっていることにも注意したいところです。
 さらには、次の行末の「【大殿】も万いり」の「万」の位置が、中心線から左に寄り、「も」と接近するように書かれていることも、ここでの書写状況をいろいろと教えてくれます。
 この書写者は、この辺りでは筆写する上での集中力が緩んでいる、と見ていいのではないでしょうか。そのために、字形が曖昧なままに、そして字配りがふらつきながら書写が続けられていったのではないでしょうか。あくまでも、勝手な想像を交えた見方です。

 昨日は、福島県立盲学校高等部国語科の渡邊寛子さんが、息子さんの介助を得て講座に顔を出してくださいました。全盲にもかかわらず、『源氏物語』の写本を触読できる仲間です。もう3年のお付き合いとなりました。いつも前向きなので、会うたびに私の方が元気をもらえます。
 渡邊さんは、その後の有楽町駅前での課外の勉強会にも参加してくださいました。日頃はできない話が、参加なさっていた十人ほどの受講生のみなさまと一緒に、楽しくできました。いい仲間に囲まれているな、ということをいつも実感しています。

 なお、日比谷公園から有楽町駅に行く手前の日比谷シャンテ前では、しばらく姿を眩ましていたゴジラが、あらためてその迫力のある姿を見せていました。おかえり、と声をかけたくなります。

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posted by genjiito at 20:59| Comment(0) | 変体仮名

2018年03月24日

NPO法人〈源氏物語電子資料館〉の活動を確認する会

 朝一番の新幹線で上京しました。富士山は雲の傘を被っていたので残念です。

 東京駅の八重洲口から徒歩十分の京橋区民館で、NPO法人〈源氏物語電子資料館〉の今年度の活動を総括し、来月開催される総会のための打ち合わせをしました。

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 本NPO法人は、組織は小さく、会員数も少なく、活動もまだまだ展開しきれていません。しかし、倦まず弛まず、着実に一歩ずつ踏み出しています。とにかく、継続した活動を心がけて取り組んでいるところです。

 2018年度については、次の事業を行なう予定であることを確認しました。

・5月に葵祭を文学散歩として実施
・6月の池田亀鑑賞授賞式を後援
・8月にハーバード大学の写本を調査
・来年2月のインドでの国際集会を後援
・来年2月のミャンマーでの国際集会を後援
・池田本の校訂本文のための小見出し作成
・池田本の校訂本文を順次作成して発行
・『十帖源氏』の各国語翻訳を推進する
・《仮名文字検定》の参考書作成を支援
・日比谷図書文化館の翻字講座を支援
・[町家 de 源氏物語の写本を読む]を実施
・古写本『源氏物語』を読む講座を展開
・視覚障害者が古典を読むことを支援
・古写本を変体仮名で翻字する活動を展開
・古写本の「変体仮名翻字版」を刊行
・ホームページを通して活動内容を広報


 この内、ハーバード大学とインド及びミャンマーでの活動には、本法人の副代表理事である畠山大二郎氏による平安朝の衣装を着つける「着装」のパフォーマンスと、関連する講演を予定しています。その実例は、池田亀鑑賞の授賞式における「第5回池田亀鑑賞授賞式と講演会」(2016年10月01日)の記事と写真を参照してください。
 きっと海外の方々にも、衣服を通して日本の文化の奥深さを実感していただけることでしょう。

 細かな活動はまだいろいろとあります。
 これまでの活動を受けて継続した成果に結びつくように、会員一同が一致協力して会を盛り上げていきたいと思います。

 皆様の変わらぬご支援を、どうかよろしくお願いします。
 
 
 
posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | ◆NPO活動

2018年03月23日

【速報】本日(3月23日・金)映画『ビルマの竪琴』放映

 直前のお知らせですみません。
 本日3月23日(金、18:24〜20:54)、「BS朝日」で映画『ビルマの竪琴』(85年版、中井貴一主演)が放送されることを知りました。谷口先生、情報提供をありがとうございます。

 本ブログでは、「読書雑記(213)竹山道雄『ビルマの竪琴』」(2017年10月13日)で取り上げています。
 その時には引用しなかったことで、次のような作者の記述があります。

 物語が世にでた後になってからビルマに関する本をかなり読みましたが、それで見ると、具体的な点ではまちがっているところがいくつもあることが分りました。何も知らないで書いたのですから、まちがっている方が当然なくらいです。たとえば僧さんの生活などは何も分りませんでした。僧さんが跣足で歩いているように書きましたが、それはあやまりで、僧さんにかぎって、日本人が「ポンジー草履」とよぶものをはいているのだそうです。
 昨年ビルマから三人の新聞記者が来て、あの本の英訳本を読んで、宗教関係にまちがったところがあるが、ビルマ人は宗教についてはきわめて敏感だから、これをビルマに紹介するときにはこの点に気をつけるように、といわれました。あれをビルマ語に訳そうという計画があり、その許可を求めてこられましたから、よろこんで同意しましたが、はたして仕事はすすんでいますかどうですか。(新潮文庫、平成29年6月25日、百六刷改版、227頁、「ビルマの竪琴ができるまで」竹山道雄「昭和二十八年しるす」)


 後半のビルマ語への翻訳に関しては、今回のミャンマーでの調査により、3種類の翻訳本と漫画があることがわかりました。現在のミャンマーではコピー本が氾濫しているので、さらに調べるとまだ見つかることでしょう。

 また、出家中の僧侶が楽器を吹いたり弾いたりすることは戒律違反となるため、これは許されておらず本来できない行為だということを聞きました。ただし、水島が出家をするのは、物語の後半だったように思います。後で確認します。そうした指摘はそれとして、この作品が出来た背景について作者が語っていることも確認しておく必要がありそうです。作品は時代の産物です。作者の意図を無視して現在の物差しだけで測ったり、現代の物の見方だけで評価とすることに慎重でありたいと思うからです。

 最初には、場所はシナの奥地のある県城というつもりでした。それは、戦争中に新聞で、ある写真を見て、印象がふかかったからです。その写真は、城の中の楼閣で、焼けくずれた厚い壁にさまざまの落書がのこっているところでしたが、あたりには木も芽をふき草もしげって、いかにも棲愴たるありさまでした。ここに日本兵がたてこもって、敵に包囲されてくるしい数週間をすごしたが、ついに切りぬけたということでした。
 ここにこもっている日本兵が合唱をしていると、かこんでいる敵兵もそれにつられて合唱をはじめ、ついに戦いはなくてすんだ。−こういう筋を考えました。
 敗戦といういたましい事実が頭にこびりついていたし、気の毒な帰還兵の姿を毎日のように見ていた頃ですから、義務をつくして苦しい戦いをたたかった人々のためには、できるだけ花も実もある姿として描きたい、という気持がありました。
 しかし、この合唱による和解という筋立ては、場所がシナではどうもうまくゆきませんでした。日本人とシナ人とでは共通の歌がないのです(このことは、意味のふかいことと思われますが、いまは別にします)。共通の歌は、われわれが子供のころからうたっていて、自分の国の歌だと思っているが、じつは外国の歌であるものでなくてはなりません。「庭の千草」や「ほたるの光」や「はにゅうの宿」などでなくてはなりません。そうすると、相手はイギリス兵でなくてはならない。とすると、場所はビルマのほかにはない。−じつはこういう事情から、舞台がビルマになりました。
 ところで、私はビルマには行ったことがありません。いままでこの国には関心も知識もなく、敗戦の模様などは何も報ぜられなかったのですから、様子はすこしも分りません。ただ私は学生時代に夏休みに台湾に行ったことがあり、あちらこちらを歩いて、カッパン山やアリ山にも登り、蛮人部落も訪ね、熱帯色ゆたかな南の端まで行きました。この旅行は楽しい記憶です。あの台湾の強烈で豪華な風土を思いうかべて、あとは空想で第一話を書きました。
(中略)
 第二話以下が雑誌にのったのは二十二年九月号からでした。
 しかし、あのころは材料が手に入りませんでした。ビルマでは大規模の激戦があって、たくさんの損害があったにちがいないと推測はしていましたが、ここに三十万の戦死者がいたということを知ったのは、あれを書きあげた後でした。このようなことについては、連載が終って本にする際に、かなり手を入れました。戦中は敗戦については知らされないし、戦後も戦争にふれることは一切タブーだし、われわれはずいぶん後になるまで、戦争についての具体的な事実は知りませんでした。実地のことは、さっぱり分りませんでした。
(新潮文庫、平成29年6月25日、百六刷改版、220〜223頁、「ビルマの竪琴ができるまで」竹山道雄「昭和二十八年しるす」)


 また、文庫本に収録された平川祐弘氏の「『ビルマの竪琴』余聞」には、次のように記されています。

ルイ・アレン教授は第二次世界大戦中ビルマで日本軍と戦った英軍の語学将校であったが、『ビルマの竪琴』の冒頭に出てくる音楽の調べをきっかけにした日英両軍交歓のエピソードは実際にはなかった、あのエピソードは第一次世界大戦のクリスマスの際に起った英独両軍の交歓の話をもとにしたのであろう、と解釈した(『比較文学研究』三十六号)。あるいはそうかもしれない。しかし敵の陣営から流れてくる楽の音に将兵が耳を傾け、心動かされる情景は日本では昔から謡曲『敦盛』などにも美しく描かれている。『ビルマの竪琴』が戦没者の遺族の気持をも慰めたのは、作中にそのような日本人の伝統的な仏教的心性が肯定的に説かれているからではあるまいか。作品中に出てくる坊様たちの姿もビルマの小乗仏教の実体とはいろいろかけ離れているであろう。しかし『新潮』昭和五十九年八月の竹山道雄追悼号で加藤幸子氏が適切に指摘したように、そうした論が文明批評の先端部として、敗戦直後の近代主義謳歌の日本でいちはやく提出されていたところに、かえって深い意味があるように思われるのである。(新潮文庫、平成29年6月25日、百六刷改版、248〜249頁)


 いろいろな意見を見るにつけ、この『ビルマの竪琴』は児童文学としての視点から読んでいくことが、まずは大切ではないかと思います。そして、映画については、これも原作との関係性を意識して観る必要があるように思います。史実と虚構、文字による受容と映像による視聴と対峙する原作の位置づけなどは、私にとっては今後とも考えるテーマの一つでもあります。

 また、下のようなブログがあることも、谷口先生から教えていただきました。

「ミャンマーの人々は「ビルマの竪琴」をどう観たか」
https://hogetest.exblog.jp/4011267/

「ミャンマーの人々は「ビルマの竪琴」をどう観たか(後編)」
https://hogetest.exblog.jp/4011262/

 取り急ぎ、速報として記しておきます。
 
 
 
posted by genjiito at 15:52| Comment(0) | ◆国際交流